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発掘だよー

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている状態。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女。

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。


リム(り :ぬえ

どちらかというと変異種で、いわば歩く「ぬえの擬人化キャラ」(笑)

明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。しっぽの蛇と仲がよく、本人は雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。羅列すると万能の最高戦力のひとりだねー。


キラ(き 魔人

再生していた7人目。


▼リムのお腹のポケットにフィギュアサイズで入っています。空中から洞窟と生存者の様子を見ています。


  エリラ、彼女の真正面は避けて、先ず洞窟の下あたりに張り出した感じで拠点を作ろう。そこから少しずつ広げる…ってんでどーだ?(な      

    そだねー。じゃあ、洞窟から地続きの感じで。いくよ、ナシくん(え


洞窟の幅は約4m 右端あたりから、左に6mくらい、張り出しは…3〜5mもあればいいか。最初は少しでいい。落ちない程度。降りてから補強しよう。

   半円状に張り出した岩場ができる。


  ちょ、ちょっと…えええええ~~? 創造魔法~~? まじー?!! ありえない! ここ竜の中だよー? 魔量制限されてるのに、てか、フツーだってこんな大きなもんつくれるなんてできるわけないじゃない!(謎の娘

     例のコがぶっ飛びまくっている声がする

 ふっふっふ、それができちゃうんだなー! あたしは!  おっけー、リム、あそこに降りてー(え

   はいよーー♡(り

     

できたばかりの発着場兼作業所と言うだろうか。例の娘が騒ぎまくっているが、とりあえずは無視して全員が降りると、ミノがミニマムを解除する


    えーー? ミニマムまで使えるのー? あんたたちって一体...(謎の娘

 えりら、足場ってか、下を補強、それから、作業面をあのコの前まで…道幅3mもあればいいかな(な 

   うん。手すり...はなんだけど、何もないのも怖いから…カンタンに囲いも作ろ-。1mくらいでいいかなー?(え

     だな、軽くて丈夫な感じで…高さは140cmくらいあるといい展望台になるかも(な

  それいーねー じゃ、そーするーー♡(え


 例の娘の下あたりまで、壁面に岩の道がもこもこと現れて少しずつ幅が広がっていき、薄いが丈夫そうな手すりがフチにせり上がるように現れる。

 まるで魔法のようだと言うには野暮なんだが、こういうのは見ているとやっぱり面白い。

     おーい、ルルアはまだでてこないのかー?(な

    あ、今でます…ミノ、いいお肉でした♡うふ あ、やさしく(る

      わかってる(み


 なんかハダカのフィギュアが目のはしで衣装を身につけている。着終わってからミニマム解除。まあ、でかくしてから着替えるよりはいいか..

   ナシくん、期待してた?(え

     してたわね(れ

    ドキドキが聞こえてました(め

  そりゃあ、ルルアのはだかってあたしが見てもドキドキするものー(は

    ハチ、ありがとう♡ウフ(る

   柔らかくって気持ちいーよねー(り



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「うひゃーーー一体どっからかき集めてきたのよーっていうメンツだねー。てか、みんな食われたんだろーけどさ。羽なし? わー、いるんだー。それに鬼餓鬼にケモノ女、うわー、変態エロ人形にゴミにカス、ぬえまでいるよー」(謎の娘

    ヒト族はゴミとカスか(な

      口が悪い(み

     あなたがいう?(れ

       これが魔人…(め

「ねーねーおねーちゃん なんてゆーの? あたしはリム」(り

「りむちゃんかー あんたぬえだね あたしは…キラでいーよ」(き

「そー♡ こんにちわキラ。でられないのー?」(り

「そ。もーまいっちゃうよー」(き

「するっとぬけちゃえばいーーのに」(り

「あんたねー、あたしはぬえとは違うんだよねー ...そ、そーいえばさっき炎熱魔法やったの誰よ」(き 

  「あ、あたしー その…ごめんなさい」(え

 「ふーん…ゴミの魔導師か…その割には…てゆーか、死ぬかと思ったんだからねー。でもま、そのおかげで目がさめたんだけど」(き

   いつまでその状態でしゃべるつもりだ(な

     げ な、なに? あ、あんた、中に何飼ってるの?(き

        積もる話はあとだ。おまえを掘り出しに来たんだが(な

     む じゃ、さっさとやんなさいよ(き


「ねー、置いてかない? あたし、こーゆーの好きじゃない」(れ

「そ、そういうわけにも…」(め

「腕と胴体を切ってやろう。魔人なら再生するかも」(み

「ばばばばかいってんじゃないわよー!」(き

「だめか」(み

「あああああたりまえじゃない! これだから鬼ってゆーのは」(き

      それにしてもよくしゃべるな(な

  げ やっぱり不気味…あんた、この世界のもんじゃないでしょ(き

      よくわかるな(な

    そりゃーね(き

  

「ねー、助けてあげよーよ。せっかく生きてたんだし」(は

「ハチ」(れ

「よ、妖精族の…羽なしだね…。い、いいわよ別に ほっといてくれても」(き

「だめだよ」(は 

   そっと抱きついて 耳をスリっとする。

「ちょ、ちょっと …ふーん、妖精族の親愛の情…久しぶりだな。じゃあ、あたしも…血ィ吸っていい?」(き

「え?」(は

「ちょっとだけだよ。痛くしないし、うつらないし。親愛の情にはそれで返さないと」(き

「そ…そお? ちょ、ちょっとだけなら」(は

「ありがと」(き 

   カプ とキラがハチの細い首筋をくわえた。いわゆる、キバをたてたというシーンだが…

「あ」(いろっぽい声と表情のハチ


「ああ~~ きゅ、きゅ、吸血スキルーーー!」(れ

   そっか、レンダはそれ欲しくて間違って不死になっちゃったんだよねー(え

  はあ? それって(め

    初耳です(る

  あっはっは ばーか! あたしに血ー吸われてみる? もしかしたら、スキルコピーできるかもよ~(き

    ほ、ほんとに?(れ

  なー、コレホントに掘るのか? そうでなくても夜騒がしいのに…(な



 キラの前に立ってじーっと見つめてるリム

「なによ」(き

「いーひとだよー! ひねくれてる強がり屋さん! レンダやメイやルルアといっしょー」(り

「あんた… ただのぬえじゃないねー」(き

   変わってるっていわれてるー。でもないしょ♡(ウインク (り

  メイ、あなたルルアと一緒にされてるわよ(れ

    あなたもです(め


  やりますか(る

    そーだな(な

  とてもすべすべの肌、きれいなカラダをしています(る

    そーだな …それ以上の詳述な表現は、あとにしような。ルルア(な

   わかってます♡ うふ(る


「キラ っていったね。あたしはエリラ。これからあんたを掘り出す。ただし! 静かにしててね。あんたが騒いで、もし手元が狂ってカラダ傷つけることになったらイヤだから」(え

「わ…わかったわよ…。でも竜の肉の中に完全にしまい込まれてんだよ? 力もずっと吸われてるし…。一体どうする気?」(き

   エリラの瞳が、金色になる


「俺の異能は、竜の肉を掘れる。黙って見てろ」(な


   でたーー! 久しぶりのおたくばかー!(え

  おお、久しぶり(み

    ほんと、久しぶりに聞いたわ(れ   

       いつ聞いても恥ずかしーねー ニコニコ(は

    わ、私はじめて聞いた…こ、こーなのね、ナシくんて(め

       ウフ(る

 ナシー!カッコいーー! がんばってーーーー!(り


   な、何よコイツ… ひくわー しょーじきいって...(き



___________________________

▼発掘開始


「レンダ、メイ、異常は?」(な

「ないわ」(れ

「ええ」(め

「ミノ、洞窟の入り口、一応ふさいで…あ、手前から2〜3mくらい余裕残して、奥に石詰め」(な

「うん。ミニマム」(み

   しゃべんのめんどーになった。いつも通りやる。あのコ…キラの状態は、たぶんこんな感じだと思う(な

     (日記帳にラフ画)

  キラ…さん。どうだろ(な

    まーた敬語でたー きしし(え

       えりらってば(れ


    へー、うまいねー。あたし足首もちょっと細い。それから、乳首は…(き

  ちょっっと待ったー! そーいうのはあとで! とりあえずじゃ、カラダの角度とか、脚とか、こーゆー感じだね? 脚開いたり組んだりしてないよね?(え

    うーん …たぶん。意外と感覚ないんだよねー 悪いけど…(き

  わかったー ありがとう。ではナシくん、続きを!(え


    暴れられるとめんどーなので、手は最後にする(な

  ちょっとー、暴れるって何よー(き

    黙ってろ 腰から大腿の外側にそってまず脚部を(な

  なによーさわるのー? エッチー!(き

    じゃかしい! メイ、さるぐつわ!(な

      あのー、念話に猿ぐつわは意味ないと思うんだけど…(め

  じゃーみの、一発殴って気絶させろ(な

    やだ。無抵抗のヤツは殴らない。それに、命令するな(み

       ごめんなさい(な

   (ぷーーー くくく)一同

「あっはっはっは いいねー このへたればかー」(き

      いわれたー(え

        くっくっく(れ

           あーはははははは(め

        みんなー 笑っちゃだめだよー(苦笑い(は

      

 とにかく、下半身の奥行きを確認、それから左右の腕、ヒジから先。たぶん、そのあたりの段階で揺れが来る。万一に備えて、その時は洞窟まで避難。揺れがおさまったら、エリラ、もう一度この足場の補強し直し。死のオーラは今のうちにかけちゃっていいと思う(な

    おーけー(え

  とゆーわけで、はじめよーか…て、...えー、はじめます(な


この、キラという娘、鼻スジはくっきり、ものすごいデカ目の吊り目、これはヤバイ。

   何がヤバいのー?(は

     好みってことね。それもかなり(め

しかも上品な唇に、ぷっくりした下くちびるがまたキュート、眉毛はやや太めだけどくっきりして、意志のツヨそーというか、もう歩く気の強い娘という雰囲気、前髪はおかっぱ気味でボリュームは多く、艶やかな赤毛っぽい栗色で、腰くらいまであるロングヘアー、微妙にくせっ毛かもしれない。首は細く、肩のラインはウチのメンバーに負けず劣らずきれいで美しい、筋肉の目立たない筋肉質という感じだ。胸は…この、斜め向きにやや前かがみの姿勢で、美しく…そう、巨乳と言うほどではないが見事なボリューム、腹部もよくしまって無駄な脂肪はなさそうだが、痩せている感じはない。腰から下の張り出しもたくましく、お尻から太もものラインが見えないのが残念だ。


 ふーーーーーん そこまでひとのことをじろじろと。いー度胸してんね(き

    あ....(な

 でも、ほめてくれたのは感謝してあげる。あたしのカラダは極上だからね! でも、(じろ)あとでぶんなぐるからね(き

  どうぞ!(れ

     死なない程度に頼む(み

       ころしちゃだめだからねー(は

   ...ですよねー(え

      ですよね(め

       ですね(る

   じゃー、ちゃっちゃとやっちゃって! おかしな動きしたら…(き


  キラの前にヒザを立てて身をかがめると、慎重に腰の脇に手を突きたてる。ぶしゅうーーと竜の血が噴き出したが、いつものことだ。


  …いつも思うんだけど、ナシくんって、血を浴びながらぜんぜんひるまないわよね(れ  

    真剣。ほんとに(み

      そう、カラダに傷をつけないように、すごく気を使ってる(は

     


 左右がだいたい掘れて、前面部は下の方から肉を掻き取っていく。その間、左右をハチとミノがシャベルを使って穴を広げてくれている。局部から太もも回りにかぶさる竜肉は残しておく。残念だがあとで自分ではずして貰おう。まだ揺れが来ない。サイドの穴を広げて貰ったので、もぐり込んで脚の裏側からお尻の後ろ側を掘り、少しずつ剥がしていく。死のオーラのせいか、いや、気のせいかそれより肉が剥がれやすい気がする。やだな、可愛いすごくカッコいいお尻だ。

  おお、すごい殺気だ(み

    私も感じました(る


 エリラが作っておいたシーツをメイが持ってくる。レンダ、ミノ、両脚を前に。抱えて貰う振動で、局部の竜肉が剥がれて落ちた。一瞬目が釘付けになって固まった。が、今はそれどころではない。この腕が動かせない体勢で動かすと、肩が壊れかねないのだ。器用にメイが上半身から太ももくらいまでをシーツで巻く。


「キラさん、腕と肩は大丈夫か? ゆっくり動かすが」(な

「あ、うん大丈夫」(き

    左ヒジから左腕が掘れて、抜ける。あと右腕。ここで揺れが来た。

「何? この揺れ」(き

    竜が痛いんだよ(え

 へ なる~~ あんたたち、逃げなさいよ!(き

   黙ってろ。揺れがおさまるまで…いや、いけるか。ミノ、体おさえてやってくれ。結構揺れがでかい。みんなは穴まで避難。リム、雲出してここで浮いててくれるか?(な

  いーよー!(り

    ミノ、穴まで戻ってくれ。メイ、布を出せる準備を。もし、ここで足場が崩れたら、キラは右腕だけ抜け出せず宙吊りになる。この腕の角度だと、肩が外れるか、腕が折れるかもしれない。ここは、おさえておくヤツが必要だ(な

 わかった(み

   ナシー、このへんでいー?(り    

     助かる。もし崩れたら頼む。…その雲、立って大丈夫か?(な

  うん、大丈夫だよー(り

     じゃあ(な

   うん。まかせてー(り

      揺れがおさまってきた。

   エリラ、補強頼む (な

      もうはじめてる!(え

    すんだらミノ、レンダ、たのむ(な



ミノとレンダがキラのカラダと片腕を押さえる。俺は残る右腕まわりにとりかかった。掘り取ってえぐれた下の方では修復が始まっているが、すでに死のオーラをまとったカラダは無視されている。右腕にそって、壁に手を突きたてる。勢いよくまた血が噴き出した。

   わりーなキラさん 血がかかる(な

「かまわないよ このくらい。これ、意外ととおいしーんだ(ぺろ)」(き

       ほお…(な

   肘から手首、そして手の周りをえぐっていく。

     抜けるか?(な

「ん 抜けた!」(き

     ふらっと倒れかかってくるキラをレンダが受け止める。そのまま姫抱っこして洞窟へ運んでいく。

  ミノ、リム、俺たちも。いくら足場を補強したって言っても、ちょっとこわいもんな(な

    臆病者。でも、そのくらいがいい(み 

   安全第一だよねー!(は

        


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「大丈夫、おろして」(き

   大丈夫か?(な

 シーツをまとい、竜の血をあびたキラは妙にまた美しい


   パン 


 いきなり平手でぶん殴られた

   さっきのぶん。 …あと、ありがとう。えっと…ナシ、くんだっけ?(き

     そのまま、ふらっと座り込むキラ 長いまつ毛だ。天然物でもこんなのあるんだな。



「みんな、おつかれー! 戻ろっか。ルルア、ここ、またこれるよね?」(え




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