第27話-1:16日目 山腹の洞窟調査
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている状態。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。
エリラ(え :魔導師
17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。
ハチ(は :妖精族
竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。
ミノ(み :鬼娘
第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。
レンダ(れ :獣人
第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。
ルルア(る :ゴーレム
4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。
メイ(め :驚くほど普通の子女。
5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。
リム(り :ぬえ
どちらかというと変異種で、いわば歩く「ぬえの擬人化キャラ」(笑)
明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。しっぽの蛇と仲がよく、本人は雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。羅列すると万能の最高戦力のひとりだねー。
キラ(き 魔人
魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。
異能は収束。摩擦係数自在という能力をまとっているので防御も完璧。空も飛ぶよー
ハチだよー♡ 16日目になりました!
昨日は探索お休みにして、一日中ファッションショーみたいになりました。キラちゃんってばオシャレが大好きでエリラもみんなも悪のりしまくりーって感じかな。とっても楽しかったんだ。
朝起きたら繭の回りに大岩がいっぱいおっこってて、巨人が5~6人繭を叩いててびっくり。誰も起きなかったんだねー(笑) てゆーか、わかってたけど二度寝しちゃった♡
メイが起きてきたから繭をあけて貰ってー、ミノちゃんとレンダとリムちゃんでちゃちゃっとお片付け。りむちゃんなんてあくびしながらドーンってやるもんだから、レンダをかすめちゃってあとで怒られてた。そーいえば、ワナのエリアでもそーだったけど、レンダってなんで危ないところにいつもいるのかな?
あなたたちが無頓着なだけよ(れ
だってー。気をつけなきゃ。今日は、やっぱり探索かなー。お風呂は-、もーちょっとおあずけかも。
とゆーわけでー、16日目のはじまりだよー!
「えっとー、ハチー、今日のご挨拶おつかれー! ミノもレンダもリムちゃんもおつかれさまでしたー! 朝から大活躍だねー」(え
「どーってことないわ」(れ
「朝飯前」(み
「リムおなかすいたー」!
「あたしもー♡」(は
「はいはい♡ じゃー、朝ご飯食べながら今日のミーティングねー』(え
朝からにぎやかだねー ここは(き
まーな。眠れたか?(な
おかげさまでー。まー、夜中にどんどん来たのはあきれたけど、誰も起きないからもっとあきれたけどねー。ふあ~~(き
ごめんねー(え
あの大岩の山どーすんのよ(き
まー、ミノがちっちゃくしてくれるか、ハチがどっかにほおってくれるんじゃないかな(え
…あれ、投げるんだ(き
あれ? キラだってそのくらい簡単でしょー?(え
まーねー めんどーだから。やれっていわれればやるけどー(き
きらちゃーん、あとでどっちが遠くまで投げるか競争しない?(は
あたしがやる ハチ、勝負だ(み
あ、あたしもあたしもー(り
たいしたメンバーね(れ
ほんと 頼りになるというか、申し訳ないくらいね(め
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さてー、でわナシくん。作戦立案をよろしくー…あ、そだ、肝心なこと忘れてた」(え
「なによ」(き
「あたしたちさー、こっからでよーって、まあ、探索してるんだけどさー」(え
「それで?」(き
「キラもいっしょにいくよね?」(え
「あたしパス」(き
「ええー!?」(え
「だってめんどーだもん あぶないし」(き
「そっかー、そだよねー はー。でもここにずっと1人でいる気ー?」(え
「キラちゃん、一緒にいこーよ」(は
「うっそー。最初からそのつもりだよー 今さらなにいってんのよ」(き
「そ、そーだよねー! よろしくねーキラー!」(え
「はいはいよろしく みんなもね♡」(き
「ええ」(れ
ニコニコ(一同
「じゃーナシくん、あらためてよろしくー」(え
へーい えーおはよーございます~ 朝からおつかれさまで-、えー、キラもこれからよろしくお願いします~ てことでー(な
ダレダレだな(み
ぷ なんかバカみたい(き
せーな。えっとこのエリアには6つの洞窟。キラがいたとこの穴が、たぶん本命だと思うがブラフかもしれない。ので、最終的には全部探索ってのは外せないと思う(な
「まわりくどいねー、全部の洞窟《探索するー》でいじゃない」(き
「《探索スルー》か」(み
「スルーね」(れ
「するーしちゃうんだ」(は
「で、どーするの」(め
「するといえば、あれですね」(る
「お風呂つくろー」(り
「それいーね!」(え
じゃそーするか(な
「…わるかったわよ ココ、こーゆーとこだったね。続けて」(き
仮に、どれかが次の…予想では紫色のエリアにつながってる可能性は高いと思うけど、どの洞窟にまた生存者が埋まってないとも限らないので、めんどーだけど、ひととーり探索するのがいーと思いますー。で、とりあえずあの高いとこの洞窟、アレ、先にあたりだけでもつけたい気がするんだが、レンダ、リムとちょっと様子見てきてくれるかな?
「いいわよ。おめめの出番ね(笑)。ナシも来てくれる? その方が精度が上がるから」(れ
「そだねー。じゃあ、ルルアとわたし、カッコナシくんは転移で。ハチ、ミノ、キラ、メイはお留守番。…かなって思うけど、どー?」(え
「ちょうどいい。ハチと岩投げやってる」(み
「あたしはー、メイクに使えそうな花か木の実でもないかそのへん歩いてみるわー」(き
「じゃあ、私は伸縮性の糸ができるか試してるわ」(め
ふんどしでいーじゃん(ぼそ) イテ(な
ねーねーキラー、メイクに使える花とか木の実って?(え
ああ、お肌に負担かけないで、シャドウやルージュのかわりになるものがあったら楽しーでしょ? 昔、けっこー探してたんだ。いちいち、エリラに作って貰うの悪いしさ(き
ありゃー なんかごめんねー。実際、アレはじめるときりないからさー…(え
そーなんだよねー。みんな好みが違うし、その日の気分でつけたい色違うもんねー(き
そーそー。今日はピンクにしたいなー、とかねー(え
唇の赤を強くしたいとかー(れ
シャドウをほんのちょっと、とかねー(め
チークなんかも、ときどき。非常時なので、黙っていましたが(る
かわいーおよーふくだけで満足なんだけどねー、つい思っちゃうよねー(は
ツメにも色つけたくなるしー(り
はいはい! とゆーわけで、なんかあったらラッキーとゆーことで!(き
藍色の岩砕いて染料ってつくれないのか?(な
岩の顔料は肌が荒れやすいんだよねー(え
実用化するには、けっこう試行錯誤が必要よ(れ
木の実や草の汁だって、実はけっこーヤバイのがおーいんだ(き
エリラ、混ぜるだけで毒性とか無効化できる溶液とかできるといいな(な
えー? うーー...うーん....ι(え
ま、その時は頼りにしてるからー^^よろしく! 大将!(え
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▼山腹の洞窟
「エリラと手をつないで転移は初めてですね。ウフ」(る
「あ、そーいえばそーだねー! いつも、大人数で頼むことが多かったしねー」(え
キラが見つかったとこの脇の洞窟です。入り口をちょっと入ったところにいます。来た時に作った足場もまだしっかりしているが、意外と怖いので穴に入ったところで皆を待っています。
「やっほー♡ エリラー、ルルアー♡」(り
「リム-、レンダー、早いねーやっぱり。レンダー、どーだった?」(え
「楽しかったわ♡ 不思議ね、乗れる雲って。リムちゃん、ありがとう」(れ
「どーいたしましてー!」(り
「ホントに不思議だわこの雲。こーやると、手とかすりぬけるのに…」(れ
「なんでだろーねー? でもたのしーからいーんだ♡」(り
オカルトですね。もう(る
いやーそれをいったらルルアも十分オカルトだよ(え
あ、この間 入り口からちょっと入ったところ、ミノにふさいで貰ってたんだ(な
「別に問題ないわよ」(れ
しゃしゃっと邪魔な大岩を切り裂く
「あー、りむもどーんしたかったのにー」(り
いや、それ へたにすると洞窟崩れるから(え
「あ、そか へへー」(り
さて、レンダ、どうかな?(え
ちょっと待ってね。えりら、ナシくん借りるわ(れ
と腕組み
もー、最近みんなこーだねー(え
うふ♡ いいじゃない♡(れ
私も必ずそうします。うふ(る
リムも今度やりたいなー。そーしたら氷結とか電撃とかパクちゃんどうなるだろー(り
想像がつかないわね。見るわよ(れ
サードアイが開く
「へん…ね。まっくら? ここ……...見えないけどカベがあるわ」(れ
「えー?」(え
ごん
いて(な
「なに?」(え
「空気の層? 透明なのに…なんか岩と一体化してる??」(れ
ナシくん(え
ああ(な
手刀を突きたててみる。カチカチというわけではない。わずかに弾力がある。しかし、一切通らない。
レンダ(え
「ええ」(れ
刀を抜いて、突きたててみるが、まったく変わらない。
リムちゃんは…試しに氷結してみてくれる?(え
「うん。ふー」(り
一切氷結が起こらない。素通しか?(な
「なにこれー こんなの見たことないよー?」(え
「パクちゃん、毒!…溶解液! 酸! …うーん体当たり! だめだねー」(り
芸達者だねー(え
毎回色も変わっています(る
あとでご飯あげなきゃね(れ
今でもいんじゃね?(な
もうご褒美あげてるー(り
と、ポシェットからなんか出して尻尾のヘビに食わせている
「るるあ、試しに電磁ロープを」(え
「わかりました …バインドウェーブです。ウフ」(る
あ、これなら見えるわ。…なんか表面ではじき返されてるみたい。.....ちょっと、人をぐるぐる巻きにするのやめてくれる?(れ
あ、つい…(る
「じゃあ、あたしも一応 炎!」(え
カベというか、見えない膜の手前で一瞬炎が燃えるだけだ。風土水…いずれも同じだ。
これ、小さいけど、ナシくんの増幅で最大火力や水力なんだよ(え
「手に負えませんね。これは…一種の呪法か何かなのでは」(る
「結界ね… まるでナシくんのオタク文明だわ」(れ
「ほんとそーだね。いわゆる、他のダンジョンを攻略しないとあかないとかっていうアレかー」(え
なんとなく、キラのアレに近い気がするけど、見てもらうか?(な
話は聞こえてるよー。ナシくんいーカンしてる。あたしも話聞きながらそんな気がしてた。でも、だとしたらなおさら手の出しようはないよ。たぶん。あたしの場合、意志と自己防衛の無意識と、両方でコントロールしてるんだけどさ、その見えない壁って、すごく無意識の防衛反応に近い気がするんだ。ここって、意志を持った生き物の中じゃない(き
でも、今までこんなのは一度も…っていってもしょーがないかー。なかったのが運がよかったのか…(え
ともいえるし、終盤に近づいてるってことじゃないの?(れ
ミノだ。私もそう思う。オタク文明に毒されている気がするので、黙っていたが(み
あたしもー。少しずつ難易度上がってるよねー(は
ナシくんのライブラリの知識がなかったら、思いもつかないけど(め
…つじつまは合う…か(え
甘いな。これが始まりだっていう可能性もあるのがオタク文明だ。時間によってあくのかもしれないし、敵の出現に連動してるとか、考えたらきりがない。下に5つも洞窟があるっていうのもできすぎって気がするが、もしそっちが全部入れなかったら、そのときはもう、この岩山ごとぶっ壊すのでもいーんじゃねーかな(な
賛成(み
はや! みのってこういう時即決だねー(き
すぐ壊すんでもいいぞ(み
すぐ壊したいひとー!(え
...いないみたいね(れ
そりゃー、これだけでかい山というか斜面だしねー(え
じゃ、戻ろう。……そのカベ、誰かキスしたら開いたりしないかな?(な
.....誰がぶつ?(え
えりらがやれ(み
わかったー(え
待て、俺じゃダメか?(な
いーよ。やればー?(え
やれば?(れ
やってください。うふ(る
鏡にキスとか見たことはあるが、みえねー壁にするのは初めてだな(な
あ、あいた...!(な
うそーーーーーー!(全員
うそだ(な
えりら!(れ
あいよーっ(え
☆ ←ぶった