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第42話-3:29日目 出撃

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女…だったんんだけどねえ。

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと...だった。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効がウリの万能繭。


リム(り :ぬえ

歩く「ぬえの擬人化キャラ」明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。


キラ(き 魔人

魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。空も飛ぶよー


ラウラ(ら 竜人

8番目に発掘された。明るくて元気でわりと口も減らない。

グラビティ系の魔法が使える。空も飛ぶ。いたずら好きのやんちゃ娘。


マチ(ま 天翼人 9番目の生存者。

美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。

空を飛びます。凶悪最強のオーラの持ち主。どっか好戦的というか、ケンカ好きだねー



▼かぶりつき:敵の怪物

竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。



 …おい、今さらだがレンダ、やつに襲われる直前に見たの、覚えてるか?(な

    ああ、あの…外殻の内側で動いていたヤツ?(れ

  ああ。細胞か? それとも、なんかの集合体か? どう思う?(な

    悪いけどわからないわ。みんな、どお?(れ

     ただの集合体とは考えにくい(み

   感知的には全体が真っ赤だった感じだったから(め

      本体は本体で…中じゃないかしら…(ま  

    幼虫だったりして(き

     それ気持ち悪すぎです(ら

   


  もうひとつ、全属性防御を無視、というか、ヤツが俺たちの防御の突破が可能だった理由は何が考えられる?(な

「虫だからじゃない~」(え

「…それ、アリかしら」(れ

「セミっぽくなかった?」(き

「ナシくん、このメンバーにそれは無理じゃないかしら」(ま

「単純にでかい。早い。圧倒」(み

 「それに尽きる気がします。魔法無効、物理無効…といっても…実際、かぶりつきの中にさえ、突破するものがいました」(る

  …逆に、敵がそれやってても、やりようによっちゃ突破可能ってことだな(な

      

「むしろ、レンダやハチの動体視力や感覚でも反応しきれないスピードの方が問題だよ」(き

「うーん…単純な物理移動じゃないかもね。むしろ、空間転移に近いかも」(え       

「空間ごとかじりとるというあれですか。だったら、貯蔵エリアに直接送り込むのもありえます」(る

   ミノ、対策は?(な

 あたしにふる?(み

   なんとなく(な

 よけろ(み

  だよねー(え


   アレが、竜の中でそれができる…竜気の「能力制限の効果」を全く受けないのが特性として、エリラ、その特性をはぎ取ることは可能か?(な

「はいー? なにいってんの? 特性をはぎ取る?」(え

   空気自体を変えるとか、外殻の特性そのものを別のものに変換するとか(な

「ふー...。どこをどーしたらそーゆー発想になるのかしらね」(れ

「聞ーてるぶんにはおもしろいけどねー」(き

  だいたいあたし達だって、制限受けてても、ミノやキラのツルツル、ラウラやリムなんてかなりの力使えてるのもあるんだし、メイの繭が効果持ってること自体不思議って言ったら不思議よね(れ

  それを特性って言うとしても、なんで可能なのかあたし達にもわかんないじゃん(き

「ではパンツをはかせてみましょう」(る

    「はいー?」(え

「似合うかなー? 見た目がアレだよー」(は

「いっそアレを女のコに創造し直しちゃうとかー?」(ら

 「むちゃくちゃね」(め

「でも、無から着るもの作っちゃえるんだから、なんかできるんじゃないかなー」(り

「いやー、あんなでかいの無理だってー」(え


  レンダ、ハチ、ミノ、かぶりつきを空気ごと切り裂く時って、自分の気か? 竜の気も巻き込んでるか?(な

    か、考えたこともなかったわ(れ

      原理的には巻き込んでる。はず(み

     うーん そーゆーことになるかなー(は

  んじゃ、積極的にイメージしてみてくれ。中からやる時も、外からの場合も(な

    わかったわ でも、それって意味あるの?(れ

  わかんね。強制的に、竜気の制限を付与できねーかなってだけで(な

「もともと、影響受けないものには何やったってムダだと思うよー」(え

  …そ、...か…(な

「のはずなんだけどね。なんか面白いわ」(れ

「そーお? ゼロに何かけてもゼロだよー」(え

「理屈ならね。でも、あたしもちょい意識してみるかー」(き

「空気てゆーか、《空間の気》ごと意識する攻撃なんて考えたこともありませんでしたねー」(ら

「自分のオーラだけじゃないってのが、なんかパワーアップする気がするよ^^」(は

   おもしろいわね ルルアやメイを責める時にも使えるかしら(ま

    そのまま返ってくるんじゃないの? そーゆー発想って(め

「それは愛を持ってする行為そのものと同じです。技術だけでは響かないのと同じことです」(る

  良くも悪くも変に説得力があるねー(え 

   ルルア、バカじゃないもん(り


   つーわけで、魔法攻撃も同様だ。オレの増幅も、竜の気、存在をめいっぱい意識して乗せてみる(な

「まったく…オカルトってゆーかおたくってゆーか非合理極まりないんだけどねー りょーかーい」(え

 「歩く非常識がなにか言ってる」(み

「まあ、アレにパンツはかせるよりは効果あるんじゃない?」(れ

「脚がいっぱいあるから、パンツ作るの大変だろうねー」(は

「だからもうパンツはいいって」(き

  「おむつの方がいいかもしれません。だったらメイの布でも…」(る

「いい加減そっから離れなさい 聞いてて恥ずかしいわ」(め 

  

「イイ感じに緊張がほぐれた気がします。いきましょう!」(ら

「なんか急に元気ね」(れ

   尻尾つながりで、ラウラ、リムは竜に近い感じがあるからな。竜の中、竜の気って言うのを意識しただけでも、力になるんじゃねーか(な

   そんな気がする... 不思議だね(り

     不思議ですー!(ら

  確かに、なんかひとまわりってゆーか……確かに空気を違って感じる。面白いね(き

   気分って大切よね(ま

     …ほんとに。不思議な感じです 気のせいでしょうか(る

        気のせいだ(な

「気のせい...ね…普通は虚のことだが…。...これは…じつ..だ」(み

「うん。真逆の感じだねー! 確かに、なんか力を感じるよー!」(は      

「そだね…たしかに…手のひらにも、なんか集まってる感じがする...」(え

「おもしろいわね」(れ

「思い込みにせよ、暗示的なものにせよ、使えるもんなら使わないとね しし」(き

    

    

   理屈より感覚優先の亜人や、武の達人クラスがそろっているせいだろうか。こんな話、あっちだって納得するヤツは滅多にいない。現実に、気功とかヨガとかの技術はあっても測定できない以上、存在しないことになるってゆうのがあっちの世界の「科学」だし、実際、わかんねーってゆーやつのほうが圧倒的に多い。

こっちの世界には魔法やら護符みたいなもんが現実にある分、こっちのほうがそういう、感覚的にとらえる力は発達しているのか。『わかんないけど納得する』ってゆー土壌みたいのものは、はるかに豊かなのかもしれない。   

     

 居心地がいいならずっといなさい(れ      

  そうです。ナシは、こっちにいる方がいいと思います(る

     ん~~ そんな気はするねー。あたしはすこしばかり不自由だけどさ(え

  不自由だけどさー♡(は     

   不自由だな(み

 不自由なんですねー(ら

    不自由なのー(ま

      不自由そうよね♪(め


「もー、好きで一緒にいるよーに見えるけどねー」(き

「ほんとね」(れ

「だよねー」(り

「うふ」(る

「だー、うるさーーーい!」(え



 エリラを中央に、全員入りバスケットを抱えたルルアが左に立った。

 右にミノが左腕をからめている。すでに右手に小石を用意している。どんな状況でもぶっ放す気満々だ。

 

「じゃあ、みんないいね。ルルア、お願い!」(え

「了解しました いきましょう…。せっかくなので、このあたりの竜気もご一緒に^^」(る

     


___________________

次回「突入」(き




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