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第11話-3日目-3 ミノ登場

登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。エリラの魔法でむちむち萌えもえ美少女キャラの体を得るが、所有権はほぼエリラ。

竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。

普段は念話で語るが、表に出てくるときは金色の瞳になる。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。同じく目玉として再生したナシとともに、1つの体を作る。ホントの姿は謎。ナシのデザインしたグラマラスボディにピンクのロングヘアはまんざらでもなさそう。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる勝ち気、前向きでキュートな元気娘。

異能は創造。メンバーの衣装を自在に無からつくってしまう魔法のお洋服やさん(笑)


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。ふわっとしたなごみのオーラを持ち、明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛がステキ。わりと天然で、なにより素直でまっすぐ。武道、格闘技に長け、異能は力持ち。パワーはゴジラ、スピードは新幹線なみっぽい。

最大の魅力は、見るものを幸せな気分にする「最高の笑顔」に尽きるんじゃないかなー。


「ほんとに鬼なんだな」(な

「そーだよ このコ、ツノかわいい! けっこーいろんな長さや形があるけど、こんなキュートなのはあんまり見なかったかも」(は

「ナマの鬼かー。はじめて見るなー 角、さわりた~い!」(え


 左右のこめかみのあたりから、直径約2cmくらいか、長さ5cmくらいの円錐状の角が生えている。円すいというより、多角形ふうなのか、細いスジが見える。黒褐色系だが、案外コレ、カラーリングされているかもしれないとふと思う。


「しかし…メガネっコだねー」(え

「めがねっこっていうんだ」(は

「なんでメガネして寝てたんだろう?」(え

「食われたときにメガネしてたってことじゃないか?」(な

「あ、そか。じゃなくて…再生するもんなのかな~?」(え

「メガネはステータスだから! あたしあこがれてたんだー」(は

「そーなの?」(え

「すこしだけ ニコ」(は


  エリラ、メガネごと再生するって、アリか?(な

  それそれ! わかんないよー 理屈からいったら、メガネが肉体の一部とかでなかったらあるわけないしー(え

  だあなあ…(な

 でも、だったらお洋服だって再生されておかしくないしなー(え

  パンツ以上にカラダ扱いしてたんじゃねー?(な

 うーん…ありえなくはないかー 愛だねー(え

  となると、この先服着て埋まってるのが出てくるかもしれないってことか(な

 そだねー(え

  ………(な

    なんか残念そーだねキミ(え

      とんでもない(な


「ハチー、ナシったらねーいやらしーんだよ~」(え

「知ってるよー!(ニコ)だってー、あたしが埋まってるとき、あたしの股間じーっとみてたもん!」(は

「気がついてたの?」(え

「今思い出したの。なんか、熱い視線ってゆーのかなー どきどきしちゃった♡」(は

  こ、コメントに困るなー(え

   な、なんかすみません(な

「あとー、胸がはだけちゃったときとかー、前を歩いているとお尻とか太ももとかー、時々あったかーい視線で見てるよね!」(は

「すみません」(小声 ふたりいっしょ)

   なんであたしがあやまるのよ~..ぶつぶつ(え

   すまん (な



その少女のメガネは…(な

「あ、何事もなかったように解説始めた~」(え

 にこにこ(は

ちょっと大きめの角形でカドが丸いおしゃれなタイプだった。フレームは細めで血のようなブラッドレッド。レンズはさほど厚みがないから、もしかしたらダテめがねかもしれない。顔型はベースが優しいタマゴ型だが頬からあごにかけて、わりとシャープな印象。眉毛は細く、目は…たぶん吊り目…。


「どしたのー?」(え

「エリラ、タヌキ寝入りって知ってるか?」(な

「なにそれ」(え

「寝たふりってこと」(な

「しってるー!」(は

「…じゃ、このコもー目、覚ましてるの?」(え

「なんとなく、そんな気がする」(な


目もとがゆっっくり薄目になり、少しけだるそうに開いていく。なんか安置されていたアンドロイドのカプセルが開いて、煙がシューっと立ち上るような、ちょっと目を開けかけただけで放たれる妖気というか、ムードはさすが鬼…って感じだ。そしてまぶたはぱっちり開かず、半眼でとまる。すごく目つきが悪く見えるが、吊り目の分、妙にカッコイイ。こーゆー表情、ふだんから練習しているんだろうか?


「だったらなに?」

むくっと身を起こしたその娘は、不愉快そうにこっちをにらみつけた。もしかしたら、単純に目つきが悪いだけかもしれない。角と、赤ブチの大きなメガネがなんか妙にいい。

 好みー?(え

  まあ(な

 ナシくんて何でもアリだねー(え



シーツがはらっと落ちるのも全く気にしていない。あたりまえのようにむきだしのおっぱいが肉感豊かに揺れる。童顔…ツノとメガネがあっても、その子どもっぽいムードのわりに、しっかりした身体の発育がアンバランスにも思えるくらいだ。首は細く、鎖骨が浮き出した上体。肩幅は、見た目よりがっしりした感じなのに肩の丸みが妙にかわいく、幼く見える。むき出しの胸の柔らかなふくらみ加え、お腹からおへそにかけても、見える範囲ではわずかに腹筋がわかる。引き締まったよい身体だ。


「うわーやっぱすごいなー」(え

「聞いてたら恥ずかしくなって来ちゃった」(は

「聞くなよ」(な

「やっぱHだねー」(え

「ほんとに」(は

「あのさーちょっとあっちいっててくれる?」(な

「ヤダ!」(え

「やだ(にっこり)」(は


髪の毛はブロンド、かなり繊細な毛質のようだ。前髪は眉毛にかかる程度のおかっぱ。肩にかかる程度のセミロングだが、ボリュームは少なめ。軽く内側にカールしている。吊り目でやや大きめのキリッとした目のようだが、わざと目つきを悪くしているのか。瞳は深紫か。

ちょっと大きめの四角い、赤フレームのメガネで、鼻スジはちいさいなりにすっと通って聡明な印象だ。口は小さめに見える。下くちびるが可愛い。ともかくは、ちょっとキツ目の可愛いめがねっこというところだ。まぶたの上には赤いシャドウ。これは、地色だったらすごい。自在に色が変わるとおもしろいんだが


「うわー、こまかいねー」(は

「アレ、一応絵師なんだってさ だからー、観察眼は確かだよ」(え

「なるほどー すごいね」(は


半身起こしたその少女の「だったらなに?」から、ここまでわずか5秒である。



_____________________


「こんにちわ! わたし魔導師のエリラ! よろしくね」(え

「うん よろしく」(鬼娘

「あたしは妖精族のハチ。ラギン-パイリンレンド36世の子、ハルミント・フェイン・ハチ。よろしく!」(は

「うん 妖精族…羽ないのに」

「まーそれはいろいろあってさー」(え

「はねないけど跳ねるよー」ぴょんぴょん(は

   わ、胸が弾む(な

   いちいちいいの!(え

   髪の毛も艶やかに踊るな。ステキだ(な

   いいから!(え

   来た! パンチラ(な

   スパン いて


「…そういうひと…」(鬼娘

「あ… しょぼん」(は

「いーからいーから ハチたのしーから好きだよー」(え

「ありがとー」(は

「仲いいんだ。ひとりたりない」(鬼娘

「?」(は

「3人感じる」(鬼娘

「俺か?」(な

  びく(鬼娘

「あのね、このひとナシってゆーの」(え

「ナシなんだ」(鬼娘

「そー」(え

「じゃいないんだ」(鬼娘

「えっと」(え

「そーじゃなくてー!、あたしの体に間借りしてるの」(え

「まがり?」(鬼娘

  ひょこ ハチが首をかしげる

「ハチー...いいから…(汗)」(え


「ここはどこ?」(鬼娘

「竜のおなかんなかー」(え

「え?」(鬼娘

「あんたも竜に食べちゃったんでしょ? あたしたちもそーなんだ」(え

「…なんでここにいるの?」(鬼娘

「だ、だからー、あたし達も竜に食べられちゃったんだってばー」(え

「……ここどこ?」(鬼娘

「だーかーらー」(え

  こりゃあ、アレだな(な

   うん。あれだね(え


「えっとあなたの名前は?」(は

「聞きたい?」(鬼娘

「うん」(は

「…ここどこ?」(鬼娘

「だあああああ~~~~~~」(え

  エリラ落ち着け!(な


「竜の腹ン中のどっかだ」(な

びく (鬼娘

「おまえ、なに?」(鬼娘

「俺はナシ。コイツのもう一つの人格だ」(な

「なんでいるの?」(鬼娘

「あ、竜に食べられちゃってね」(は

「この世界のものじゃない」(鬼娘

「!」(は

「似てるけど、異質。なんかすごい変」(鬼娘

「わ、わかるのー?」(は

「うん。…わかるんじゃない。感じるの」(鬼娘

  うっっわー どっかで聞いたフレーズきた(え

「だから、アレがでてくると変な感じ」(鬼娘

「えっと、あんたのことはなんていえばいいかな?」(え

「アレが、3人目」(鬼娘

「あの」(え

「すごいマイペースだね」(は

「こりゃあ、すごいや」(な

びく

「それやだ。でないで」(鬼娘

  結構はっきりしてるな(な

「きらわれちゃったねー」(は

「まあ、最初はどうしても慣れないよー」(え


「ここどこ?」(鬼娘

「まただよーもー」(え

「なんでシーツがあるの?」(鬼娘

「あ、あたしが出したんだよー」(え

「タンスなんだ」(鬼娘

「ちがうってー」(え

  ちょっとこのボケなんとかしてよー(え

   俺、きらわれてるもん(な


「えっと、エリラは魔導師で、魔法で出したんだよ」(は

「エリラって?」(鬼娘

「このひと」(は

「ナシ」(み

「あ、ナシくんは」(は

「...」(な

「でないで」(鬼娘

  すげータイミング なんでわかるんだ(な

「カンがいーね-!」(は

「シゴトだから」(鬼娘

「なにやってるの?」(は

「盗賊。あなた誰?」(鬼娘

「だーかーらあ」(え

「エリラだよ」(は

「ナシ」(鬼娘

「あたしはハチっていうんだ」(は

「知ってる。さっき聞いた」(鬼娘


  どーしよ あたしこのペースついていけない(え

   まあ、慣れるしかないな(な

「盗賊って、泥棒さん?」(は

  うわー こっちはこっちで直球だー(え

「ちがう空き巣」(鬼娘

  おいおい(な

「金持ち貴族、ブタがあぐらかいてるからもらってくる」(鬼娘

  そーゆー家ってめったに家、あかないんじゃないか?(な


「えっと、盗賊って人を脅してお金をとるんじゃ」(は

「しってる。そっちの方がカッコイイ」(鬼娘

「なるほど」(は

「死体片づけるの面倒くさい だから」(鬼娘

「片づけるんだ」(は

「うん めんどう。だからいないときにお仕事する」(鬼娘

「理にはかなってるねー」(え

  (小声/ねーハチ、鬼族ってみんなこーなの?(え

  (あ、うん いろんなひとがいるよー(汗)(は

「聞こえてる。あたしは、放浪派」(鬼娘

「え! あのエネルギー弾とかどぎゅーんって」(は

砲狼波ほーろーはじゃないって」(え

「わかってますー(笑)いってみただけー」(は

「おもしろいなハチは」(鬼娘

「ありがとう にこ」(は

「いい笑顔だな」(鬼娘

「ありがとー あなたもかわいいよー あ、なんてゆーの? 名前」(は

「ミノタウローズ12689972の665」(鬼娘

「へ?」(は

  なんだ?(な

  さー…(え

「戸籍番号と個体識別番号の組み合わせ 数字は適当。こんな感じ」(み

「じゃあ、ミノちゃんかな?」(は

「それでいい」(み

  不思議だねー。ハチとは相性がいいみたい(え

  ああ。驚くほど会話がスムーズだ(な

  あたし達のアレはなんだったんだ(え


「そこ、ナシエリうるさい」(み

「え? エリラ何もしゃべってないよ」(は

「わかる。なんか中で楽しそう」(み

「そーなんだー ミノちゃんすごいねー」(は

「当たり前のことだ そんなにほめるな///」(み

   照れてる(え

   けっこー素直なんだな(な

「黙ってて」(み

  はい(な


「で、あのさ、言い出しにくかったんだけど、ミノちゃん寒くない?」(は

「ミノでいい。ハチ」(み

「あのー おっぱいずっと見えてて、なんか気になるんだけど」(は

「あたしの自慢。いいでしょ。ハチもかなり立派..」(み

「あ、ありがとう」(は

「もっと見るか? 乳首も可愛い」(み

   あれ? 口調が少しかわってきた?(え

     ………にらんでる(な


「あ、えっとその、ええと…」(は

「あたし、服を魔法で出せるんだけど、いらない?」(え

「欲しい」(み

「どんな服がいい?」(え

「タンスはどこ? ドレッサーは? 引き出しも見当たらない 下駄箱はどこ?」(み

「だからここは竜のお腹の中なんだってばー」(え

「知ってる」(み

「むきーーーーーーー」(え

「エリラ落ち着いて(汗笑)」(は

  まあ..(な

「おまえは黙ってろ」(み

  はい(な

「え? ごめんなさい」(は

「ハチじゃない アレにいった(指さす) あやまらなくていい。ごめん(..なさい/小声)」(み

「けっこー素直じゃない」(え

「タンスにいわれると腹が立つな」(み

「タンスじゃなーい! お洋服いらないの?」(え

「欲しい」(み

「どんなのが好き?」(え

「なんでもいい」(み

「そーなの? ミノちゃんかわいーからゴスロリ系なんてどーかな?」(え

「ミノでいい。ごすろりって何?」(み

「こーんなの!」(え


ミノに服が現れる。思わず立ち上がるミノ

「可愛い! ありがとう..」(み

「でしょでしょ」(え

「..タンス」(み

「はあ」(え

「…他にもできるのか?」(み

「できるよ-。手袋、ニーハイ、スカートとパンツ、ドレスもミニからロングまで。何が好み?」(え

「フリルがついてるのがいい。あとぼんぼんもあるとかわいい。胸もとはあけて。大きく。スカートはパンツはギリギリ見えない長さ。パンツは縞か水玉。可愛いヤツ」(み

  結構注文が多いぞ…(な

「そこ黙れ」(み

  はい(な


「好きな色は?」(え

「オレンジ。こう見えても盗賊だから」(み

「思いっきり目立つねー(笑)」(は

「カワイイのがいい」(み

「じゃー あ、靴もこっちでみつくろっていい?」(え

「裸足がいい」(み

「あそ」(え

「編み上げもニーハイブーツも好き」(み

「あそ」(え

   …怒んないんだ(な

「女の子を知らないねーキミは アレもこれも欲しい、アレもこれもイヤ。それがあ、女という生き物なのさー!」(え

「まるでアレね、ひとりごともそこまで行くと」(み

「知ってていってるんでしょ?」(え

「当然」(み

「だんだんリズムがわかってきた!」(え

「早くして」(み

「ふーん。お願いしますじゃないのかなー?」(え

「お願いします」(み

「心得たー それじゃあ」(え



   オレンジ色、フリフリのミニの衣装をまとったミノ。確かにパンツはぎりぎり見えない。


「わー かわいー」(は

「………」(み

「姿見出すね」(え

「! こんなこともできるの… すごいねタンスは」(み

「ど、どうかな? だめ?」(え

「………」(み

「えっと…」(え

「………じ…」(み

「なによ」(え

「ありがとう。エリラ」(み

  (思わずうるっとするえりら)

「い、いやー、気に入ってくれてうれしーよ! ありがとー!」(え

「単純なヤツは好き」(み

「む ま、いっかー」(え

   マジで、かなり嬉しそうだな(な

    そだねー あ、またこっち見てる。どーしてわかるのかなー(え

  少しだけなら、念話使える(み

   !! マジ?(え(な

  マジだ ま、おまえもよろしくな。ナス (み

   ナシだ(な

  ならそれで。ナシということでいいんだな(み

   …うーん この釈然としない感は…(な


「ずるーい、もしかして3人で話してるのー?」(は

「ハチは念話はだめ?」(み

「そーなの(くすん)」(は

「じゃあ、今度教えようか」(み

「できるの?」(は

「わからないけど」(み

「なんだー.. でもお願いしていー?」(は

「まかせろ」(み

「やったー!! これであたしもいつでも」(は

「いつでもなんだ?」(み

「な、なんでもない」(は

  いつでものぞけるってことか?(な

   …単純にそーゆーことだけじゃないねーアレは たぶん(え

  ?(な

  にしし(え

    


 こうして、とうとうというかなんとかというか、2人目の仲間ができた(な

 仲間なの? まだその話は聞いてないけど(み

 あれ? そーだっったっけー(え

 いーじゃない、仲間になろーよ!(は

  …ハチがそーゆーなら…(み

 あのー、これ締めのナレーションなんだけど、なんでみんな入ってくるのかな(な

 気にしない気にしない!(え

 気にしなくていい(み

 だよ、ね~~~~~(女子3人)


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