第21話-6 再訪・竜の胃へ-2
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている状態。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。
エリラ(え :魔導師
17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。
ハチ(は :妖精族
竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。
ミノ(み :鬼娘
第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。
レンダ(れ :獣人
第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だそうだ。
ルルア(る :ゴーレム
4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。
メイ(め :驚くほど普通の子女。
5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。
「持ち上げますよ」(る
ルルアが全員入りのバスケを取り上げて腕にかける
「じゃあ、みの、…はぐ♡」(る
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▼竜の胃
「到着です」(る
「ルルア…いいカラダだ」(み
「あらミノ、ホントのことです。ありがとう」(る
あほいってないでさっさとおろせー(え
すまない。我を忘れた(み
あいかわらずルルアの柔肌はすごいな。魅了の効果でもついてんじゃねーか?(な
悪魔の素肌。この柔らかさは、知っていてもとりこになる(み
あくまのすまた? なんていやらしい(め
メイ、あなた今とんでもないことを口走ったわよ(れ
え?.............きゃーーーいやーーー(真っ赤 涙ぐむ)(め
きゃーじゃないっしょ(え
おもしろいな。これほどだったとは(み
だんだんひどくなってね?(な
こういうのをメッキが剥がれてくっていうのね(れ
メッキがない方が魅力的(み
メッキは籠絡の楽しみがありますが、おちたら落ちたで今度はなぶり甲斐が,,,(る
ねー すまたってなーに?(は
ぎょ(一同)
一糸まとわぬ姿で向かい合うレンダとメイ。毅然とした態度を崩さないメイを自然な仕草で抱き寄せると、メイがちょっと驚いた表情を浮かべる。むき出しの乳房が重なり合い、相手の肉のあたたかさと柔らかさがダイレクトに伝わってくる。いとおしむようなまなざしでメイの瞳を見つめながらレンダはその手をそっと、つややかに光るメイの太ももに触れると、そのつけ根に向けて手を滑らせた。
こちらではルルアがミノを後ろから抱きすくめていた。ふたりとも何も着ていない。ミノの力なら、ふりほどくのは造作もないだろうがあえてルルアの出方をうかがっているようだ。ルルアはうっすら笑みを浮かべて、ミノの胸の下からそっとその甘やかなおなかへ、そして下腹部へとその手を下ろしていく。思わず声を上げそうになったミノが歯を食いしばり、可愛いアゴをのけぞらせた。
その脇では、美しく長い両脚をM字開脚にして、ハチが無防備にすわっている。その見事に肉づきの良い脚の間に、転倒を装ったエリラの顔が..
☆
なぐった!(え
ぱちぱちぱち(一同)
「...まったく...。いつものことながらつい見とれちゃうわね///」(れ
「まったくだ。もはや幻術」(み
「あたくし達のカラダってあんなにも美しいのでしょうか でもいささか過激かと..///」(め
「あたし、きゃーっていいそうになっちゃった-///」(は
「…ナシはあなどれません。くろうと…いや、もはやエロビジョンにおいては達人か名人の…」(る
「んなこといーから食糧確保しよ~よ~!」(え
ホラヘリの反応は?(れ
ないよー(え
あの、わたくしも…(め
そーだった、ポシェット忘れてた ちょいちょい こんなんでいー?(え
まあ♡ かわいい ありがとう!(め
だんだんぞんざいになってね?(な
熟練したといって欲しいね(え
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼食材の山
今日は巨大な魚や小魚、なんか海草みたいなものや、木の実が生った木、ほどよく砕かれた大きな獣やモンスターふうのもの、草や穀類… 以前と変わらずどこで食っているのかわからないラインナップだ。イケニエふうの被害者の姿がないのはありがたい。あれは、やはり目にするのはつらすぎる…。
「あんまり取り過ぎちゃうと竜がお腹スカしちゃうって言うかー、追っ手がかかるからほどほどにしとこーねー! ルルア、もう、ここ大丈夫だよね?」(え
「大丈夫です」(る
「とゆーことなので、もういつでも取りにこれるよー!(え
どごん ばきゃ
「なに?」(え
「変なの来たから撃っといた」(み
あっちのほうで、ヌリカベが粉々になって消えていくところが見えた。
「ねー、こっちにおうちがあるよー。なんかかわいー♡」(は
「え? あ、まだ残ってたー! はじめて作ってみた寝所だよ~」(え
なつかしーねー ナシー(え
そーだな そこのところで、はじめて水鏡をつくって…(な
わー なんかいームード〜(は
正視できない(み
見ていて恥ずかしいわ(れ
でも、信頼と友情を…とても感じます(め
とても…入り込めないですね 冷やかすこともはばかられます。口惜しい…(る
ちょっとちょっとー なにのぞいてんのよー! しっし!(え
認めた(み
はいはい、邪魔しちゃ悪いわね ふ(れ
あ、ごゆっくりねー(は
いいものをみせてもらいました ニコ(め
…みんな、先に帰りましょう(る
あ~~~ちょっとちょっと、それはナシー!(え
…こんなときまでナシ(み
いやおうナシだ~!にこにこ(は
なし崩し(れ
な、な、なし、なし なしのつぶて…だめ、えっと(め
メイ、ムリに参加しなくていいです。ナシで(る
う、うまいわね、ルルア(れ
ふふ 年季が違います(る
…数日の差(み
2日くらいじゃない?(れ
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▼食事 @三つ穴の洞窟
採れたて新鮮というか、確保直後はやはり、なんか肉も野菜も新鮮な気がする
三っ穴の洞窟に戻ると、俺たちは待望の食事タイムを迎えた。
「お肉もお魚も…お刺身 なんですよね」(め
「ごめんねー 竜のお腹の中じゃ、煮炊きは、ちょっとねー」(え
「そうよね でもおいしいからいいわ」(れ
「ねーレンダ、いーかな?」(え
「いいわよ」(れ
「ハチ」(え
「はーい」(は
ぽい っとハチから大きな魚が放られると、レンダが剣を引き抜きざまにほどよい大きさ、厚さに切って、刀身で受けた。
相変わらず見事(み
す、すごいわね…(め
「はい、エリラ!」(れ
「あいよー!」(え
刀身の下に、炎を出す
「だいぶコントロールできるようになったんだけどねー」(え
うっかりすると剣溶かしちゃうし(え
暑さではない汗が、エリラの額から流れる
じゅわ~~っと、魚の焼けるいい香りがしてくる
「うーん、もーちょっととろ火に…きついなー」(え
「とろ火…」(み
「とーろーび! とーろーび!」(は
と、歌うように言いだしたのはハチだった
「とーろーび! とーろーび! とーろーび! とーろーび!」
楽しみ うれしい、楽しい。そして、エリラ頑張って そんな思いがこめられた、にぎやかな、でもとても温かいエールの音頭になっていた。皆の笑顔が切ないくらいしみてくる
「いいんじゃない?」(れ
剣を一降りしてしゃっとひっくり返すと、半身を余熱であぶりながら、レンダが言った
久しぶりに食器を出すと、手早くそれをハチが並べる その中で一番良さそうなのをエリラがとって、メイにさしだした
「食べて♡」(え
「え、あたしに?」(め
一瞬遠慮しかけて、受け取るメイ。やはり嬉しそうだ
「ありがとう ぱく …おいしい~~~!」(め
「じゃあたしも」(は
「いただきます」(る
次々に皿に手を出し、一斉に食べ始めた
わーおいしーい(は
レンダ、サイコーにいいよー(え
エリラの火加減よ(れ
メイー、食べながらでも、念話ならしゃべれるよー(え
あ、そうか そーね! すごくおいしい! 口に入れたらとろけるみたい(め
ひとしきり、和気あいあいとした空気が流れた。
…ポロ
「あ、やだ…あたし」(め
メイの瞳に涙があふれ、頬を伝って落ちる
「ごめんなさい… ちょっと」(め
そっと皿を置くと、離れていくメイ
ハチ(な
うん(は
さっと飛び出し、寝所の方に向かったメイをハチが追った
「ハチ…」(め
ナシくんたら…(め
いいんだよ、めいちゃん(は
やさしく、あたたかく、ただそれだけの思いがメイを包む
ごめんなさい 思い出しちゃって..(め
ううん ご両親とか、ご家族のことでしょ。わかるよ(は
うう… ごめんね う ..ああ…ああ~~(め
ハチにすがり、あふれる思いに、声を上げて泣くメイ
そっと、優しく抱えるハチの目じりからも涙がこぼれる
「今日は、そっとしとこうね」(え
ああ(な
「うーん…もひとつおうちつくろーかなー…」(え
そういえば、エリラは家のこととか何も話さないな(な
…あたしはね。 ナシくんは?(え
…俺は まあ、両親はいるっちゃいるが…ま死んだことになってるだろうな..(な
そお… ...何も聞かないんだね(え
尋ねられることが、助けになることもあるよな。だけどよ、それで話して後悔することもある。俺にできるのは聞くことだけだ。だが、それでエリラが話して後悔するか、安心するかまで読む力はない。話したければ聞く それで..楽になるならな(な
ばか …やさしいんだね(え
さーな(な
…ちょっとだけ、こうしててくれる?(え
ああ(な
エリラの思念が、寄りかかってくる感じがした。寂しい…でも嬉しい…そんな波動か…。
そっと、その細い肩を抱いてやる思いだけ残して、俺は思考を止めた
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みの、ちょっといいですか?(る
何?(み
あの…(る
わかった レンダも呼ぼう(み
何か3人で話していたが、そっと姿が見えなくなった
「えりら、あの…」(る
持ってきた(み
ポシェットから何か取り出すと、ミノがとなえる
「ミニマム」(み
「え? あーー はじめてのおうち~!」(え
思いっきり嬉しそうに、眼をキラキラさせるエリラ
「すみません、勝手に…」(る
「わ、わざわざいってきたの? ありがとーー! みの、るるあ!」(え
ふたりにだきつくエリラ
れん…(み
し…(れ
ちょっと離れて、唇に人差し指を当てて目配せするレンダ
レンダ、すみません…(る
ううん。あたしはいいの♪。たまにはいーカッコさせて(れ
レンダは焼き肉の鉄板係。あたしは運び屋。…でも、護衛ありがと(み
どーいたしまして(れ
それぞれが、それぞれ勝手に...。それ以上の言葉は、野暮だ。
まぶしいような、やさしい時。それを見せてくれるこいつらに、俺は感謝しないでいられなかった。
愛の巣…(み
コラ(れ