表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/156

第23話-5 ぬえッコ登場

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている状態。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢、身体能力は高く、通常は2刀流。不死だそうだ。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女。

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。


リム(り ぬえ

自力で出てきた変わり種。魔獣のはずなんだが、ヒト型。しっぽは蛇で、毛皮を脱げる美少女。触手を出したり氷魔法を使ったり雷を落としたり、かなりの戦闘力を誇る。


「ごはんー! ご飯のにおいだー ごはんちょーだーーーい! ごはん~~!」(女の子の声


突然声が響いた。一斉に声のする方向を見てみる。真ん中の、まだ岩がふさいでいる洞窟の方だ

______________________________

▼新たな生存者


どががががっと何げに聞き慣れた音がすると、ばきゃっと穴をふさいでいた大岩が砕けた。

真っ赤な髪、黒い影が見えたと思うと、そいつは一瞬で食卓に迫っていた


「わーん♡ごはん~~!」(真っ赤な髪の女の子

ミノが、がしっとその細い首根っこをつかむ

「わー、なにすんのよー!」(真っ赤な髪の女の子 

  目の前にした食事に向かって両手を振り回して泳ぐそいつを、ぶんっと後ろに放り投げる。

  くるっとカラダをひねり回転して、四つ足でしゅたっと着地する


「おまえなんだ」(み

「あんたなによー じゃましないでよお」(真っ赤な髪の女の子 

「おまえなんだ」(み

「あたしはおなかすいてるのー」(真っ赤な髪の女の子 

   と飛びかかってくる足をひょいっとつかんでまた放り出す

「ふぎゃ! あたしおなかすいてるんだってばー どいてよー」(真っ赤な髪の女の子 

「おまえなんだ」(み  

「どいてったらー」(真っ赤な髪の女の子 

   両手の甲、両肩から触手が数本飛び出し、尻尾のヘビがミノに迫る

「おまえなんだ」(み

   一瞬空気が変わる。ミノがちょっと怒ったようだ。あまり見せたことのない...これが鬼の気か

「ひえ!」(真っ赤な髪の女の子  

   全ての触手とヘビを引っ込めて、後ろにとびすさる。毛が逆立っている

「うーなんでいじわるするのよー!」(真っ赤な髪の女の子 

「答えたらこれをやる」(み

  いつのまにとったのか、うまそうに焼けた骨肉を顔の高さくらいにさし上げてみせる

「ほんとー? あたしはリム! いただきまーす!!」(真っ赤な髪の女の子 

  一瞬で骨付き肉を奪い取り、着地したままおいしそうに食べ始める娘。

「リムだそうだ。…ぬえだなこれは」(み


「あれー? おねーちゃん鬼だー どーりでつよいわけだねー ねーもっといい?」(り

「ああ」(み

「うわー、ごはんがいっぱいーいただきまーす」(り


「あたし達は目に入らないみたいね」(れ

  ひゃー、ぬえって…ま、魔獣じゃなかったっけー(え

   き、キマイラにも見えますが、違うようですね(る

    このコ、ハダカだわ はやく服を作ってあげないと(め

  真っ赤な髪…きれいー あれ? しっぽがあるよーって、尻尾がなんかたべてるー!(は

     尻尾のヘビが、果物の実を丸呑みにしようとしている


「はぐはぐはぐはぐ おいひーー  おいひいよーーーはぐはぐはぐ」(れ

「ゆっくりお食べなさい」(れ

「あ、あれー? わ、なんかおばちゃんがいっぱーい」(り

  お、おばちゃん?(れ

     空気が殺気を帯びる

「あ、あはははは、おねーちゃんたちがいっぱーい! なにしてるのー? もぐもぐ」(り

「たべながらでいーよ! あたしはエリラ! あなたは?」(え

「リム! こんにちわー えりら! これおいしーねー はむはむむしゃむしゃ」(り

「どっからきたの?」え

「んっとねー、竜にねー、ぱくっとされてねー、きがついたらあっちにいてねー よーやくでてきたんだー! もー、すっごくきつかったんだからー」(り

  このコ、自力ででてきたの?(れ

    そうみたいね あ!(め


ぽっかり空いた穴から無数の触手が飛び出してきた。ミノが強化版の指弾を打ち出した。一気に触手群が粉砕される。その間に、メイがみんなとの間に繭のカベを出していた。

  えりら(み

 うん 死のオーラ!(え

      リムの周りに煙が現れる

「わ! なになに~?」(り

  ほどなく煙が霧散すると、触手が戻っていく。ほッとする一同 

    


「ねー、いまのなにー? もぐもぐ」(り

「へんなのがおっかけてきてたでしょー」(え

「うん。すっごくしつこくてやんなっちゃった まだきてたのー?」(り

「追っ払う魔法だ」(み

「もーだいじょーぶだよー 安心していーからねー」(え

「へー、おば…おねーちゃんすごいんだねー」(り

「エリラって呼んでね」(え

「あ、わかったエリラー」(り


  めずらしく人の名前をすぐ覚えるコね(れ

   あんたがいう?(み

「あれ? さっきの鬼? 頭の中に声がする」(り

  ミノだ。考えるだけでいい。やってみろ(み 

   えー? えーっとえーっと、おにー! みのー?(り

 それでいい。すごいな(み

   えへへへーー(り

     すごいわね。あたしはレンダ(れ

 えっと あ、あなたー? こんにちは レンダおばさん!(り

    おばさん...(れ

  あたしはメイ おねーさんよ(め

    こんにちはー メイ!(り

  ハチだよー! こんにちわーリムちゃん♪(は

   わーlおひめさまみたーい! こんにちはー はっちゃん!(り


  えっと、あっちのおばちゃんは?(り

   ルルアです。おねーちゃんです(る

  わかったールルアーおねおばちゃん(り

    このコのおねーちゃんとおばちゃんの基準はどこなのかしら(れ

        ..................(な

     ナシ、今なにか言おうとしましたね。いってごらんなさい(る

  ち、知性的かそうでないかとか...あいや、可愛いか、かわいげないかとか、あ、いやいや(な

     ふーん(め

      ほお(み

       へー(は     


   んと…あれ? なんかたりない?(り

      ナシだ。姿はない。よろしくなリム(な

  わ! びっくりしたー! 姿がないからナシ! おもしろーい …でも…エリラから聞こえる気がする-。エリラの赤ちゃん?(り

 ぷーーーくくくくく(れ

   ぶくくく (み

    くすくすくす(る

     く あっはっはっは(め

 ちょ、ちょっとーちちちちがうわよー/// これはねー(え          

   わー! ナシくんてエリラの赤ちゃんだったんだーニコニコ(は

  はちー あんんたねー(え

    ちがうのー?(り

「う~~~いやね、あのね、い、いろいろあってねー。おねーちゃんといっしょなんだよー」(え

  ふーん? じゃあおしっこはどっちがするのー?(り

   ぎょ (全員かたまる)


 リム、毛皮はどうした?(み

   え? あ、ぬいじゃった(り 

 そうか。えりらは服を作れるぞ(み

   えー? ほんとー?(り

「じゃ、じゃあ、おようふくつくろーか?」(え

「え、ほんとー? つくってつくってー!」(り

「どんなのがいい? どんなの着てたのかなー?」(え

「えっとー あ、あーいうのでおへそがでてないの でー、下の方はもうちょっとふわっていうかーゆったりしてる感じでー、色はあっちの、はっちゃんのがいい!」(り

「なるほどールルアベースかー。パンツはレンダの尻尾対応って感じで、ピンク♡と…こんなかんじはどーかな?」(え

    リムを光が包む

「できたよー」(え

      鏡を出す


  腰丈くらいのキャミに、わりとゆったりめのジーンズショートパンツ 


「わー かーわいーー!」(り 

  くるくると鏡の中で踊る

「……えっとー、これだったらこれ、似合わないなー」(り

   と、するっと手足の毛皮を脱ぐ

「えー? それ脱げるのー?」(え

「うん。いつもはカラダも着てるんだけど、出てくるときに脱いじゃってそのままだったー あはは」(り   

  みのー、ぬえってこうなの?(え

    しらない はじめてみた どおりで..(み

       びっくりねー(れ

  ああ、あたしかわってるんだってー(り 

「えええっと、じゃあ、あとこんな感じはどーかなー?」(え

     白いハイソックスにスニーカー風の履き物。

「わーすてきすてきー! かわいいー♡ えりらーありがとー」(り

      抱きついてくるリム



背丈はミノとあまり変わらない。だが、とても幼い印象だ。赤い髪のショートヘアー、ぱっちりした眼、目の色は茶色系か。肌の色はライオンみたいな薄茶色。スタイルは細身で腰は締まっているがバストはほぼない。このメンバーでははじめてのタイプで、手足も細い。ルルアやハチも細い腕だが、さらにひとまわりくらい細く、きゃしゃな印象がある。両ヒジから先とひざ下は獣の毛皮が覆っていたが脱いでしまった。まるでコスプレだ。尻尾は、根っこが直径5cmくらい、長さは1mくらいのヘビだ。

  へびじゃないよー ぱくちゃんだよ(り

「はい?」(え

  ぱくっとするからぱくちゃん! パクちゃんはすごいんだから。模様も色も変わるんだよー(り

と見ている間に、赤と黒や緑など、模様もひし形や迷彩風などに変化する

  ミノー、ぬえって…(え

  はじめて見た(み  


「さっき、触手みたいなの出してたわよね」(れ

「あ、これ? にょろにょろだよー」(り

「ミノ、ぬえってこうなの?」(めい

「しらない。びっくり」(み

    伝承では火を吐くか、雷を呼ぶとか…あ、そっちはキマイラか(な

「へへー 見たいー??」(り

  ふっと息をそこにある食材に吹きかけると、一瞬で氷に覆われた

「こ、氷魔法?」(え

「あとねー」(り

  左肩から1本だけ触手が伸びると、先端に火花が見えた。ドンっという音がして向いた先のカベが吹き飛んで大穴があく。まるで落雷だ

  せーかーい! かみなりがだせるよー! にひひー おどろいたでしょー(り

「お、おどろいたー」(え

    おどろいたわ(め

「みの、ぬえってこうなの?」(れ

「しらない 驚いた」

  みのが驚いてばかり。めずらしいです(る


「ねー、みんなはー?」(り

  リム、眠くない?(み

 ん? みのー? うん。眠くないよー。……眠いかな~(り

   少し寝ろ 明日がある(み

 そ、そーだねー なんかしゅごくにぇみゅく…(り



「ねちゃった…」(え

「ミノ、よくわかるわね」(れ

「なんとなく」(み

「あ、尻尾も寝ちゃってるー かわいー」(は

  メイが毛布を持ってきてかけてやると、レンダがそっとかかえて寝所に運んだ。腐っても獣人、腕力はヒト族のメイよりあるし、足音を立てずに静かに運べるからだ

    だれが腐ってるですって?(れ


「ねえ、魔獣でしょ? ぬえって。何で人型なの?」(め

「いや、魔獣だからといって獣型とは限らない。レンダを見ればわかる」(み

「ちょっと! どういう理屈よ」(れ

「レンダは魔獣だったんだ」(え

「そーだったんだー! かっこいーねー」(は

「どおりで、獣欲がすごいと思っていました」(る

「ルルア、あとできなさい」(れ

「はい 喜んで」(る

「しかし、毛皮は脱げる、氷魔法に落雷電撃… 変種にもほどがある」(み

  こっちの伝承ではサルの顔にタヌキの胴体、トラの手足に尾はヘビ… 特殊攻撃は、あったかな?(な

「もともと、鬼族とぬえは昔から変に馬があう。でも、こんなぬえははじめて」(み

「そーいえば、一目で鬼ってわかってたわね」(れ

「見ればわかるんじゃない?」(め

   でも、本物を見たことがあるかどうかは、別か… あたしも驚いたし(め

「角、触るか? こわいぞ」(み

「なんかなつかしーフレーズだねー! メイって最初の頃おびえまくってたもんねー」(れ

「やめてよ くす そうね」(め

「そーいえばー、リムちゃん見ても全然平気だったよねー」(は

「つい先日のメイからは信じられませんね。一目見た瞬間に繭になっててもおかしくないのに」(る

「そんなこと…そう…そうかもしれないわね ふ」(め

「なんかメイってとくよね。ふ、とか言ってもカッコイイんだもん」(れ

「レンダもスジはいいと思う。けど」(み

「けどなによ」(れ

 「それが魅力」(み

「ちょっと、やめてよ。 …はずかしいじゃない真顔で…」(れ

「ミノがレンダに告白。エリラ、今宵はふたりのために新たな寝所を用意しましょう」(る

「いーよー(笑」(え

「よし、レンダ、一緒に寝よう」(み

「そおね。じゃあ たまには一緒に寝ましょうか。みの♡」(れ


「わー、ふたりとも仲良しだー」(は

「あの、私の呼び出しは?」(る

「取り消し」(れ

「ひどい…わたしをもてあそびましたね」(る

「今度ね♡」(れ

「う~~~(憮然)」(る

「ほ、本気なのかどうなのかわからないけど… なんかいいわね。ふ...」(め

  ホンキ…メイ、何を想像した(み

 わたしもききたいなー 何を想像したの? メイ。ホンキってなに?^^(れ

      肉の交わりのことにきまってるじゃない(め

   ほお、言い切るか(み

    驚いた。お子様だと思ってたのに くす(れ

     今度試してみる? レンダ(め

    いいわよ 楽しみにしてるわ(れ

  いつのまにかすっかりアダルトな会話が… あなどれなくなりました(る    

    誰のせいかしらねー(め

      ナシ、見に来るか?(み

         ふらなくていーよ(え


         

「なんかわたし、何げに悔しいです。メイ、一緒に寝て下さい」(る

「また今度ね♡ お楽しみはとっとくものでしょ?」(め

「なんかホントにたくましくなってるねー。驚いた! じゃあルルアー、横に寝ていーよー(え

「ホントですか?」(る

「なんかするのはナシだからね」(え

「ほ、ほんとうに? なんかするのはナシ… それは嬉しいです!///」(る 

  ししし、しまったー(え

「ばか」(み

     よし、エリラ、今夜は寝ろ。カラダはまかせろ(な   

「メイはあたしとリムちゃんと一緒に寝よ? 目がさめたとき、ひとりだと寂しいだろうし」(は

「そうね。それがいいわ」(め

   めめめめいー し、しばるものくれる? 今日はあたしのカラダとルルアをしばってくれる?(え

 え? いいけど…一緒にしばるの?(め

    ああああああ~ そーじゃない、そーだけどそーじゃなくてーーー(え

「おもしろいな」(み

「あんなに動揺してるエリラ、はじめてみるわね」(れ

「不思議です。とても愛しく思えます…。...大丈夫。なにもしませんよ。えりら」(る


 ....悔しいが、こうなると一切の思念は野暮にしかならねえじゃねえか…(な

     愛してるわよナシ(れ

       おまえはいいヤツだ(み

         ステキよナシくん(め

     大好きだよー(は

        ナシはいい人です(る


      クス ナシくんモテモテだ♪ おやすみ♡(れ


           ジェンダーレスってウソだな..絶対

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ