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第21話-4 緑のドーム突破−!

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている状態。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だそうだ。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女。

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。感覚は鋭いが臆病。芯は強く、常識人で堅いくらいのまじめなひと。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効の(はずの)万能繭。


「今のところ、何もいないみたい..。ただ、この大岩の向こうに、岩に張り付いてできたような、なんかたくさんのものが集まってくっついたような、大きなカベがあるわ」(め

  ぶっこわしたら、襲ってくるっていうパターンだな(な

     たぶんねー(え


「じゃー、いこっか」(え

ハチのまわりに、青いオーラが舞い始める。レンダは、6本の刀を装備して、そのうちの2本を抜いた。姿勢といい、なびく髪といい、相変わらずカッコイイ。ミノはあくまで自然体だが、こちらはまたメリハリのきいたボディラインに角のシルエット、立っているだけでカッコいい。ぶっちゃけ、絵になる3人だ。


「ルルアとメイはこのへんで防御に専念。ルルア、万一ヤバそうだったらメイはまゆごと抱えて適当に跳んで」(え

「了解しました。…ナシナシにどーやって跳ぶのでしょう」(る

   メイだけ跳ばしちゃえば(れ

  それもナシなしには…重すぎます(る

     わざといったな(な

   重いか(み

     あ、あの(め

   タチは重い方だと思います。肉の方では胸とお尻も(る

  あたしが悪かったよー 先にすすめよーよー(え

     イザという時は二人でガード固めて守りに徹してろ(み

   わかりました うふ(る

     あ、つい繭の中の二人のビジョンが…(な

  あとになさい(れ

      何でハダカなのー(は

   服着たふたりが抱き合ってる絵の何が面白い……いや、そう悪くもないか(な

      おそろしいほど緊張感がないわね(め

    なぐんなくていー?(え

      ちょっとぶっといて(れ

     あいよー(え

       ☆

 

「あの…わたくし…」(め

「大丈夫。あ、思いついたことがあるから、あとで念話するね。それじゃ、ミノ、お願い」(え

「ミニマム パチン!」(み

  岩が小石になり周りの岩が落ちてガラガラと音を立てる。メイの言った通り、岩の曲面にそったような大きな岩壁ができている。たくさんの廃棄ゴーレムが集まっているのが一目でわかる。とりあえず岩化したままだ。


「いっくよー!」(は

  ダッと飛び出すのはもう、ハチの十八番だ。左右からミノとレンダが続く

「メイ、防御を。わたくしもガード体制に入ります」(る

「わ、わかったわ」(め


・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「とーいとこに届くぱーんち!」(は

  拳を繰り出すハチ。踏み込んだ足元の岩がガシャッとへこみ、巨大な空気の拳圧がどっごーんとゴーレムのカベを粉砕した。内側から爆発したような効果が、向こう側だったら派手に見えたことだろう。


 すっごー(え

   ネーミングがいまいちね、ハチ(れ

  すごいのに残念(み

    うーん、思いつかなくってー(は

   爆砕拳なんてどお?(め

    あ、それかっこいー! メイ、ありがとー!(は

  いまいち。ありきたり(み

    そお? あたしはイイと思うけど(れ


向かいの出口までおよそ240メートル 3人なら全速で数秒かからない距離だ。

   敵感知。左右上下…大小さまざま。すごい数よ!(め

    優秀な犬だ(み

      な、なんですって?(め 

    ほめてる(み

      ほめてないわよ! ほら、斜め上からくるわよミノ!(め

   問題ない(み


回転したつぶてが硬化したゴーレムの頭部にぐしゃっと突き刺さると、そのまま突き抜ける。大穴があいた頭が一瞬見えて、すぐに吹き飛んだ。

全身、半身、パーツ、さまざまな形状でとんでくるゴーレムが、次々はじけ、吹き飛んでゆく。


 レンダ、進行方向右手と正面の大岩から…わき出すみたいに出てきてる。裏側からも(め

   了解。助かるわ(れ

「空斬剣・巨裂斬り!」(れ

  あーあ、レンダもかー(え

     ダサ(み  

    うるさいわね(れ


これはいわゆる真空波的なやつか。ただ、遠距離にいるものほど幅広くひしゃげ、くだけていく。一体どういう原理なんだ? ごく近距離に現れたやつも真っ二つになる。どうやら、刃そのものにも何かまとっているようだ。オーラで空気を圧縮か? 正直、レンダの力は読み切れない。で、直線上にある巨石が吹き飛んだ。見ている分には面白い。


敵の方は、遠距離から前回同様硬化し、重量も重くなった頭や腕、脚などが無造作に、しかしすごいスピードで投げつけられてくる。しかし、ハチもミノもレンダもこともなげにそれぞれを撃破していく。一動作で投げてきたヤツまで吹き飛ばすのだからこれも面白いっちゃおもしろいが、たいしたもんだと思う。ついこのあいだ、あれほど手に負えなかった相手が、もはや敵じゃない。


  て、敵の位置、伝えるのが間に合わないわ!(め

 いーっていーって、それよりメイ、思いついたことがあるっていったでしょー?(え

   え、ええ(め

  ちょっと実験。つきあってくれるー?(え

    え? い、いいけど?(め

  敵の位置、ほとんど全部わかるよね(え 

    ええ、あら? なんかもう結構まばらよ。手前の左右や、上にまだ結構…。あと奥と…(め

  その位置にシンクロして、ナシくんの増幅であたしの魔法を乗せてみる(え

    はあ? 何それ? それってなによ?(め

「いくよー 合体魔法! 全方位紅蓮崩壊イイイイ!」(え


  メイがとらえた位置の敵がその場でほとんど同時に燃え上がり、あっという間に蒸発していく。

    おお(み

  わあきれーい! すごーーい(は

     これは見事ね(れ

「やったーーーーー! だいせいこーーーー!」(え


  これは見事ですね。こんな魔法展開があるなんて…ウフ(る

   うそ…でしょ? こんなのって、アリなの?(め 

  メイ、ほかにはー?(え

    な、ないわ。敵影ナシ 掃討完了よ! たぶん...(め

 おっけー! ありがとー!  じゃあ、あたしはメイを拾いに行くから、ハチー、ルルアお願い! ミノとレンダは先に向こうの出口まで行ってて-!(え

  りょうかーい(は

   わかった(み 

     まかせて(れ

  

  …うまくルルアとナシをわけたな(み 

    しかもルルアに最も耐性のあるハチがお迎えなんて。さすがね(れ

  ルルア無効..(み      

    口惜しいです(る


  るるあー、おんぶと肩車どっちがいー??(は

   あ、じゃあ肩車で(る

  はーい まかせてー!(え

      うあああ~エリラ、えっと...(な

   メイの肩車なんてしないからね。あたしわ!(え 

 すごい人だと思ったけど、そーゆーひとなのね、やっぱり。ナシくんて(め



「あれ? メイー まゆに入ってなかったの?」(え

「ええ、この方が良く見えるし。アブナイって思ってからでも間に合うと思って。ルルアもそばにいてくれたし」(め

「こわくなかった?」(え

「少し…。でも ある意味みんなの方が怖いわ(笑)」(め

  かたぐるま…(な

    だめ!(え

「おんぶでいい?」(え

「歩けるわよ?」(め

「おぶった方が早いよ」(え

「そお? なんか、この年になっておんぶなんて… ちょっと恥ずかしいわ」(め

「そーかな とにかくちゃっちゃとこのエリアは通り抜けちゃいたいからさー」(え

「そ、そうね。そういうことなら..」(め

「じゃー、しっかりしかみついてね。あたしたち、あの三人ほどじゃないけどフツーじゃないから! ..あれ?」(え

   こらーなしくん! てーこーするな!(え 

     うううー せめて、この背中の感触を少しでも長い時間..(な

「どーしたの?」(め

「あたしの動きに同調してくれないと、早く動けないんだよー」(え

「そ、そーなの?」(め

「なんかおぶったとたんに背中にメイの肉体感じちゃって、完全にエロバカぐーたらロバモード」(え

「え や、やだ…」(め

  メイ、大股を開いて、太ももをエリラの胴体にぴったりくっつけ、お腹と胸を女のコの背中に密着させて完全に体を預けた状態…気分はいかがですか? うふ(る

  こらールルア! それはナシくんのまねじゃないかー(え

    学びました(る

   ほお、なかなか(み


ゆっくり歩く動きにあわせて、メイのスレンダーな、しかし出るところの出た肉付きのいい体がゆっくり上下に揺れる。エリラの背中に押しつけた温かな乳房も同じよう上下にゆれ、好むと好まざるに関わらずそれが、上下に押しつけられたまま動いているのがわかる。その柔らかさ、そして肉の弾力の心地よさはなかなか経験できるものではない。

このボリューム感、細い胴体から左右にむぎゅっとあふれて健康的な肉感を誇示しているはずだ。見えないのが残念だが、なんという幸せな背中であろうか。一歩一歩がこんなに天にも昇る気持ちとは。

    

  な、なんか聞いてて恥ずかしいのを通り越してあきれてくるわね(れ

 す、すばらしいです! 師匠! やはりおみごとです。かないません。うふ(る

      あーあー、とーとー師匠だよもー (え

 ちょっとーえりらー 下ろしてくれる? おねがいおろしてー!(め


 ハチー、レンダー、ミノー、誰でも…...って、メイ、誰がいい? 交代(え

   ハチー お願い(め

  いいよー(は

     そーはさせない 走ってやる!(な 

 きゃあ!(め 

    こ、こらー ナシー(え


  なるほど、走ればそれだけしがみつかざるを得ない。しかも止まれば慣性の法則で、相手の肉体が、胸が、お腹が、あわよくば開いた脚のつけ根、股間まで背中に感じることができる。この見事なまでの計算、癒しを希求する貪欲さ もっともっと見習わなくては…(る


「見習わなくていー! ハチ、はがしちゃっていーから」(え

「はいー!」(は

こちらがゆっくり背中と歩いている間にちゃっちゃと向こう側までルルアを運んで、もうハチがお迎えに来ている。

ひょいっとメイの体を両手でおろすと、そのままお姫様抱っこして走り出すハチ


 わあ! 早いわー! 気持いい♡(め

 メイちゃん、おつかれさまー! ほらついた!(は

   ありがとうハチ。なんであたしのこと、メイちゃんてよぶの?(め

  あ、なんとなく ごめんなさい なんか…その(は

   別にいいわ ハチなら。ニコ(め

     めいちゃーん(み 

    めーいちゃん(れ

      めいちゃんさん…かわいいです(る

  もーーーーーー! あなたたちはーー!(め


   えっとー、アレぶたなくていいー?(え

 え?(め

    陵辱には違いありませんでしたね(る

      て、てめ、うらぎりもの(な

  ちょっとくらいぶっといていいわよ あれは、セクハラの領域になるわね。ルルアじゃあるまいし(れ

      それはどういう意味でしょう(る

    ぶつのも礼儀。作法。お約束(み

 じゃ、だったら…(め

     どぎゃ

      

    うわー、けっこーホンキ…(え

       ごめんなさいでした☆☆.. (な

      

  ルルアはセクハラされるもお仕事と使命の範疇でしょ(め

     ……考えてみたらイヤなお仕事ですね(る

           いまさらかい(え

      苦笑(は


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