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第27話-4 念願の岩風呂〜!

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女。

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。


リム(り :ぬえ

どちらかというと変異種で、いわば歩く「ぬえの擬人化キャラ」(笑)

明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。羅列すると万能の最高戦力のひとりだねー。


キラ(き 魔人

魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。

異能は収束。摩擦係数自由自在という能力をまとっているので防御も完璧。空も飛ぶよー


▼大池のエリアに戻ってきています


「渓流か-。大木の森に渓流…いったいどーなってるんだよー」(え

「きれいなところだったねー」(は


メイの見立てでは特に異常はないようだったが、やつらは出てくるときはいきなり来る。連戦の可能性がないとは限らない以上、焦って先を進める意味はない。俺たちはルルアの転移でいったん大池のエリアに戻ってきていた。ここもまあ、でかいヤツとかはでるけれども、未知の場所よりは勝手がわかっている分、安心だ。 


「とりあえず各自休憩ねー。てきとーにごはんにしよーかー」(え

「りむちゃん、このへんにどーん!」(れ

「はーい」(り

「いい感じ、この辺にもう一発」(れ

「はいよー」(り

「岩はこの辺に積んどくんでいーね-?」(は

「風呂敷、もっと大きい方がいい?」(め

「ああ、そのくらいあればいいんじゃないか」(み


岩を山ほど背負ったハチが、一抱えもあるような岩を積み上げる。なんかメイがでかい風呂敷を作ったようで、それで崩れた岩を包んで持ってきているようだ。あっちの方でミノの指弾の音がする。岩壁を崩しているようだ。

  レンダとリム、そしてハチが岩を軽々と運んで、リムのカミナリで掘れた穴の回りを囲んでいる。

       

「えりらー、なしくーん、ちょっといーかしら?」(れ

「なーに?」(え

「お水入れてくれる?」(れ

   どうやら、とうとう岩風呂をつくったようだ。

「内側を繭布でコーティングしたのかー。で、ここは?」(え

「悪いけど、石あぶってくれる? 落とすのは私たちがやるわ」(れ

「熱した岩をぶち込んで無理矢理お湯にするってわけか。わかったー! ここまでみんな自力で舞台を準備してくれた以上、その期待には応えないわけにはいかないねー! わかったー! ナシくん、まず水を作るよー」(え

     へーい(な

   ざっぷーんと、水がなみなみになった。

     まるで魔法だな(な

       まほーだけど何か-?(え


「れんだー、この石でいーのー?」(え

「あ。その繭布の上のヤツ、お願い」(れ

「なるほど」(え

  でかい繭の布の敷物の上に、けっこーでかい岩が乗っている。

    最初から火力強いんでいーね?(え

       じゃね?(な

  燃料とかが何もないところにごろんと置かれた岩の回りに火が燃え上がる。原理的には石を持ち上げて下からあぶった方がいい気がするが、なんかみるみる岩が赤熱してきた。それほどの高熱なのに、下の布が焦げもせず平然としているのも、こうしてみると不思議な絵だ。

    魔法みたい?(え

      ああ。けっこー感激ものかも(な

     そりゃーよかった^^(え


 思えばゲームやアニメじゃあ、魔法っつーても攻撃魔法とかばかり。でなきゃあほーきに乗って空飛ぶとか、皿や洋服が踊るとか。戦闘以外の演出じゃー、どちらかってーとテレキネシスみたいな扱いのもんばっかだったよーな気がする。あとはせいぜい人魂や鬼火みてーな感じか。それだけに、日常のシーンに非常識な四大の魔法ってのは新鮮な気がする。まあ、石を火であぶるなんてのはあんまり日常でもないが、こんなシーンを描くにせよ撮るにせよCGつくるにせよ、お話が進むわけでも観客が手を叩くわけでもないんだから、尺のムダってわけだ。もったいねー話だ。

     なにぼやいてんのー? おたく文明に苦情?(え

       そんなところだ(な

 ナシくんって、エリラの地味な魔法の使い方見てけっこう喜んでるわよね(れ

   あたしも面白いと思うよー(は

  空中に水の玉出して食器洗ってるのは笑った。アレは楽しい(み 

          

  ミノとハチで、軽々と真っ赤になった岩を乗せた布を持ち上げると、予定した場所におろす。 どじゃああああ! と、ほとんど水蒸気爆発なみの反応だが、入れると同時にもう、ふたりはあっちに離れている。普通の人間にはできない芸当だな。

「もひとつ作るねー」(え

「ありがとー」(は


  何度か繰り返すうちに、露天風呂のように湯気が立ち上ってきた。



「できたー! おふろーーー!」(は

「みんな、お疲れさま! ありがとう」(れ

「やってみるとできるものね」(め

「リムのドンで随分楽ができた」(み

「わたしは、キラと香油になる木の実を見つけてきました」(る

「ここに積んどくねー。使うときは、指や手のひらの間に挟んでクシュっとすればいいから」(き     

「いっちばーん!」(り


「すごいねー、木を切って脱衣所みたいなエリアも作ってある。ありゃ、レンダだね」(え

「あー、おもしろかったよー! 丸太をほーりなげるとー、しゃしゃしゃーって」(は

「服を掛ける木も運んできたんだ~」(え

    刃物使いと力持ちがいるとなんでもできるな(な

  ナシくん、あれはなんだー!(え

     え?(な



みなさんの脱衣シーンから、ゆったりのびのびお湯につかるシーンは、エリラのスリプルのもと、1カットもお目にかかることができなかった。

しかし! それはささやかな心遣いだろうか。夕食時は、全員繭で作られたバスタオルを巻いた姿での宴となったのである。ある意味、普段から結構キュートセクシーな衣装のメンバーばかりとは言え、白く、時々虹色に輝く繭タオルを素肌に巻いただけの姿というのは、これはこれで実にまばゆいほど新鮮だ


   あのねー、ちゃんとパンツははいてるからねー(え

「見たいか? ほら」(み

…ここで、座ったまま足を左右に開くという下品なポーズではないというのがミノだろうか。無論、すそをめくってチラリっというアレでもない。すっと立ち上がって胸もとで締め込んだ元をつかむと、一気に前を全開だ。ブラしていない///


「まだ体が熱いからな。久しぶりだろう。拝め」(み

「それって、一番下品じゃないの?」(め

「黙れかぶりつき」(み


実際、発掘の時以来だったかもしれない。…こう目の当たりだと解説するのが申し訳ないが、まだぷるんポヨンと弾んで...いや、キレイな肌、引き締まったお腹、脇腹に骨は浮き出てない程度のほどよいアンダーバストまわりの肉付き、下腹部のふくらみは優しく、小さめのパンツは今日は薄いブルーの水玉。豊かなバストにもかかわらず、ノーブラでも垂れている感はほとんどない、まるでアニメキャラか意図的にデザインしたような素晴らしくも色っぽいバストライン。肌はうっすら汗ばんでいて、わずかな光沢と陰影がボリューム感と重量感を否応なく演出している。 

   あ.....ありがとうございます(思念体で深々とお辞儀)(な

     よし。...へそについての言及がないな(み

 あ、おへそは可愛くくぼみ、腹筋はあるのにごつごつと目立ってはいない。鍛え抜かれたとか、引き締まったと言うよりも、美しくシェイプアップされた美少女の肉体というのは実に美しく、素晴らしい。レンダなんか見ていて悔しいのではないだろうか。

   余計なお世話よ でも、ミノもいつ見てもやっぱり見事なものね(れ

     よし。次は背中とお尻を見せてやる。楽しみにしていろ(み

        へへー(な

    うわー、思念体なのに土下座してるよーこのバカ(え

 ふふふ、感動を与える肉体を持つというのは誇らしいものだが、感謝されるのは嬉しい。見せる甲斐がある(み

       

「ひゃー、さすがにアレはマネできないわー。気持ちはわかるけどねー。ルルアは?」(き     

「こういうのは、出し惜しみとサプライズが効果的です。ですから…」(る

    と、前かがみになって前にある食材に手を伸ばす折に、まあ、外れるわけだ。タオルが。

  一瞬、両方の乳が垂れて揺れる。これ、ルルアの頭の方からみてて、ルルアがお辞儀してるってゆーシーンだからね。ほとんどハダカで。息が止まってツバをのむかのまないかのうちに、すっとタオルで前を押さえて身を起こすルルア。その、すっと前を押さえた瞬間も…この、むにっと盛り上がるわけで...はい。たいしたボリュームです。


「失礼いたしました。なんでもありません。…見ましたか?」(る

「あざとい…。でも、虚を突く呼吸は見事ね」(れ

「る、ルルアのバストって、なんかとても…柔らかそうで…。わたし、ドキドキしてるわ」(め

「これでねー、抱っこすると−、もーふわふわなんだよー! ねー」(は

「こないだレンダとメイにも抱きついてみたけどー、ふたりともけっこー柔らかいよー」(り

「えーそうなの? じゃーこんどやってみよー」(は

「ふ…ハチならいいわよ」(れ

「わたしも。そういえば…今日見たことない果物入ってるわね」(め

「あ、うん。あたしのお気に入りー。でも…ヒト族が食べて大丈夫かなー? 特にメイは、メイクの木の実でもなんか酔っちゃったみたいだからちょっと心配」(き

「あら、おいしいじゃない」(め

「意外とこりないね。でも、これおいしー」(え

   レンダと別の意味で自爆体質なんじゃね?(な


「キラって、結構果物とか詳しいのね」(れ

「べつにー 趣味みたいなもんだよー」(き

「オイルの木の実もなんかすごいよねー お肌つるつるになっちゃったー ニコニコ」(は

「食べてみたけどおいしーよ♡ ねーぱくちゃん」(り

「まー、毒じゃないけど… そっか、味覚もみんな色々なんだねー」(き

  

「ちょっと、ねえ、きら…」(れ

   ふっとレンダが立ち上がってキラの横に立つ。

「そういえば、挨拶がまだだったわね」(れ

   首を左にちょっと傾けて、見下ろすように言う。頬が赤い。

「立ちなさい。…いえ、ごめんなさい。立ってくれる?」(れ

   腰に手をあてて、ちょっとしなを作って挑発のポーズだ。キラがそれがわからないわけがない。

「あちゃー、レンダ、酔っちゃったんだー。いーよ♡ あたしから行く?」(き


     ん


すっと立ち上がったキラの細い腰を抱き寄せると、いきなり唇を重ねるレンダ。一瞬ひるむが、すぐに相手の背中に両手を回し、少しカカトを上げるキラ。どちらもふっと薄目を開けて相手の表情を見つめ合うとさらに体を押しつけ合う。

ハチもエリラもメイも、さすがのルルアも真っ赤になって呆然とふたりを見つめる


「ふー 獣人は…濃いね…」(き 

   ふらっとよろけながらも持ち直すキラ

「魔人って、上手なのね…」(れ

    トロンとした表情になりながらも、余裕で姿勢を保つレンダ

「今度はあたしからだよ。レンダ」(き

   つっと体を寄せ…くっつけると、かぷっとレンダの首筋をくわえる。きゅっとキバがささった。それが、怖さよりもなんか妙に自然に、しかもエロティックに見える。ドキドキしたぞ。

「あ、あん…」(れ

    レンダが切なそうに眉を一瞬しかめ、そして恍惚の表情を浮かべた。脚ががくがく震えているが、背中に回した両腕でぎゅっとキラを抱きしめる。タオル巻きの二人の美女が、互いに抱きしめ合っている姿は、まるでそこだけ淡いスポットライトが照らしだしているようにも見えた。

    

「不死族の血に…結構1からパーツ作って移植したんだね…始めての味だよ」(き

    すっとレンダの首筋から口を離すと、キラが耳元にささやいた  

「わかるんだ…あたし、キラみたいなのあこがれたの…」(れ

    ふらっとしながら、にっこりして正面からキラを見つめるレンダ

「ありがとう。これはお礼ね」(れ 

       もう一度口づけする

「どういたしまして。何度もやってれば、そのうちうつるかもよ?」(き

「じゃあ、またお願いしていいかしら」(れ

「いつでもどーぞ♡ でも次は場所を選んで貰えるとうれしーかな」(き

「そおね。おっと、前がはだけちゃう…。あたし、先に寝るわね」(れ

「じゃあ、あたしも寝るわ みんな、おやすみー」(き

   

「ねーねー、みのー、なんかすごくきれいだったねー♪ みのー?」(は

   zzz(み

「ミノも寝ちゃってるー」(り

「じゃー、ミノちゃん運んであたしも今日は寝るねー。リムちゃんも一緒にいく?」(は

「いくー! みんなおやすみー!」(り

     


「いやー、驚いた。キラも動じないねー」(え

「レンダの趣味は知ってたけど…目の当たりにするとなんか、あてられちゃうわ」(め

「エリラと私たちの3人になってしまいましたね。私たちも休みましょうか?」(る

「そうね」(め

    と、立ち上がりかけてふらつくメイ

「あぶない…」(る

    すっと支えるルルア

「あ、ありがとう///」(め

   気のせいか、ほおを赤らめている。なんか、はあはあと吐く息が白く見える気がする。


「ね、ねーえ、今までー、衛兵物とか、モンスターとか怪物とか、てきー、とか、なんかナシくんとエリラのノリだけで敵のこと呼んでたわよねー」(め

「あ、うん、そーだね」(え

「いっそのこと、もーかぶりつきって名前にしないー? べつにそれでもいーとおもーのー」(め

「そ、そーだねー...  ナシくん、これって」(え

     酔ったな(な

「酔ってなんてないわよー。うふふ なしくーん、ちょっといーかなー」(め

    だき

座ったままのエリラに、上から覆い被さるようにして抱きついてくるメイ。

ずしっとした乙女の肉体の重さ。この人もいい香りがするな。…さすがにエリラの手前、首に巻き付けられた甘やかな両腕や、この押しつけられている柔らかな胸の描写は自粛しよう。

     してるじゃないの(え

「ねるまえにーーー、繭をはってー...」(め 

    寝所回りに糸が舞い、要塞化する。

「はいオッケー じゃー、そろそろねましょーかー^^うふ。 ...って、ルルアね」(め

  エリラから離れると、歩き出そうとしてまたふらっとするのを、ルルアが支える


「メイ、肩を貸しますね」(る

「あ、ありがとルルアー。るるあって…ほんとに柔らかな肌してるのね…」(め

「メイも、きれいなカラダです。赤銅色の肌、ステキだと思います」(る

「ありがとー るるあ、可愛いわね」(め    

「そうですか?」(る

   見つめ合うふたり

「あ、汗…」(る

   メイの頬に軽く唇を乗せ、ちろッと舌でなめとる。ルルアの長い髪の毛がメイの鼻先を泳いだ

「んー るるあ、いい香りね…なんか癒やされるな…」(め

「メイ、もう休みましょう。何もしませんから安心して下さい」(る

「ありがとう。そういわれると、何をしないのか興味あるな~ふふ」(め

「メイ?」(る

「ふふ。少しだけよ(小声) エリラ、ナシくん、私たちも休むわ~♡」(め

     かえってルルアがとまどってるな(な

      でも嬉しそうだよ。ほっぺた真っ赤(え

「では、おやすみなさい。エリラ、ナシ」(る

「あーい おやすみー」(え

       良い夢を ふたりとも(な


  ふー ナシくん。タオル巻き姿の後ろ姿の美女たちは、実況しなくてよかったのかな?(え

     さすがに、それの出るまくじゃなくね?(な

  あはは、いえてるー。レンダとキラのとこか、ハチたちのとこになると思うけど、どっちに行く?(え

     メイとルルアは1つの繭だろうか(な

   あせ… さ、さーねー そーかもしれないねー(え

      キラは、レンダごとハネで包んで休んでいたりしてな(な

  あ、あははー そ、そーゆー可能性もあるねー(え

      レンダも逆さか..(な

  いや、さすがにそれはないと思うけどー..ねー(え  

    だよな。となるともー、ハチのとこか(な

  ミノ、やっぱり起きるかなー?(え

       おきんじゃね?(な

  ま、いっかー ねーナシくん(れ

          思念が寄りかかってくる

    なんかさ、楽しいよね(れ

         そーだな(な

     あたし、けっこーうれしーよ...(え

       zzz(え


エリラも寝ちまったよーだ。俺は、ポシェットから予備の毛布を出すと、そこにそのまま横になった。たまには、こういうのも悪くない。…こいつは寝相悪いから、朝どんな格好になっているか想像がつかないが、まあ、メンツがメンツだ。さして問題はないだろう。

横になったまま、ふと、キラがお気に入りと言っていた果物を取ってみる。ブランデーかワインのような香りだ。かじってみると、よく寝かしたブランデーの味がした。

  …よい夢を か


すうっと気が遠くなる眠りにつく前の一瞬に、この世界にはじめてきたときの記憶がふとよぎった。



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