第20話-4:メイが来た
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている状態。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。
エリラ(え :魔導師
17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。
ハチ(は :妖精族
竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。
ミノ(み :鬼娘
第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。
レンダ(れ :獣人
第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢の身体能力は高く、通常は2刀流。不死だそうだ。
ルルア(る :ゴーレム
4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。
▼洞窟:中くらいの大きさの広場にて
「とにかくやったねー! 生存者救出せいこー!」(え
「ちょっとまって。あの穴…」(み
50mほど向こうに、3つの穴がある。初めての分岐点だろうか。
「気になるわね。なんかでてきたらやね」(れ
「…ふさいでこよう」(み
ひょひょいっとその前に立つと、ぽぽいっとミノは小石を投げた
「ミニマム」(み
でかい巨石が、3つの穴をふさいだ。ほとんどすき間はないが、水は漏れそうだ(な
へびも通れそうね(れ
ごきぶりとか(る
虫は無視していいじゃないかなー(は
「そーいわれると気になっちゃうよー…じゃーすき間も…」(え
たたたっと近づいて、すき間に岩を創造していくエリラ。
「えっと、天井は」(は
ハチが見上げていった。なんてことのないふつーの、まだ青黒い岩面だ
「なんか神経質になっちゃったねー」(え
「しょうがないわよ」(れ
あらためて、シーツにくるまれて横たわる生存者をみんなで見つめる。
黒いがボリュームのある髪。ふわっとしているが、片側に三つ編みを組み込んだ、なんかゴージャスなヘアスタイルだ。きれいな鼻スジが目につく。唇は上品なおとな顔というイメージだ。
最大の特徴は、赤みを帯びた肌の色かもしれない。首は細く、ちょっと長め、手足も細く伸びやかな印象。肩の筋肉はほどよくつき、大人っぽい色香がある。ボディもスレンダーだが、胸は結構すごい。美しく盛り上がっている…巨乳の手前の美乳。レンダのライバルって感じかな。腹部に余計な脂肪はなく、おへそも上品。腹筋は目立たないが、なんか力を感じる。ウエストも細いが、お尻は普通かやや大きめ、でも重たい感じはない。お尻から太ももにかけてもシャープなつながり、ヒザからふくらはぎの起伏、つま先までの印象はカモシカのようなしなやかさを感じさせる。このメンバーの中では一番細いかもしれないが、内太ももやお尻のボリュームを見る限り、頼りなさは感じさせない。
手は甲も指もしなやかで、長い。形のいいツメは、一見苦労知らずにも見えるが、細やかに手入れをしているのかもしれない。全体にエレガントなムードで、お嬢様ふうなのに、はかなさよりは、りんとした心の強さを想像させる存在感はまた独特だ。
「誰かいるの?」(上品な美女)
ひととおりの容姿分析が終わるのを待っていたように、そのコはそういうとゆっくり目を開けた。想像以上に大きく、たれめ気味の割にきりっとした目に、黒目がちの大きな深紫の瞳。
まつげは決して長くはないが、上下とも厚い感じで、目元が一層くっきりする印象。肌の赤銅色というのだろうか。エジプト壁画の美人画のようだ。
ゆっくりと上体を起こすと、不思議そうにあたりを見回す。周りにいる俺たちも、あたりの風景の一部のように写っているのか、その静かな反応は驚きだった。
「あなたがたは、どなた?」(上品な美女)
りんとした語り口だ。だが直後、自分がシーツ一枚しかまとっていないことに気づいたのか、いきなりあわてて
「ちょっと、コレはなんですの? あなたたちは一体誰? ここはどこなのですか?」(上品な美女)
いままででいちばんまっとーなはんのーだねーー(え
まともだ(み
あの、わたしはまともじゃなかったんですか~?(は
「ここは竜のお腹の中。私たちは生存者。あなたもね!」(え
こういうとき、やはり一番に口を開くのはエリラだ。一瞬で、不安と動揺をかき消す落ち着きというか力、説得力がある。言葉に力がある
「私は魔導師のエリラ。あなたは?」(え
「魔導師…なら、なんとなくその落ち着き、雰囲気…わかりますわ。失礼いたしました。わたくしは、メイドインメイデンジョーンズ・α・37番地 メイとお呼び下さい。」
きゃー 番地キタよー! みのー、おともだちー(え
いや、これはウチとは別の区画だ(み
あとになさい! でもすっごくていねいな話し方ね。(れ
こういうのエレガントっていうんだねー(は
それそれー なんか貴族のお姫様かなんかじゃないかなーこのひと(え
エリラ、落ち着いてください(る
「わかった! えっと36番地!」(え
「メイです。37番地です」(め
「それって、住所コミコミで名前?」(え
「いえ、本籍を名前に入れるのが私の国のならいで…」(め
「わかった! えっと」(え
「ふう メイと呼んでください」(め
「じゃあメイ、自分のことを話すのと、あたし達のことを聞くのと、どっちがいい? それとも、先に格好の方を何とかする?」(え
すごいな。エリラに有無を言わせない。はじめてみたいな気がする(な
私も。…あたしは、ゼリーっていったの無視されたのに(れ
すごいまじめ。こんなのはじめて(み
「あ、お気遣いどうもありがとうございます。お心づかいはありがたいのですが...」(め
シーツのすそを絞って上手に体に巻きつける。
「まずは、助けて頂いたお礼を申し上げます。このような格好で失礼いたしますが。みなさま、どうもありがとうございました。 …少しずつですが、思い出しました。いえ、覚えています。眠っていた私の周りで…そう、あれは、あなたたちだったのですね。気配を覚えています」(め
眠っている状態..。そういえば…レンダなんて、下着つけておはようだったな(な
やめてよ 恥ずかしい(れ
くすくす(み
「さてと…メイのこと、色々聞きたいけど、まずあたし達のこと紹介するね」(え
「なんとなく…わかります。でも…あら? おひとり足りない?」(め
「わかるの?」(え
「わかるというか…なんとなくですが…」(め
勘がいいっていうか、良すぎる…タイプかも(え
そうだな(な
あたしから行くわね(れ
「はじめまして。私はレンダ。カレンダ・ゼリー。獣人。学者よ」(れ
「ひ.. (びく) じゅ、獣人? 本物の…。耳は確かに…でも…尻尾は?」(め
「ああ、しまってたわ」(れ
しゅるんと出して、うしろでぱたぱたさせる
あ、久しぶりに尻尾を出した。悪党(笑)/ミノ
悪党って何よ!(れ
「ひ ほ…本当に じ、実際に見るのは、いえ、会うのは初めてです」(め
「おどろいた? よろしく」(れ
「あ、はい。よろしくお願いいたします。…あなたは剣術も…。...? あの、もう一つまなざしを感じますが…?」(め
「これ?」(れ
ぎょんっと目が開く
「ひ! め、め、目が」(め
「レンダー いきなりダメだよー ごめんねー、こーゆのです」(え
「なによー こーゆーのって」(れ
「つぎ、つぎー」(え
「あ、よろしくお願いいたします。レンダ…さん」(め
「レンダでいいわ。よろしくね メイ」(れ
(なんなの? 獣人ってもっと毛皮に覆われているんじゃ…それにあの目 しんじられないわ… あんな獣人いるの? 落ち着きなさい私 (め
「あ、ハチです。ラギン-パイリンレンド36世の子、ハルミント・フェイン・ハチ」
「あら、王家のお嬢様ですね。ステキな輝きですわね」(め
ほーステキなお名前…じゃないんだ(えりら
本質ってゆーか、ハチの全てをつかんでるな…。たいしたもんだ(な
「えへへー、じゃなかった… ごきげんよう よろしくお願いいたします メイさま!」(は
「あ、ごていねいに。ごきげんよう メイでいいわ。ハチ」(め
おおおー、さすが上流、一気に交わった(み
さすがね(れ
「あの、その耳、失礼ですがあなたは…普通の人間…じゃない…んですわね?」(め
「はい 妖精族です わけあって、羽はありませんけど」(にこ (は
「は …はい」(め (羽のない妖精? そんなのきいたことないわ! でもあの耳、それに、気配がやっぱりどっか普通じゃない… なんなのこの人達
「ミノ。ミノタウローズ12689972の665 見ての通り」(み
「ひ! お、鬼族の… 話に聞いたことはありますが、本当にツノが…」(め
「さわる? こわいよ」(み
「みのー! そこはこわくないよでしょー。わざとだね」(え
「あたりまえはつまらない。よろしく。アルファ。ミノでいい」(み
「わ、わかりました。よろしくお願いします。ミノ…さま あの、私のことは…」(め
「気にしなくていいアルファ」(み
「あの…わたくしは」(め
「ごめんーわかっててやるキャラだからってゆーか、ミノー、このひとは…」(え
「気にしなくていい」(み
うわー、久しぶりにひねくれモードだ(え
へそまがり(れ
「アルファはそんなにいや? ジョーンズがいい?」(み
「…わかりました。鬼娘、好きに呼んだらいいわ。ミノムシさん」(め
おおおーまさかの逆襲(え
ミノムシ…なんかかわいい くすくす(れ
一瞬目を丸くしたミノが表情をゆるめた
「おもしろいな。なるほど。メイ よろしく」(み
「よろしく ミノ様 (ほ…)」(め
「様はいらない。アルファ」(み
「なるほど。わかっったわ! みの!」(め
「うん。よろしく」(み
(この鬼…鬼は腕力しかないって言ったの誰よ なんかめちゃくちゃ頭が切れるじゃない… これ、こっちがぼんやりしてたら、これはバカなんだって思っちゃう態度を、わざととっている.. 一体なんの得があるのかしら。(め
ビビリかと思ったけど、かなり芯が強いな(な
うん てか、結構気が強いね しかも、ミノのことも見破った(え
「えっと…これが」(え
「わたしは王国騎士ゴーレム アルルミルルとりうしみたつたつね。たつねよです。うふ」(る
「こら! ルルアでしょ」(れ
「飽きました」(る
「あ、これはルルアって呼んでやってー 何げにウチで一番へん...」(え
抱きますよ(る
ひゃ(え
「い、いちばん変わってるってゆーかー…」(え
「敵も味方も癒やすのが役目です。ウフ」(る
「ご、ゴーレム? ほ、ほんとうに?」(め
「ポンコツ人形。適当にあしらえばいい」(み
「ま、魔法で動くという…」(め
「違います。私の動力は…」(る
「はいストップー! えっと、36番地じゃなくて、ごめん、なんだっけ」(え
「メイドインメイデンジョーンズ・α・37番地です」(め
「あ、そーだった、ごめんねーメイ! このコ悪いコじゃないんだけど~」(え
「いいコです。ウフ」(る
「わたくし、はじめて見ました…いえ、失礼。その、あらためてはじめまして。その…」(め
「ルルアでいいです。すみません。悪ふざけが過ぎました ウフ」(る
「あ..よろしくお願いします。るるあ」(め
「よろしくお願いします。隅々まで。メイ様」(る
「はい? いまなんと...」?(め
エロ人形(み
ほんとにエロゴーレムなんだから(れ
おふたりとも、後でまとめていやしてさし上げます(る
きなさい(み
つーん(れ
あ、レンダのひさしぶりつーんが出た(笑)(え
「あの、つかぬ事をお伺いしますが…」(め
「なんでしょう?」(る
「先ほどから、なんかえろ、えろという語感の響きがするのですが..?」(め
それは語感じゃなくて股間だ(み
みの!(れ
「あ、あはははは~ ええっと、エロ医務エッ債務っていう、昔お医者さんが借金背負ったーってはなしがあって」(え
「……わかりました。そういうことでしたら、詮索はいたしません」(め
エロイムエッサイム…ナシのライブラリにあった(み
あれ、悪魔を呼び出す呪文かなんかじゃなかったっけ?(は
悪魔なら呼び出しちゃったじゃない(れ
レンダ。それはわたしのことですか?(る
他にいるかしら? 今度退治して上げるから(れ
返り討ちにします。またを洗って待っててください(る
ルルアの勝ち(み
逆恨みの割にけっこー根に持ってるねー(え