表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

27/156

第16話 6日目-2 レンダ登場

登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。エリラの魔法でむちむち萌えもえ美少女キャラの体を得るが、所有権はほぼエリラ。

竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。同じく再生したナシとともに1つの体を作る。ホントの姿は謎。ナシのデザインしたグラマラスボディにピンクのロングヘアはまんざらでもなさそう。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる勝ち気、前向きでキュートな元気娘。異能は創造。メンバーの衣装を自在に無からつくってしまう魔法のお洋服やさん(笑)


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。ふわっとしたなごみのオーラを持ち、明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛がステキ。わりと天然で、素直でまっすぐ。格闘技に長け、異能は力持ち。最大の魅力は、見るものを幸せな気分にする「最高の笑顔」


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。キューとなメガネっコ美少女で、スタイルもいい。おっぱいが自慢。偏屈気味で寡黙気味、わりと毒舌。なりの切れ者。自称空き巣。窃盗衝動の条件反射持ち。

特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。戦闘力はめっちゃ高い

「あら、おはよう!」(謎の女あらため、美女)


きれいな口もと、すっと通った鼻筋、まつげの長い大きな目。そして、頭部にわりと大きなケモ耳。…人間の耳があるのに、ケモ耳。まるでコスプレだ。


「あなたたちが助けてくれたの? ありがとう。私は、カレンダ・ゼリー。学者よ。ゼリーでいいわ」

「じゃあ、レンダ!」(え

「はい~? あなた人の話を聞いてないの?」(れ

「いーじゃんレンダで! はじめまして! あたしエリラ! 魔導師だよ!」(え

「そ…そお…。はじめまして」(れ

「あたしはハチ。ラギン-パイリンレンド36世の子、ハルミント・フェイン・ハチ」

「まあ、ラギン家の…」(れ

「知ってるんだ」(え

「いえ 言ってみただけよ」(れ 

「ミノタウローズ12689972の665 スキに呼べ」(み

「ミノちゃんだよー」(は


「…羽なしに、鬼族の娘…それに魔導師…。珍しい組み合わせね。 ! あなた、エロラっていったかしら」(れ

「エリラ! エリラだよ」(え

「ああ、ごめんなさい。あなた…変わってるわね」(れ

「よくいわれるよー」(え 

  あなたもたいがいだと思うけどさ(え

  くすくす(な

「そうじゃなくて… なかにもうひとり、いるでしょ。二重人格…じゃないわね。独立した知性体が…ふたつ…?」(れ

「わかるのー?」(え

「そりゃあ…これでも学者ですから」(れ

「探知系能力、感知系能力、鑑定能力…」(み

「あら、556番地さん、あなた、いい読みしてるわ」(れ

「665だ。ミノでいい」(み

「あ、ごめんなさい あたしは、感知系かな。香りでわかるの。そのこ、優しくて強い個性的な香りと、なんか全く別の、牙を抜かれた…ううん、キバもツメもないケモノのようなへたれの香りが」(れ

「…それも香りって言うのか」(み

「あたしはあたしはー?」(は

「ああ、王家の…。あなたはもう、バラとゆり。ステキな香りよ!」(れ

「わー! ありがとー(ぱあ」(は

「あなたは…闇ね。なんかすごく高く売れそうな香り」(れ

「面白い表現ね」(み


  これ、どうだ? 微妙になんかうさん臭くないか?(な

 でも大きくはずしてはいない。ただ、どっか…(え

   ポンコツ(み

  えー? そーかなー(は 

   おばさーん、念話できるー?(エ

     おい、それは(な


「なんか今、嫌な気分がしたんだけど…ちょっとムカついたわ」(れ

   うわ、それなりに勘はいい(な

   勘だけじゃない?(み

    それよりあたしー、あの人に聞きたいこと山ほどあるんだけどー!(え


「まあ、いいわ。エリ…だったかしら。あなたの中にいるひとっていうか、何がいるの?」(れ

「知りたいー? どーしよーかなー。これは誰にも言えないヒミツなんだよねー!」(え

「え? そう? なら…しかたないけど」(れ

   エリラいじわる(み

    だよねー(は

     意外と素直じゃん このねーちゃん(な

  

「ヒミツを知った以上、生かしておけないかなあ」(え

「! どうする気?」(れ

  耳が立ち、尻尾がシュッとなった。手足のツメが、すっとむき出しになる。細いが、ケモノのツメだ。

  学者といいながら、自然に軽く前かがみの臨戦態勢をとる。しかし、なんといっても一番の違和感は…


「あのさー、なんでブラとパンツ持ってたの? その理由を教えてくれたら、あたしのヒミツも教えて上げる~」(え

  うわー、ずうずうしいというか恩着せがましいというか(な

  まわりくどいというか底意地が悪いというか(み

  そーかなー クイズみたいでたのしーよ?(は


「とりあえずおもてなしセットだそうか」(え

   ただのイスだろ(な

 ポーチから簡単な腰掛けのたぐいを出す

  どーせならソファーとかもっとゆったりしたのにしたかったんだけどさー(え

    そんなものにしたら住むだろうが(な

  まねー(え

  ありうる(み

  でもほしいなー(は


「あなたたち、それってどこから… その小さな袋?」(れ

「まーまー、それはゆっくりあとでせつめーするよー まずは座って」(え

「あ、ありがとう」(れ

    果物やキノコアレンジの小さなイスに、それぞれ腰を下ろす

「これ、かわいいわね」(れ

「わかるー? ありがとー」(え

「肘掛けがあると文句なしだわ」(れ

「ごめんねー」(え

  はっきりものを言うタイプだな(な

  あたしは嫌いじゃないよー♡(え

   いやあ、パンツとブラ一枚のグラマー美人が目の前なんだけど、…か、解説してる状況じゃねーな..

    


「ここ、どこかわかる?」(え

「…竜の、中ね」(れ

「さすが、わかるか~」(え

「そりゃあ。だって、竜に食べられたんですもの」(れ

「じゃあ、なんで無事なの?」(え

「それは、たぶんあたしが不死の体だからね。あと、守護と再生の入れ墨もしてるわ。そのせいだと思う」(れ

  うわー なんかいきなりなんてことを…(え

  アレは、エサにできる。駆け引きに使えるネタ(み

  いいひとだねー(は

「そそそ、そーなんだ す、すごいねー! ふ、不死のカラダって、吸血鬼…じゃないよね~…」(え

「聞きたい? いいわ」(れ

   勝手にしゃべりはじめるんだ^^ (な

    黙って(え


「まあ、要は失敗したの」(れ

「はあ?」(え

「吸血鬼族の友達がいてね、血とか、体細胞とかわけてもらって、吸血鬼になれないか実験してたのよ。その結果…不死と再生の力だけそなわって、カンジンのひとの血を吸う力だけは、手に入らなかった…」(れ

「あのー…それって、大成功なんじゃ…」(え

「違うわ! あたしは、乙女や殿方の首筋に噛みついて、血を吸うのが夢だったのに…!」(れ

「そー…なんですかー」(え

「変わってる」(み

「おもしろ…いえ、それは、残念でしたねー…」(は

  入れ墨って言うのはどこだ? 見たところどこにも…(な

「入れ墨は?」(え

「ああ、頭皮に。髪の毛はすぐ伸びるから。このへんだったかな。見る?」(れ

「いえいえ見なくていーです」(え

   だいぶ、だいぶだなこの人も(な

     そーとーだ(みの

   このひとも、ってのはどーゆー意味?(え

    みんなすごいもんねー(は


「いやー、その、なんてゆーか、それで、食べられちゃっても中で再生したんだねー」(え

「…そうね。まさか生き残るなんて… あなたたちも?」(れ

「まねー」(え

「なんで食べられたの? やっぱりイケニエ?」(え

「ああ、それは… そんなことよりあなた! さっさと中のひと出しなさい!」(れ

「え~だってまだそのブラとパンツのこと聞ーてないじゃん」(え

「忘れてた」(み

「あたしもー」(は


「ふう しょーがないわねー」(れ

   結構素直だな(な 

     いーひとだね~(は

    ノーコメント(み


「そのパンツとブラ、竜のウロコだよね!」(え

「やっぱり」(み

「ええ~」(は

「あら、わかる?」(れ

「布地の少ないビキニパンツに、ハーフカップブラ、よく似合っている」(な

   ナシー!(え

「あら? まあ、目の色が金色に。声も…さっきより可愛いわね。話し方とあってないわよ。そお、あなたが…へたれ」(れ

   ぷーーーーーーくくくくく(え

「くくすくすくすくす」(み

「笑っちゃだめだよ~ あははははは」(は


「みなさん、知ってたのね じゃあ、ヒミツって言うのは」(れ

「ごめーん うそ」(青い眼になって (え

「! そ、そお…でも、おもしろいわ 目の色が変わるのね。声も」(れ

「へへー。そーなんだ」(え

「こーゆーこともできる」(な

   蒼と金色のオッドアイに

「こらー、ナシー! 混乱するじゃないかー」(え

「いーじゃん。これももはや芸のうちだ」(な

「ひっこんでてよー へたれナシ~」(え

「ひでーなあ ま、そーゆーわけで よろしく」(な 


  目が蒼紺に戻る。唖然として見守るレンダ



「これは…もう……バカね」(れ

「だよね(笑)」(ミノ

「ひっどーい でもおもしろいでしょー いっつもこんな感じなんだよー」(は

「ええ、驚いたわ。こんなの見たこともない。…二重人格では、こうはならないし…旅芸人一座の見せ物に、こんな感じで話を聞かせるのがあったけど…アレに似てるわ なんかくだらないことばかりしゃべって、観客が石とか投げつけるマトになるっていう、結構派手な芸だったけど..」(れ

「すごい芸だな」(み

「わー楽しそう! …でも、石とかって…かわいそーかじゃない?」(は

「それ落語ってゆーんだってさ。ナシの世界では」(え

   いや、モノは投げない …てか、マトになる芸じゃないから..(な

「ナシの世界…あのへたれ、こっちの世界のひとじゃないのね? 異界もん…どおりで…」(れ

「ま、そのへんはまたいずれゆっくり話すね。長くなるし。さ、これでいーでしょ? 話してくれる?」(え

「…ふう しかたないわね」(れ


_____________________


レンダはちょっと姿勢を正すと、すっと脚を組んで話し始めた。なかなかにいい太ももだ。ハチやミノより大人の色気がある。筋肉のうねりと、むっちりした肉の張り出し方がなかなかに匂い立つように色っぽい。

  なんかいったか(み

   ほんとによく見てるねー///(は

  まーまー、こーゆーヤツだから… ナシー、ほどほどにしなよ~!(え

    へーい(な

  

「私が、村人達の代表で犠牲になって竜に食べられたって話はしたわよね」(れ

「聞いてないよ」(え

「初耳」(み

「ううん」(は

「そ、そーだったかしら…」(れ

   後ろで尻尾がパタパタ慌ただしく暴れている。ケモ耳も不自然に動いている(笑)


「で、ほんとは?」(え

「え? ほ、ほんとよ?」(れ

「ウチにはねー、ひとの心が読めるコがいるんだよー。さーだーれだ?」(え

「え?」(れ 

   うろたえて3人を見回すレンダ。冷静、知性的なムードなわりに、うろたえ方が正直でかわいい


「そうなの…。じゃしょうがないわね。実は、竜のウロコで装飾品を作ろうと…」(れ

   ぱったぱったとまた尻尾が踊っている。分かりやすいコだ


「ふう~~~~~ん そ~~~~~おなんだ~~~~」(え

「わ、わかったわよー! 竜の鱗でブラとパンツをつくろーとしてたのよー 祭壇まわりにおちてないかなー って探してたら、ぱくって」(れ   


  どっかで似たよーな話聞いたな(な

  へー 誰だろーね(え

  おまえだ(み



「でも、それだけじゃ、蘇生…再生したときにパンツとブラを握りしめてた理由にならないよ? それも、よりによって竜のウロコでできてる下着なんて」(え

「ありえない」(み

「不思議だよね~」(は


「それにしても…レンダの肌は見事だな。つるつる つやつや ぴかぴか ぴちぴちハリハリ…獣人っていうのは、みんなそうなのか?」(な

「あ、へたれさんね あなたよくわかってるわね(ごきげん)」(れ

  うわー、いきなりさん付けだよー(え

  わかりやすいな(み

   ……(実は覚えがあるハチ)


「確かにそーだね。獣人族は、体中毛だらけとか、下半身は毛だらけとか、少なくとも手足だけは獣毛に覆われてるのがフツーだって思ってたけど。獣人らしいのって、耳と尻尾だけじゃん」(え

「さっき臨戦態勢の時にツメが出た」(み

「でもほんと こんなきれいな獣人、はじめて見たよー?」(は

「あなたたち、わかってるわね♪ 美しい体、それがあたしの研究テーマなの」(れ

「それで血か」(な

「あ、それでちか~って、いまのしゃれだね~♪」(は

「ハチ、ちがう」(え

「あれ?」(は

「間違って不老不死になったっていう」(み

「不死と再生だけよ! やめてよ人の失敗を…。恥ずかしいんだから…」(れ

「いやー、すごいことだと思うけどね~」(え

「ね~。歳とっちゃっても再生すればいいんだし~」(は

「だな」(み

「あ、そーか、そだーだわ! そうすればいいんだ! ええ、そうよ! 不老不死なのあたし!」(れ

「………」(え

「いいひとだね~ ニコニコ」(ハチ

「ポンコツ」(み

「あ~~~! やっぱりこーゆーのだったかー…!」(え

   おい、声にでてるぞ(な

「ちょっと、失礼じゃない? そういう言い方って!」(れ

「ごーめんごめん! でさー、それがどーして竜のウロコの下着に結びつくのかなー? それがどーもわかんないよー」(え

「そお? やっぱりお子様ね」(れ

「なんだとー」(え

  まあまあ(な

「お子様(くす」(み

「ミノ-! あんたの方があたしより背が小さいじゃない!」(え

「いい。お子様」(み

「まあまあ(笑)」(は



「ふっ 想像してみたら? あたしの艶やかな肌に、七色に光る竜の鱗で作られた下着なんて! サイコーにカッコ良いわよ! しかもそのままアウターにも、闘いにも使えるくらい防御力は最高峰!」(れ

「で、防御力ゼロの時にくわれた」(み

「はは…」(は

「…とゆーことわー…竜のウロコでオリジナルのパンツとブラを作りたいー! ってゆうのその執念が、再生の時に竜のウロコの要素をちょろまかして一緒に再生した… 無理がある気がするけど、そー考えないとしょーがないかー」(え

「ちょろまかしたなんて失礼だわ! 再構成したっていって欲しいわ」(れ

「いずれにしても、非常識」(み

「すごいねー そんなことってあるんだ…」(は

   これも創造の能力か?(な

    いやー ただの妄執だと思うよ (え

  すごいねー、思いは現実になるって!(は

   欲望の力…そうかもしれない…(み

「そこ、なんかあたしの悪口いってるでしょ」(れ


「なことないよー。でもさー、それって脱げるの~? 竜のウロコ要素の再構成ったって、竜は竜、二度とはずれなかったりして…」(え

「竜の呪い…ありうる」(み

「これでも?(ぜんら!」(れ   

   隠しフックなのか、すくっと立ち上がると同時にブラとパンツをはずした姿をさらすレンダ。形のいい肉感的な乳房がぷるんと弾む。乳首は…

  やめい! ☆  (え    

   

「おお~」(え

「ほー、いい乳」(み

「わーきれい~~!」(は

「アンダーバストが、っていうより、ハリがすごいね! ブラなしであんな形がたもてるなんて..コレは見事なプロポーションだとしか言えないよ~。 …年のわりに」(え

「失礼ね! あたしをいくつだと思ってるの?」(れ

「32」(え

「28」(みの

「23♪」(はち

「18」(な

「18っていったの誰? お友達になりましょう」(れ

  俺だが(な

「ええ~ あなた~? へたれなのに見る目あるじゃない… でも、エロと一緒だし」(れ

「エロじゃない エリラだよ! そんなことよりさー、正解は?」(え

「なんのことかしら?」(れ

「わかったからさっさと着ろ!」(み


  

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ