第39話-2;28日目 作戦会議-2
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。
エリラ(え :魔導師
17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。
ハチ(は :妖精族
竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。
ミノ(み :鬼娘
第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。
レンダ(れ :獣人
第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。
ルルア(る :ゴーレム
4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。
メイ(め :驚くほど普通の子女…だったんんだけどねえ。
5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと...だった。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効がウリの万能繭。
リム(り :ぬえ
歩く「ぬえの擬人化キャラ」明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き 魔人
魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。空も飛ぶよー
ラウラ(ら 竜人
8番目に発掘された。明るくて元気でわりと口も減らない。
グラビティ系の魔法が使える。空も飛ぶ。いたずら好きのやんちゃ娘。
マチ(ま 天翼人 9番目の生存者。
美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。
空を飛びます。凶悪最強のオーラの持ち主。どっか好戦的というか、ケンカ好きだねー
▼かぶりつき:敵の怪物
竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。
ルルア、蘇生魔法ってのは、闇魔法属性とか?(な
なんでしょう? 死と異界の原理は未解明です(る
魔法自体がナゾだからねー。よーするにビジョン力なのかな(え
これって、一日中話してても結論でないよー。きっと(き
そもそも、私たちってなんでここで再生したんでしょうね?(ら
だよねー(え
「ナシくん、わかんないから無理ってことでー」(え
へーい(な
いきなりとんでもない話題になるのね(ま
よくあることだ(み
前にも形而上学だの形而下学だのって話になったことあったねー(え
形而下学? 聞いたことないわ(め
下ネタのことです(る
ウソ教えちゃダメよ。抵触はするだろうけど(れ
わー、学者さんみたいですー(ら
腐っても学者だ(み
このフレーズも二度目だと思います。やっぱり今でも糸引いてますね(る
腐りきってるもの。くす(れ
白骨化したり化石化するのはまだまだ先みたいですね(ら
ゾンビ化しちゃってたら白骨にならないんじゃないかしら(ま
あ、だから不死なんだー(は
キレイにまとまったな(み
あんまり嬉しいまとまり方じゃないわ。それ(れ
キレイなゾンビでよかった(な
あらナシくん、上手ね(れ
ナシくんが浮気してるわ(め
このくらいはいつものことだよ(え
浮気って認めました。本妻の自覚があるようです。うふ(る
ほらほら、そろそろ戻らないとまたいなくなるよー(き
戦略の基本は情報。現状で、敵のヤバさという、直感的な恐怖感以上の情報が何もない。よーするに、なんもわかっていない。だからまずはあの化け物がどんなやつなのか、できる範囲ではっきりさせる必要があると思う(な
…こーゆーところがナシなのよね(め
あなどれないわけね えっちなのに(ま
えっちなのにねー(え
少しは喜ばせてあげなさいよ(れ
やってるよー 時には…(え
え、ほんと? 何してあげてるの?(き
聞きたいです! 一体何を? どんなふうに? (る
もしかして念えっちですかー? きゃー♡(ら
マジか。知らなかった(み
よかったー エリラも優しくしてあげてるんだー(り
よかったねー(は
なんか安心したわ(め
きわめてキケンな相手だってことだけは想像がつく。だから(な
あら、何事もなかったように続けているわ(れ
こりゃー、あたりだねー。照れてるねありゃ(き
何かやったかあったということはこれで確定しました(る
何やったんでしょー?(ら
どうやるのかしら(め
きっとこんな感じよ(ま
「きゃあ! まちー! どこ触ってるのよー!」(め
いい加減にしないと話が進みません(る
だ、か、らー、メイの繭とリムの氷、このふたりが防御のメイン。マチの吸収、キラのつるつると集束、ハチのオーラ…いずれも全開で身を守ることを重視。ミノは遠距離、レンダもなるべく…いや、絶対まだ近づかない方がいいと思う。むしろ、レンダはエリラと一緒に、おめめ増幅でヤツの情報をできる限り見切って貰えると助かる。ハチもミノも、向こうからしかけてこない限り攻撃は控えておいた方がいいと思う(な
情報を集めろ、でいいいわよ♪(れ
攻撃するな -か。わかった(み
あたしはー?(ら
ラウラも援護。物理的な攻撃なら、グラビティマイナスやカオスで粉砕できるよな?(な
そーですね …ただ、防御ならやっぱりナシくんに触ってる方が強力です(ら
あたしだからねー(え
しってまーす♡(ら
そんな感じか。とにかくは…できるだけ近づかないっつーか、退却の拠点を作るところからだと思う。岩窟ガードの設置と、繭防御、繭の盾、それに、キラのアンチ状態異常の発動……。...あとなんか忘れてることねーか?(な
「そーだね。あたしもだいたいナシくんと同意見。そもそも、その想定できる防御策は全部頭にも、感覚にも入ってる。それでいて感じたあの恐怖感というか、ヤバさって、コレが全部通用しない可能性があるって考えた方がいいと思う」(き
「誰も死なせない。だれも失いたくない。誰ひとり欠けるのはイヤ。ナシくん、みんな同じ思いだからね♪」(れ
ハチ、ミノ、まもって死ぬんじゃなくて、まもって生きるんだよ(り
痛いところを突くな(み
うん(は
リム、ありがとう(え
わかってるって^^(り
「じゃ、いこっか」(え
そだ、最後に1つ。お腹が痛くなっても頭が痛くなってもいい。状況が状況だ。お留守番、アリだ(な
…ばかおたく
…い、今の全員ハモらなかった?(え
たな(み
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ルルア、バスケットの用意。ミノ、よろしくー!」(り
「あらリム、珍しいわね」(れ
「一度やりたかったからー」(り
「あ、あたしもやりたーい! るるあー、バスケットの用意! ミノー、よろしくー!」(は
「い、いいなー あたしも! ルルアー、バスケットの用意! ミノさんよろしくー」(ら
「ルルア、律儀にいちいちバスケットしまって出し直さなくていいから」(き
「せっかくなので皆さんにお応えしようと…」(る
「じゃあ、わたしもそうするか?」(み
「やんなくていーから」(え
「でも、おっきくなったりちっちゃくなったりって、おもしろいわ」(ま
ミノ、めんどーじゃない?(め
それなりに(み
「向こうに着いたら、すぐ繭防御よね。ナシくんにつかまっとこ」(め
「じゃああたしはこっち」(れ
「あー… あたし、また尻尾でつかまるのかー。じゃあ、右の足首にします」(ら
「それならあたしは後ろからしがみついちゃおっと」(ま
「ま、マチ、私の場所…」(る
「正面から抱きつけばいーじゃん。なに遠慮してんのさ」(き
「正面は私が貰おう。肉の盾になってやる」(み
わ、わたしは…(る
「こりゃーもー、残った左足にすがりつくポーズの一手だね~」(き
「なんかすごい絵になってるよー。エリラの前後左右両手両脚に女のコが群がってる~」(は
「みんな、気持ちはわかるけどあ、あつくるしーよーーー!」(え
「あと、あいてるのは頭の上だけかー。ハチなら立てるんじゃない?」(き
キラ-、一緒に乗る-? 頭のうえー^^(は
「む、むちゃゆーなー」(え
あたし正面からの肩車にしよーかな(き
えりら、代われ(な
「あー! なしさんいやらしー! キラさんの股間がそんなにうれしーんだー!」(ら
「ナシの変態は私と同格です。気持ちはよくわかります。…でもうらやましいです」(る
「キラがここに肩車で来ると、私の頭の上に尻がすわることになるな」(み
エリラ、代わってあげたら?(れ
こんなアドリブの機会はきっと二度と無いですよー(ら
「みのー、ルルア以外ミニマムでしょ?」(り
「そうだったな」(み
「ちょ、ちょっとまってよ。この腕を組んだポーズでミニマムなんてかけられたらセミじゃない」(め
「ハチとリムだけミニマムは不公平だ。あきらめろ」(み
結局、フィギュア化したレンダはエリラの左肩、メイが右肩。ミノとルルアがいつも通りのサイズのまま左右に位置して、残りはルルアが腕にかけたバスケットの中に収まった。
「あたし、せっかくだからエリラの頭の上にのろーっと(き
あ、ずるい(ま
ずるいですー(ら
「早いもん勝ち♡にしし」(き
「じゃあ、あたしはミノの肩にいこーっと」(は
「なら、ルルアの肩に乗っていい?」(ま
「マチ はじめてですね。どうぞ♡」(る
「だったらあたしもルルアの肩にしーよおっと」(ら
「結局バスケットの中はリムだけー? じゃあ、ミノの頭の上!」(り
「おー」(み
「で、ではバスケットはしまいますね。みんな、行きますね。エリラ、ナシ!」(る
「はいよー! よろしくーーー!」(え
誰も口にも、思念にも表情にも出さない。もしかしたら、という最悪の可能性を。
それが自分でも、仲間の誰であっても、認めたくない。しかし、いや、だからこそ、いいようのない不安と恐怖がわき上がってくる。だからだろう。皆、いつもにも増して脱線と暴走がとまらない。思えば、ここに来た最初の頃もなかなか話が先に進まなかった。
さすがのエリラも、今度ばかりは「今度だってだいじょーぶだよ」がでない。
とにかくは、あの化け物にこちらの存在を悟られないことだ。先があるなら、やり過ごすことも選択肢になってくる。全ては、レンダとマチの感覚頼みか。
ミニマム状態のまま行くだけ行ってみる、もあるかと思ったが、万一戦闘になった場合は心もとないし。
考えているときりがない。ま、なるよーになるってか……最善を尽くしたいものだ。
なんか主人公みたいね(れ
いーんじゃないたまには(め
あれ? そー言えば主人公って誰ですか?(ら
私だ(み
私です(る
エリラでしょ(き
そうね(ま
うん(は
竜だよー(り
かもな(な
........うん....(え
「さー、はりきっていこーーーー!」(え
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次回「第39話-3:紫のエリア!」(は
きょーはもー小咄なしだかんねー(き