表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

122/156

第35話-1:23日目 防御強化

▼登場人物

ナシ(な :異界もん

竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。


エリラ(え :魔導師 

17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。


ハチ(は :妖精族

竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。


ミノ(み :鬼娘 

第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。


レンダ(れ :獣人 

第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。


ルルア(る :ゴーレム

4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。


メイ(め :驚くほど普通の子女…だったんんだけどねえ。

5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと...だった。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効がウリの万能繭。


リム(り :ぬえ

歩く「ぬえの擬人化キャラ」明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。


キラ(き 魔人

魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。空も飛ぶよー


ラウラ(ら 竜人

8番目に発掘された。明るくて元気でわりと口も減らない。

グラビティ系の魔法が使える。空も飛ぶ。いたずら好きのやんちゃ娘。


マチ(ま 天翼人 9番目の生存者。

美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。

空を飛びます。凶悪最強のオーラの持ち主。どっか好戦的というか、ケンカ好きだねー



▼かぶりつき:敵の怪物

竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。


23日目だ。ミノだ。

昨日は第6の洞窟を開始して、2番目の部屋に到達後、壁面洞窟Aの探索をした。

結果的にハズレだ。賭けは、まずAを選んだハチが脱落。

  えー! あ、そーだー ざんねーん!(は


今までで一番ダンジョンぽい、入り組んだ構造だったという。この部屋にはあと3つの洞窟が残っている。

今回は、部屋にいてさえ敵が現れる。ナシのオタク知識を参考にするなら、終盤ぽくもある。

その後、食料の調達、入浴タイムを経て1日の終わりとなったわけだが、みんな、待たせたな。お待ちかね、その晩のマチとルルアの様子を話そう。


  お、マチかねー!(は

   マチかねましたー(ら

     すごかったわね(れ

  ミノの血も吸わせて貰ったけどすごかったよー 鬼の血はマジで濃厚だけどミノはなんてゆーんだろー。優しくって細やかで力強い…その複雑なまでの芳醇な味わいはちょっと初めてだったかも(き

 そうか。キラの恍惚度もすごかった。そのせいか。すごく…いい気持ちだった(み

おかげでもうすっかり安らいじゃって、もうぐっすり寝ちゃったんだよねー(き

   寝てたのか?(み

    目がさめたけど ペロ(き


 開始時間が随分遅かったわよね。何してたの?(れ

   互いに様子見です。じらしあい…といいますか(る

    みとれちゃって。ルルアのおっぱい、ほんとに大きくてキレイで…(ま

   悔しそうにガン見するのです。そして、おもむろに自分も胸をさらして見せつけられました。これは、完全に誘っているなと。こういう時は釣られた方が負けです。なので、私も受けて立ちました(る

   よーするに互いのおっぱいをみつめあってたんだー よく飽きないねー(き

     楽しかったわ。あれをどうやったら一番効果的に…とか、こう責めたらどうかしら、とか(ま

 まるで剣豪同士が抜き身でにらみ合ってる間に、無数の剣撃イメージの攻防をくり広げるっていうけど…(れ

   抜き身というか、ムキ身ね…言い得て妙だわ(め

     それで勝負は一瞬だったとか?(き

    抱き合った瞬間に…あんな声が出てしまうとは思いませんでした(る   

      ふたりともすごい声だったわよ 思わず私も...なんでもない..(れ


 終わりだと思ったのですが、終わらなかったのです。そこから、マチが思い切り抱きしめてきて…私はもう一度気を失いかけました(る

   まるであたしが一方的だったみたいにいうのね。ルルアったら、すごく上手に足を絡めてきて私を押し倒して…(ま

   ..で、延々と上になったり下になったり?(き

      …ありていにいえば////(る

  とにかく、くっついていてすごく気持ちがいいカラダね。それにすごくタフなの..よ。昔相手してくれたゴーレムとはまるで違ってて…(ま     

   猛禽は早くて淡泊と聞いていたのですが、マチは色情狂か依存症なみの耐久力と情熱。アレでは、旧型では歯が立たないのもうなづけます(る

  またリミッター解除しちゃったの?(れ

    ココではその機会が多くて驚いています。外の世界ではこれほど貪欲な相手にまみえることはマレだったのですが(る      

   実況どころじゃなかったんですねー(ら

     ただのナマ中継だったわ。ライブ垂れ流し。聞いてておかしくなりそうになってきたから、ひさしぶりに念話アクセはずしたわよ(れ


「で、ふたりともご機嫌って感じだねー。まー、よかったんじゃない?」(き

「メイは?」(れ

「残念ながら熟睡。リムって、不思議よね。ぬえって、みんなそうなの?」(め

「どーかなー。リムもぐっすり寝ちゃったし」(り

          

「という感じの、一部では狂乱の、しかし平和な一夜だった。ちなみに私は久しぶりにエリラを狙ったが…ハチ、この頃無意識で反応するようになったな」(み

「え? そお? 昨日はこないなーって思ってたんだけど」(は

 「あれは、私が条件反射の盗賊衝動行為だとしたら、ハチは条件反射で阻止にかかってきている。あの砕けた岩を見ろ」(み 

「砕けた一部に穴が開いてますね」(ら

「私のツノのあとだ。受け身の余裕がないスピードで頭から突っ込んだ」(み

「ごめんねー」(は

 「かまわない」(み

「あっちで木がたくさん折れていますけどー」(ら

 「ハチを投げた名残だ。エリラ、ルルア、あとであの辺にヒールを頼む。あと、あの先にいくと岩壁にハチのカラダ型の穴があるはずだ」(み

    まったく全然容赦ないのね あなたたちは相変わらず…(れ

「そっかー どおりで今日は服が破けてると思ったんだー…。ミノー、今度は起こしてよー!」(は

「そのつもりで投げたんだが、よく寝てたんだな」(み

「ほんとに怪獣ね もはや」(め


以上、レポート終わり みんな、今日もよい1日を。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「みのーありがとー! って、一番アブナイあたりは全部当事者に丸投げしてたねー」(え

 「技術だ」(み

「いよいよ話すぞ って感じでムードを高めたところであたしが割って入って、それにレンダが乗っかって、そのままルルアとマチに語らせる…こりゃあ、才能だねー」(き

   呼吸と間で、空気を操る…か。たいしたもんだ(な

「まあな」(み        

「偶然でしょ?」(れ

「まあな」(み

「どっちなの?」(め

「さあな」(み


_______________________


「さてと、みんなーてきとーに食べながらきーてねー ってあたしも食べながらしゃべるけど」(え

  洞窟Bか(き

    やっぱり、みんなで動く一手よね(れ

  昨日、こっちに戻ってきてちょっと話したけど、今日は戦闘チーム主体で、飛行チームはフィギュアサイズでお休みして貰うってことでいーかな(え

   反対はしないけど、飛べるみんなとしてはどお?(め

     たまには運んで貰うだけーっていうのも悪くない気がしますー(ら

    でも、でたくなったらでてもいーよね(り

      わたしは胸ポケットか肉風呂なら喜んで(ま

    肉風呂にこだわっていますね(る

  だいたい、ここには運んで貰って嬉しいってのはいないんじゃない? そもそも(き

    じゃー、飛行チームはおねだりおっけー ってことで、いつもどーりいこーか(え

     


 ひとついーか(な

   あら珍しい! 呼ばれもしないのにナシくんが(れ

  何かしら 誰かどっか破れてない?(め

     マチ、帯をほどくのはやめてください(る

「むあにかなー にゃしきゅん」(え

  だからー、エリラ、口に何か入れたまましゃべらないの(き

   

  かしこまらねーでくれ。とにかくは、落ち着いてゆっくり行こうってだけなんだが。実際、行けども行けども分かれ道、ある程度はマチの耳で先がわかるんだが、堂々めぐりとかってのが続くとけっこー…てか、地味にきつい。それに、今回はオタク文化のお約束そのまんまに、歩いていて敵が出てくる可能性が高い気がする。もしかしたら、小部屋いっぱいにかぶりつきがいるとか、部屋に入った瞬間にどっと出てくるとか、シャレになんねーこともありうるかもしれない。

「相変わらず心配しょーだねー」(き

「でも、まったく想定外でそういう事態に遭遇するよりいいんじゃない?」(れ

「そうね。なければないでいいんだし」(め

「部屋中かぶりつきかー たいへんそーだねー」(は

「あたし、ナシくんのライブラリーでそれ見ましたー! も..もんもんなんとかハウスってゆー..(」ら

    悶々ハウスですか…それはまた(る

      それはまた..(み

         あとになさい(め    

「そーゆーときはリムだね。まず入り口ふさいじゃってから、エリラとメイの全体魔法でいいよねー」(り

「なるほど… そうか、いろんな状況によって対処のプランがあれば、落ち着いて対処できるのね」(ま      

「今のところ一番怖いのはスライムだから、その時はメイが捕獲するか、リムが固めるか」(え

「逆にいえば、氷らない、捕獲もできないときはどーするか だよねー」(き

「逃げの一手」(み

「だいたいそんな感じかしら? ナシくん 他にあるとイヤなケースは?」(れ

   床が崩れる、天井が落ちてくる、毒ガス、空気がなくなる、幻覚攻撃…同士討ち(な

「よくまあそんな悲観的な発想ができるわね」(め

    俺が敵なら、相手のいやがることを考える。ふつーそうだ(な

「そーだね。毒ガス、麻痺、目つぶし、幻覚、幻聴、混乱…このへんは確かにあると怖いよ。エリラ、魔法で対策は?」(き

「状態異常耐性ってかんじかな。これを、ナシくんの増幅でやっとけば、たいていは防げると思う」(え

 「最初から服にかけていたはずだ」(み

「まねー」(え

「そういえばそうでした。最初に、そんな説明を受けた気がします」(る

  魔法耐性解除なんて魔法とか、効果が存在するかどうかってのもあるから…(な


「だったら、あたしの反射能力、全員に重ねがけできない? たいていの魔法もはじくよ」(き

「固有能力の全体反映か それができたらみんなそれぞれに魔法が使えたり、繭を作れたりするけど…とりあえずやってみよっかー、でしょ? えりら」(れ

「そだねー。やってみるだけやってみよーか。うーん ナシくん、めんどーだからイメージで魔法反射、全員に反映って感じで…」(え

   それって、回復魔法とかもはじかね?(な

「きらー?」(え

「あー、意識的にオンオフできるから。それコミコミでやってみたら」(き

「簡単にゆーわね」(め

「そもそも、死のオーラがずっと継続しているのです。非常識の何でもアリがエリラとナシです」(る

「そーよね クス」(れ

「えーい、じゃーもー、なんでもありのイメージ全開 ナシくん、いくよー! メイ、全員にシンクロ、キラ、あたしに触れて特性共有、間違っても能力譲渡じゃなくて、共有の意識で。コピーもダメ! あくまでじぶんのー! って意識強く持って」(え 

「わかった」(き

   特に耐性解除、状態異常への反射、これにしぼる。ナシくん、3、2、1!


 一瞬、全員のカラダが光る感じがした。しかし、アニメなんかで見るような、ぺかーっといういかにも感はない。


「何か変わったかしら?」(め

「こればかりはねー あたってもーけ、くらいに思っててー」(え

「ああ、オーラが…ひとまわり外にできてるわね」(れ

     レンダがそばに寄ってきて、エリラに手をかけている。第三の眼があいている。                      

「キラ、今オン?」(れ

「うん」(き

「じゃ、オフにしてみて」(り

「はいよー」(き

「…シンクロしてるみたいね。とりあえず。各個で実験してもいいけど…とりあえずキラまかせでいいんじゃない?(れ

「あ、ありがとう。キラ、レンダ。いやレンダ、キラ、ってゆーか…成功したんなら… あんまり実感ないけどねー」(え

「とりあえずじゃー、オンにしとくねー」(き

「なんか、カラダがぽかぽかする感じがするよー」(は

「うん」(み

   あれ? ミノのツノって魔法無効かとかなかったっけー?(は

     ケースバイケース(み

    べんりだねー(え


「不思議な感じですー」(ら

「私も感じるわ なにか…」(ま

「たしかに。電磁バリヤーを展開した時と、どっか感覚が似ています」(る  

   ありがとう。キラ。メイ。おつかれ、エリラ。レンダも(な

「ふふ。『も』よね 見ただけだし(笑)」(れ


「ねえ、この布も、なんか変じゃない?」(め

「あら、オーラまとってるわね」(れ

「キラ、そっちの方、変な疲れとかない? 力とっちゃってない?」(え

「ん? ぜんぜんへーき。心配しなくて大丈夫だよ。たぶん」(き   

「心配性なのは、誰かさんの影響ですね ウフ」(る

「新しい事とか、未知のことって何が起こるかわかりませんものねー」(ら

「でも、やな感じはないから大丈夫だと思うよー。エリラ、ナシ、キラもメイもおつかれさまー!」(り



「それじゃー、ミノ、るるあ、よろしく」(え

「ミニマム」(み

「変わらないよー」(は

  だろうな(み      

「…反魔法が効いてるんじゃない?」(れ

  「あ、そっか。えりらー、成功みたいだよー。反射、きるねー」(き

「なるほど、そうしておかないと、空間転移もできませんね」(る

「キラ、よく今まで一度も取り残されなかったねー」(え

「ふだんは切ってるからねー。必要になるのはたいてい戦闘の時だけだし」(き

 

_______________________


次回、「洞窟Bへ」(め

メイー、お色気が足りないよー

ルルア、あたしのしゃべり方で変なこと言わないでくれる?(え

 ばれましたか(る

びっくりした…(め

  脱ぐ気になったみたいよ(ま

ならないわよ////(め 

 あ、背中にブラの線が透けて見える(な

    すぱん


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ