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第10話-2 はじめてのおつかいだねー

登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。エリラの魔法でむちむち萌えもえ美少女キャラの体を得るが、所有権はほぼエリラ。

竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。

普段は念話で語るが、表に出てくるときは金色の瞳になる。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。竜に食われて中で目玉として再生していた。同じく目玉として再生したナシとともに、1つの体を作る。ホントの姿は謎。ナシのデザインしたグラマラスボディにピンクのロングヘアはまんざらでもなさそう。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる勝ち気、前向きでキュートな元気娘。

異能は創造。メンバーの衣装を自在に無からつくってしまう魔法のお洋服やさん(笑)


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。ふわっとしたなごみのオーラを持ち、明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛がステキ。わりと天然で、なにより素直でまっすぐ。武道、格闘技に長け、異能は力持ち。パワーはゴジラ、スピードは新幹線なみっぽい。

最大の魅力は、見るものを幸せな気分にする「最高の笑顔」に尽きるんじゃないかなー。


「できるかもしれない!」(え

   まじか?(な

「わからない!」(え

「あはは」(は

「転移門かー よーするに空間を直接つなぐんだよねー できるかなーそんなの」(え


   ここからなら、胃まで戻ってもさほどロスじゃないと思う(な

「そだねー」(え

   転移門にせよ…まずは近距離で実験してみてはどーだ?(な

「そだねー」(え


「なに話してんの?」(は

「あーごめんねー …またそっちに話もってくー?」(え

「だってー」(は

「俺が話せばいーんだよ こーゆーときは!」(な

「あ、ナシくんさんだ」(は

「えっと」(な

  やーい、なしくんさーん(え

   うるさい(な

  お、こっちで答えた 意外と気つかうねー(え


「現状だが、まず、我々の食料源にあたる竜の胃までは、まだそんなに遠くはない。だから、今ならまだ戻ってもいいんだけど、遠く離れるといちいち戻るのは..」(な

「あー、そーだよねー」(は

「だからおべんとーいっぱいつめてきたわけ」(な

「うんうん」(は

「めんどーだからもうひっこまない。いーよねーハチ」(え

「うん なんか見てて楽しくなって来ちゃった♡」(は

「いやー、そういってもらうと照れるなー」(え

「えっと…」(な

「あれー? ナシくんも照れてる~ 何意識しちゃったのかなー? ハチってかわいーもんねー」(え

  よけーなこといわんでいい(な) 

「かわいい? ありがとう♡」(は

  いちいちかわいいな(な

「いちいちかわいいってー」(え

  いうな!(な

「えへ~~♡」(は


「えっとー…結局何の話だっけ?」(な

「よーするにー、まだ戻れる距離のウチに、転移門とかゲートとか作れないかやってみよーってことだよ!」(え

「てんいもん?」(は

「つまりね…」(え

  2つの小石を拾って離して置く

「これが食料庫。胃」(え

「うん」(は

「で、こっちが、今いるところ。この距離は、だいたい…」(え

「10㎞少々ってとこかな。さっきダッシュした分わかんないけど…たぶん歩いて2時間もあれば戻れる距離だ」(な

「だってー。で、ゲートってのは、こっからここまでぴょーんって」(え

「こお?」(は

  は、ハチが消えた?(え

    上まで5mくらいあるが軽々と飛び上がっている 特性アンスコとはいえ、ローアングルは..(な

      ぼか

    てーなあ(な


  しゅた(着地)


「ぴょーんってジャンプ!」(は

「ま、そーゆーこと…。ハチ跳ぶねー!」(え

「えへへ」(は

「で、実際にこっからここまで行くのに、入り口みたいなものが作れないかと…」(え

「転移魔法?」(は

「よく知ってるね。それができれば楽なんだけど、あたしゃその力持ってないし、ない力はナシくんとしてもどーしようもないわけだ」(え

「なるほどねー」(は

「でも、なんか、その、こことあっちをつなぐものが作れないかなーってゆー話」(え

「それが転移門とか、ゲートとか」(な

「そっかー。取りに戻るんじゃだめかなー」(は

「でも、いちいち歩いていくと、今ならいいけどずっと先に行ったとき戻るの大変じゃん」(え

「じゃあ、つくれるのー?」(は

「それがわかんないから悩んでるんだけど」(え

   さっきできるかもーって叫んでなかったか?(な

   できるかもって思ったんだけど…(え

「とりあえずは私がとってくるよー」(は

「えー? でもたいへんだよー 時間かかるし」(え

「そーでもないよー」(は 

   ダッ

    びゅうう つむじ風がおこり、髪の毛が舞った


「やっほー」(は

  はや! あそこまで10mくらいあるんじゃない?(え

  …見えなかったな(な


「もどってきてー」(え

「えー?」(は

「もどってー」(え

「はあ?」(は

「もどってこーい!」(え

「あ ただいまー」(は


  びゅああ …声のあとで風で髪の毛が舞い上がる。


「早い。確かに早い。一瞬だ」(え

「ね?」(は



「じゃ、じゃーさ」(え

  壁ぎわまで来て、向かいのカベを指さす


「あそこまで、だいたい25m。カベにタッチして戻ってきてくれる?」(え

「いーよ」(は

「よ..(ーいどん ...といおーと思った)」(え

「ただいまー!」(は


   向かいのカベがべこおっとえぐれた


「えっと……おかえり」(え

  ゲートいらないな(な

  いらないね(え

  もはや瞬間移動の領域だ(な

  だね(え

「?」(は


  往復50m1秒かかってないていうのは…時速300キロが、単純計算で秒速80m.. そのくらいになんじゃね?」(な

  もりすぎって気もするけど、ちょっとすごすぎない?」(え


「えっと…どお」(は

「ちょっと待って …う~ 分速…1分で5キロ」(な

「えーーー? じゃ10キロくらい一瞬じゃーん」(え

「2分だ」(な

「さっきのよーな触手は…もう魔法で感知されないし…た、頼んじゃおーか?」(え

「と、当面はその方が早い気がしてきた」(な

「やったー! じゃ食料調達はあたし! おつかいだー 楽しみ~」(は

「えっと、なんかあぶなそーな時はすぐ帰ってくるんだよ!」(え

「うん! じゃいって..」(は

「まったー!」(え

「はい?」(は

「どこへいくのかなー?」(え

「はい? えっと………… へへー ど、どこかな?」(は

   なにげにエリラとかぶるな(な

   うるさいなー(え


   ポシェットからでっかいメモ帳を取り出す

「わー立派な本!」(は

「メモ帳なんだけどね…」(え

「ここが、目的地の食料庫。てか採集地。竜の胃」(な

「わー、じょうずー」(は

「イヤイヤ、で、ずーっとまっすぐ、これが昨日、埋まってたとこ、で、今いるのがここ」(な

  さっきの走行距離は?(え

  わかんね 数分…だと思うが とりあえず、14~5キロくらい来たことにしておこう かきかき(な

     あと3キロくらいで川崎だね(え

     なんで知ってる?(な


「じゃ、ここまでいって、とってくればいーんだね」(は)

「そー。これ持ってって。今、食料貯蔵庫兼ポケット代わりに使ってるのが、このポシェットと、これ」(え

  ウエストポーチから肩かけポシェットを出す

「それかわいーよねー」(は

「そーでしょ? あたしがデザインしたんだよー?」(え

「わー いーなー」(は

「ハチも欲しい?」(え

「えーいいのー?」(は

  じゃあ、あとでちょっと余分につくっとこう(な

「とりあえずそれ持ってって」(え


  ポシェット装着♪

 

「鏡見るー?」(え

「わー、かわいー♡ 」(は

「よしよし、似合ってる!」(え

「じゃいってきまーす!」(は

「あ…」(な


    すでにハチの姿はない


「…何言おうとしたの?」(え

   曲がりなりにも竜の胃袋だ 持ってくるのはほどほどにしないと(な

「あ、そだね」(え

   あと、残量がわかるようにできないかな(な

「ああ、その方が便利だね」(え

  できるか?(な

「たぶん」(え


  こんなイメージ…(な

    スピードメーターみたいなものをイメージしてみる

「そんなのやーだー かわいくないー!」(え


  じゃ、こんな感じは?(な

    5段階くらいで、ハートマーク いっぱいの時は上までピンク、減るにつれて段階的に色が消える

「あ、それかわいー そんな感じにしようか…でももう1つかなー」(え


   うーん 棒状だと、縦でも横でもエクセルっぽいな 扇ふうの..円弧状なんかは?(な

「かわいーけど なんかわかりにくいよー」(え

   注文が多いな(な

「でもだいたいわかったー! あたしにまかせて! 機能の方お願いねー。いくよー…あれ、ポシェットがない!」(え

  …今ハチが持ってった(な

「あ、そか」(え



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ただいまー!」(は

   はや! (な

「おかえりー!」(え


「これ、すっごくいっぱい入るねー」(は

「そりゃー、あたしの自信作だからねー」(え

  おれたちのだろ(な

  わかってるよ♡(え

「胃にあるもの根こそぎ入れて来ちゃったー!」(は

「え?」(え(な


    記憶にある胃の大量の食材のイメージ


  …アレ全部か? やばくね?(な

「あー、おいしくなさそーなのとか、オーガとか毒蛇っぽいのとかは残してきたけど」(は

「あ、ははは こりゃあ…」(え

   間違いなく、追っ手がかかるな(な

   それも、今回はちょっと気を引き締めて置いた方がイイかも…(え


「あとね、果物がなってる木もあったからー♪」(は


  ばさ、どん


「木ごと持って来ちゃったー♡ ほんとになんでも入るねー、この袋」(は

  そっか ハチの腕力なら(え

  これもアリになるわけだ....ハチがアリになる…どっちも働き者だ(な

    ばか(え


どごおっと音がして、横のカベが崩れ落ちた

   ずしん ずしん 地響きがする

 大きなカゲが、2人にかかる

「~~~~~~!」

 声もなく、きゃーやばー の表情を浮かべるハチとエリラ

高さ2~3mくらいの巨大なぬりかべや、ハチが置いてきたって言うオーガだろう。それに石やら枝やら蛇がはえてうねうねしている。そんなやつが4、5、6、7…まだ奥に光った目が続いている


「ここは逃げよう!」(な

「そだね…ってあっちの通路もこっちの通路ももうふさがれちゃったよ」(え

「闘いましょう!」(は

「ハチは勇敢だねー」(え

  俺は朝刊でも(な

  あほいってんじゃないのー(え

「たしかにまあ、ここで片づけて置いた方が得策だねー。ずっと追われるのめんどーだし」(え

  まあな(な


「風魔法主体に行く! ナシくんは動き合わせて!」(え

  おっけー(な

「ハチは…無理しないで好きに暴れちゃっていーよー!」(え

「これならだいじょーぶ!」(は

   すごいな、勇敢って言うより、本能的に大丈夫かそうでないか感じるのか? (な

    武の達人は格下はわかるってゆーやつじゃない?(え

   なるほど…(な

「じゃいくよー!」(え



  ま、結果的にハチの腕力とエリラの魔法でさほどの苦労もなく撃退した



「ちなみに、ポシェットの改良版はこんな感じになりました♡」(え

  正面に、上から下へだんだんハートが小さくなるメーターのデザイン。個々のハートにも縁取りがある。


「あたしは色違いのお揃い♡」(は


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