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第12話-2  闇夜(笑)の出来事

登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。エリラの魔法でむちむち萌えもえ美少女キャラの体を得るが、所有権はほぼエリラ。

竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。

普段は念話で語るが、表に出てくるときは金色の瞳になる。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。同じく目玉として再生したナシとともに、1つの体を作る。ホントの姿は謎。ナシのデザインしたグラマラスボディにピンクのロングヘアはまんざらでもなさそう。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる勝ち気、前向きでキュートな元気娘。

異能は創造。メンバーの衣装を自在に無からつくってしまう魔法のお洋服やさん(笑)


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。ふわっとしたなごみのオーラを持ち、明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛がステキ。わりと天然で、なにより素直でまっすぐ。武道、格闘技に長け、異能は力持ち。パワーはゴジラ、スピードは新幹線なみっぽい。

最大の魅力は、見るものを幸せな気分にする「最高の笑顔」に尽きるんじゃないかなー。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいい。おっぱいが自慢。古い言葉でいう「トランジスター・グラマー」。かなり偏屈気味で寡黙気味で、口を開くとわりと毒舌。

▼さあ寝よう


「じゃ-、おうち作るね~」(え

 「なんだそれは」(み

「へへー。ハチー、やっぱり岩窟タイプがいい?」(え

「そーだねー…どーかなー 3人か~」(は

「とにかく作ってみるねー」(え

    そのへんの小岩を拾う

「いくよーナシくーん」(え

   へーい(な

  3人用…ま、なんとなくもひとつ作ることになる気もするが、とりあえず大きめに...(な


   ぺか


「できたー!」(え

ちょっとしたカマクラサイズのものができた。高さはさほどではないが、中はゆとりがある。


「どーするー? ミノちゃんも一緒に寝る?」(え

 「……すごいな」(み

「まねー」(え

 「不動産」(み

「なにー?」(え

 「大工…じゃない石工」(み

「あのさ」(え

 「石屋…石材店…石細工師」(み

「もー好きに呼べばー 寝るの寝ないの?」(え

 「寝る」(み

「じゃー、これあげる」(え

 「…毛皮?」(み

「くるまるなり敷くなり、好きに使えばいーよ」(え

「ふかふかでしょー あたしこれ大好き♡」(は

「ハチ…」(み

    ハチが嬉しそうにすりすりしているのを気持ち微笑ましそうに見ている

  「…エリラ」(み

「ん」(え

  「ありがと」(み

「! いーってことよー!」(え


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

通常なら、深夜というシーンだろうか。

エリラの知覚コントロールで、闇夜状態だ。この地で再生したハチもミノも、自分では気づかないだろうが無意識になんらかのコントロールをしているのだろう。この場所は今までのところより格段に明るいが、やはり基本は暗いらしい。


 音もなく、身を起こすミノ。目が妖しげに、赤くなっている。

 体の色も、薄ぼんやりと光を帯びていた


「ミニマム」(み

  エリラの枕元で、手をかざす。エリラの体が、あっという間に小さくなっていく


 無論、俺は…ま、結果的に黙って見ていた。まわりの景色が、どんどん大きくなる様が、実に不思議でみとれてしまっていたのだ。無論、メインはそっちではなく、アオリで見るミノの…ミニに巨乳だ。薄目で見るにはもったいない。月明かりがあるわけでもないのに演出だろうか。肉感的な太ももが、光と影で魅力的な存在感を放っている。パンツも…縞パンていいなあ...曲面が...


  ナシ、起きていたの。ごめんね サイレンス バインド(み

    沈黙の魔法と束縛か わりーな、あまり意味ないぜ(な

  そうだったね でもハチには聞こえない。その声(み

    たいした切れものだ。起きてるか?(な

    起きたよー って、これ…みにまむじゃない! はじめてみたー(え

    おまえ、はじめてばっかだな(な

    しょーがないじゃなーい! これめちゃくちゃレアなスキルだよー うわー、食べ残しの果物はっけーん こんなカケラでこんなボリューム! あむ ん~! おいしー♡(え

    

  騒がしい。殺したくない。黙ってて。(み

     えっと...(な

   死んだら値が下がる(み

     う、売る気なの-!?(え

   さが。恨んでもいい(み

     売らんでもいいぞ’(な

  ナシ、おまえすごいな(み

     でしょでしょ、こいつすごいよねー♪(え

   おまえも …いいかげん、黙って(み



「どうかしたの? もう朝?」(は   

「ハチ…」(み

  ハチはもう、ずっと俺とエリラの念話をずっと見ているんだ。気配のゆらぎを感じ取る力ぐらい磨かれるさ(な

  問題ない(み


  俺たち…エリラは14~15cmくらいのフィギュアになっていた。スマホサイズか。

  それをひっつかむと慣れたしぐさでその胸の谷間にしまい込む。

   いや、しまいこまれた

      重い…?(み

    

  わりとよくあるシーンだが、実際に体験するとこれはすごい。乳房の間に、俺はいる!

  肉布団という表現があるが、これほど柔らかくてあたたかいとは。

 ナシのバカー でもほんとにやわらかくてあったかいねー。気持ちいい… は! みのー!  こっから出せー(え

    もうしばらくださんでいい(な

  こらー!(え


   <…胸もとはあけて 大きく>…あの注文はこーゆーわけだったんだねー(え

      ナマふところ(な

        やだよそれ~(え

 


「みのちゃん?」(は

   その瞬間、ミノは猛スピードで石窟を飛び出し、走り去った…はずだった。いわゆるシュッというアレだ。普通なら目にも留まらない。だが、そのへんの身体能力はハチも異常だ

   

「あ」(み

ジャンプした足首をつかまれ、入り口部分を出たところでビッターンとうつぶせに倒れるミノ

「うきゃ」(え 

 当然、俺たちは下敷きだが、見事なクッションに挟まれている。

   むきゅー(え

   それなりに圧迫感はあるが なんつーあたたかな柔らかなしかも弾力が....(な 

      圧殺されるよ~!(え


「ハチ…!」(み

「ミノちゃん ふたりはどこ?」(は

ハチの体のまわりに、少しずつ、青いオーラが漂いはじめた。身を起こしがてら、近距離からいきなり指弾を放つミノ。そのへんの小石だろう 当たったら即死だ。瞬時に片手で、手のひらで難なくそれを受け止めるハチ。握りしめると簡単に小石は砕け、粉が落ちる。よく見るアレだ。その間にミノはしゅたっと飛んで、距離をとった。闘い慣れてる。逃げ切れないのを瞬時に悟った…ってやつだ。


「どういうつもり?」(は

ハチは閉じた目をゆっくり開き、ミノを見すえた。太い眉が怒っている。カッコイイ。

おーいここだー と声は出せないが、胸の谷間から手を振る    

  あったかくてきもちいーぞー(な

   ばか(え

「入ってろ」(み

   むぎゅうっと乳房の間に押し込まれる。さすがに、これは息が…

   

「ナシくん! エリラ!」(は

  ミノの胸で溺れている2人に気づき、駆け寄るハチ。というかもう来ていた。

  ミノも、さすが盗賊と言うだけあって反応は早い。即座に後ろに飛び退いている。  


   盗賊じゃなくて空き巣っていってたよー(え

    息ができない。エアロですき間作れないか?(な

  それができないんだよー 魔法封じられてるみたい たぶんツノのせー。おーい! ミノー、しんじゃうよー!(え

    値下げされるぞ(な

   わかった(み


 ぎゅっと指がつっこまれ、少しだけ引っ張り出す はからずも胸の谷間から頭ひとつ…顔をのぞかしているという絵ヅラだろうか。これはこれで、ウケるヤツにはウケるな。


     こんな時になにいってんのよー! それもオタク文化?(え

   興味あるな でも、それはあと(み

   

      速攻で距離をつめてくるハチに対して、指弾の3連発を放つミノ。

   急所ははずす(み


 太もも、心臓、額の中央に向かう軌道が見える。全然急所はずしてねーどころか どストライクじゃねーか(な

   あ、つい癖..(み

      今のなんでわかったんだ?(な

      じかにくっついてる分、シンクロしたんじゃないかなー(え



 太ももを狙ったヤツを蹴り上げ、心臓に来るやつは瞬時に体をかわすハチ。3発目が届く直前

   「ミニマム」(み

 突然、それは巨大な岩になった 


    うそー 巨大化? ミニマムで巨大化ー? そんなバカなー(え


動じることなく、真正面からそれを右のパンチで受け止めるハチ。ばっかあんという炸裂音、粉々に砕け散ったその中から、青いオーラをまとったハチのアップがせまる。それに動じないミノもすごい。下がるかガードっていう局面で、前に出やがった


「ミニマム」(み

 突き出した両手の指先が、ハチのおっぱいに触れる。しかし同時に、ハチのおでこがミノの額を直撃した。ミノのカラダが大きく後ろに吹っ飛ばされる。豊かなバストが大きくたわみ揺れ、衝撃と共に俺たちも外に放り出された


   うわー!(え

    えりら! 空気の層で体を包め!(な

   がってん!(え

減速と耐ショックの対策が功を奏して、地面に投げ出されたが傷ひとつない。



「あー あたしの胸ー!」(は

    ハチの悲鳴のような叫び声が上がった。大の字に倒れているミノの横を小さくなった俺たちは駆け抜けて、ハチの元へ急いだ。豊かなバストが影をひそめ、行き場をなくした衣装が腰まで落ちている。     


「あーん あたしのおっぱいー!!!」(は 

     こりゃあ、…ショックだな(な


「解咒!」 エリラの声が響くと、俺たちの体は元に戻った。

「ふー…ミニマムの解除に解咒が利くなんて! ダメ元でもやってみるもんだねー」(え

  (これもたぶんナシくんの増幅の効果..全く、予想や経験則がつーよーしないねー)


「あ、エリラー 大丈夫? 」(は

   涙を浮かべて、すぐ相手のことを案じて声を掛ける。ふつーなら、おっぱいがしぼんじゃったらそれどころじゃないだろうに…



「大丈夫だいじょーぶ! ありがと! 助けてくれて」(え

「う、ううん でも」(は

「あ、おっぱいね、だいじょーぶだよー、たぶん。解咒!」(え


    ぷくー


「わー やったー 元に戻ったー! あたしのおっぱいー!!」(は

 豊満な乳房を思いっきり抱きかかえるようにして喜ぶハチ。


    おいエリラ、なんで後ろを向くんだ?(な

「きまってんじゃん。ハチー、今のうちに前なおしてー!」(え

「あ、うん!」(は


 ハチの方をちょっとふりむいてニッと歯を見せ、親指を立てたポーズ。早く隠せって合図を送る 

   見ちゃダメだからね(え

     わかってます(な 


 でも、一瞬だけでも垣間見えた乱れた上衣を整える姿は、それはそれで良いもんだ

   まったく…(え



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

▼闘い終わって(笑)


「さってー、コレどーしよーねー」(え

仰向けに倒れているミノ。口から泡を吹いている

  おい、これ額…頭がい骨陥没してね?(な

「うーん 目も半分飛び出してるねー。こりゃー死ぬなー」(え

「しぬー? そんなー なんとかならない~?」(は

 半泣きでハチが叫ぶ

 

「なんとかなるかどーかわかんないけどー ま、なんとかなるっしょ。それにしても鬼族の額を頭突きのガチンコでへっこますなんてねー。ハチのパワーもたいしたもんだねー」(え

  エリラは腕組みして心底感銘を受けているポーズをとってうなずいている


「そんなことより早くー なんとかしないと死んじゃうー!」(は

「そーだった! でもま、鬼はしぶといから、ま、ナシくんもいることだし、あたし程度の治癒でもなんとかなるでしょ」(え


    心配そーにハチがのぞき込んでいる横に立つ

「うわー、メガネもぐしゃぐしゃだねー。よし、ハチ! 寝てる間に乳揉んでやれ! お仕置きだ!」(え

「え~? エリラったらなんてことゆーの?!」(は   

「うそうそ! まったく、あたし達を人形サイズにして売りさばこうなんて、なんて不届きなヤツだ。さすがのあたしもちょっと怒っっちゃってるよ!」(え

「まー、気持ちはわかるけど…」(は

   おーい、治癒しないでいーのかー?(な

「お、さすが鬼族 治癒力もフツーじゃないねー。少しずつ回復してってる。でも、さすがに前頭部半壊だもんなーあははー」(え

「あははじゃありませーん!」(は

「あ、飛び出してた目が落っこちたー」(え

「いやー!」(は


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