第34話-3 第6の洞窟....おんぶの日
▼登場人物
ナシ(な :異界もん
竜への生け贄としてこっちの世界から召還され、はかない命を閉じたあと竜の腹の中で再生した。成り行き上エリラの体に入っている。竜の肉を掘る力と、仲間の能力を増幅する「増幅」の異能を持つ、ちょっとHな絵師もどき。
エリラ(え :魔導師
17才らしい。蒼い瞳。ナシとともに1つの体を作る。あでやかなピンクのゴージャスヘアはナシのデザイン。4大の魔法ほか、けっこー色々つかえる。前向きでキュートな元気娘。異能は創造。
ハチ(は :妖精族
竜の中で再生していた生存者1号。明るく優しくほがらかで、スタイルもいい。ゴージャスな黄色い髪の毛。わりと天然。素直でまっすぐ。格闘技にたけ、異能は力持ち。
ミノ(み :鬼娘
第2の生存者。かわいいメガネっこで、スタイルもいいプチグラマー。おっぱいが自慢。寡黙気味。かなりの切れ者。自称空き巣。特技は指弾、異能はミニマム。縮小と巨大化の魔法を操る。
レンダ(れ :獣人
第3の生存者。蒼いロングヘアーのイケイケおねーさん。美人で、自称学者。どっかポンコツ。鼻がきく。大人の落ち着きとお色気が自慢。身体能力は高く、通常は2刀流。不死だってー。
ルルア(る :ゴーレム
4人目。落ち着いた口調、常に冷静。Hをもって全てを癒す…というコンセプトの元に作られた使命に忠実な癒しのセクサロイド。転移や治癒などの能力を持つが、その動力源はぎりぎり15禁という歩く18禁美少女。
メイ(め :驚くほど普通の子女…だったんんだけどねえ。
5番目に発掘された。赤銅色の肌に黒髪、均整のとれたプロポーション。常識人で堅いくらいのまじめなひと...だった。索敵能力を持つ。異能は物理・魔法攻撃無効がウリの万能繭。
リム(り :ぬえ
歩く「ぬえの擬人化キャラ」明るく陽気、元気で素直。物事やヒトの本質を見抜く力に長けている。雷を落としたり凍結魔法つかったりするうえに雲に乗って空を飛ぶ。
キラ(き 魔人
魔族とは違うが強大な魔力を誇る。スタイル抜群でセンスもいい超スタイリッシュなかっこいい系おねーさん。勝ち気で物知り、思ったことは何でも言うし思ったように動く自由人。空も飛ぶよー
ラウラ(ら 竜人
8番目に発掘された。明るくて元気でわりと口も減らない。
グラビティ系の魔法が使える。空も飛ぶ。いたずら好きのやんちゃ娘。
マチ(ま 天翼人 9番目の生存者。
美人でやさしそうだけど、性格的にけっこうあくが強い。
空を飛びます。凶悪最強のオーラの持ち主。どっか好戦的というか、ケンカ好きだねー
▼かぶりつき:敵の怪物
竜の体内で、エリラ達を襲ってくるモンスター。ホメオスタシスの一環か、白血球みたいなもんっぽいが、意外と散発。犠牲者の発掘後にはほぼ必ず現れる。
ルルアとエリラが洞窟の入り口につくと、ほどなく皆が集まってくる。
ま、とーぜん飛んでくるわけだが、背中に乗せたり雲に乗ったりそれぞれの姿がやってきてそれぞれに着地する姿は見ていて楽しいものだ。
「お待たせー」(き&れ
「やっほー」(りむ +み
「つきましたー」(ら +め
「うふ + とーちゃーく♡」(ま+は)
「じゃあ、最初はこのまんまいくわね」(ま
と、腕をおろし、背中にしがみついているハチの両脚を抱えるようにして、おんぶの体制になるマチ。
「いいのー?」(は
ハチも、マチの胴体に回している脚をほどいた。
「ハチってなんか背中が気持ちいいんだもの。それに、顔が近くて嬉しいわ。なんかすごくいい香りがするのね」(ま
「マチだっていい香りだよー。なんかほんわりしちゃう」(は
「あら? マチはいいの? 自分で背負っちゃったらハチのお尻が見えないわよ」(れ
「ええ。ハチのお尻は、ふだんからよく見てるから」(ま
「え? いつー?」(は
「ん? なんとなく。フリルがあって、下着っぽく見えて下着じゃないってゆーから、つい気になっちゃってて」(ま
「あー、そーなの。なんかスパッツとアンダースコートとミックスした感じなんだってー」(は
アレ、可愛いわよね(れ
「お尻も股まわりもキレイに肉体のラインが出ているのに、エッチじゃないのよね。不思議だわ。レンダ、あたしがハチをおんぶしなくていいの?」(め
「あれはあれで、イイ感じじゃない? マチの筋肉質の太ももと、肌の質感…ハチの脚線の筋肉のうねりと、見比べてるとすごくいい感じじゃない。マチって、お尻も妙にエッチだし」(れ
「わたしのおしりってえっち? にこ」(ま
「エッチで…いえー、可愛いですよねー」(ら
「じゃーぼちぼち出発だねー」(え
「てきとーに交代しよーねー」(き
いつのまにか、おんぶで動くのはひと組。残りは後ろからそれを見ながらついていく、という趣向になったらしい。
おんぶ組のマチとハチだが、特に好奇の対象になるというてらいもなく、結構楽しそうだ。
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洞窟は幅3mくらい、高さは2mくらいか。藍色系の岩肌。一応、レンダはお目々をあけて警戒しながら、ハチを背負ったマチを先頭にみんなが思い思いのペースでついていく感じだ。…天井がこの高さだと、まー肩車は無理だな。
ハチのお尻って、こうやってみてるとプリプリだねー(き
そうね。あの丸い可愛い感じはハチならではっていう感じ。妬けちゃう(れ
改造技術使ってパーフェクトボディーを目指したレンダがうなるんですものね…(め
いろいろいじってるなって思ったけど。....でも、よく調和してると思うわよ(ま
あら、ありがとう(れ
レンダー、トラップとかはー?(え
特にないわねー(れ
ハチさんて、こーやってみると意外と太ももはスリムですねー(ら
メイの方がいやらしいと言えばイヤらしい肉感よね(れ
ほめ言葉として受け取っておくわ(め
「..よいしょっと」(ま
「マチ、重い?」(は
「ううん。そうじゃなくって、背中に密着してるハチのおっぱいとお腹…あ、なんでもない。もっとぎゅっとしがみついてもいいわよ。…というより、ぎゅっとして♡」(ま
「そお? じゃあ、ぎゅ♡」(は
「うふ すてき ゆさゆさ♡ ちょっと走っちゃうわね」(ま
「わー 早ーい 気持ちいーねー♡」(は
楽しんでるねー(き
なんか悔しいわね(れ
うらやましいです。あんな…。わたしも、ハチにしがみついて貰いたいです(ら
あら、あそこ広い空間になってる。早いわね。マチ、入り口で止まって(れ
ええ。でも、異常はなさそう…あら…(ま
そこには、4つの穴が開いていた。
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▼中くらいの大きさの空洞
壁にぽっかり空いた4つの穴の前に全員集合している。
「困ったねー。めんどーだねー」(え
「前みたいに、また1つずつつぶしていく? これは登り…こっちは…下りね。これは真っ直ぐだけど曲がってる 一番左のこれは、下りながらカーブ…かしら」(れ
えりら、前、目印の旗作ったよな(な
あ、うん。あるよ(え
「なるほど、もしこの穴のどれかがここに戻ってきても、堂々めぐりってわかるね」(き
「そのあと、私が小石でふさいでもいい」(み
「ハチはもう下ろしてもいいのかなー? だれか、後ろでしゃがんで見たい人」(ま
「えー? やだよそんなのー」(は
しゃがんでのぞき込む… 思い出しますね。レンダ(る
うるさいわね(れ
「ハチー、とびおりちゃっていーよー」(き
「じゃあ、離すわよ」(ま
「どれから入る~? 先にレンダと一緒に偵察にいこーかー?」(は
マチが、一つ一つの洞窟の入り口に一歩入って、何か聞き耳を立てている
「待って。これとこれ、どこかに抜ける音がしているわ。あとは音の抜け場がないから、行き止まりだと思う。これは…ここにつながってるんじゃないかしら」(ま
「へー、わかるんだ。…生存者の音は?」(え
「うん....鼓動も…岩が変質している感じも…聞こえないわ」(ま
「じゃあ、それ以外のちょっと見てくるー。床を踏まなかったら大丈夫だよね」(り
「じゃー、あたしも一緒に」(ら
マチが示したのは右から二番目の穴。一番右の穴に、雲に乗ったリムが入っていき、すぐラウラが飛んであとを追う。赤外線とか、気配に反応するトラップとかがなければいいが
そだね。心配は、心配だよね(え
何もないよー。行き止まりー。戻るねー(り
「ただいまー。竜肉がでてるところもありませんでしたー」(ら
「こっちにも行ってみるー」(り
「あー、ちょっとー」(え
戻って来るなり左から二番目の穴に飛び込んでいくリム
「こわくなかった?」(め
「やっぱり、少し不安ですねー」(ら
「いくらリムでも、やっぱり何があるかわからないから…」(え
「あれー? ただいまー ほんとにつながってたー」(り
一番左の穴から出てくるリム。
「おかえりー。…だねーマチー。さすがだねー」(え
「じゃあ、もうこれ一沢ね。みんなで入るんでしょ?」(れ
これ、というのは右から2番目の穴だ。
「他のはふさぐぞ」(み
ミノが小石を放って巨大化し、ハズレの入り口をふさいだ。
「一応、目印の旗!」(え
「…これで、あとできたら岩がなくなってたらイヤね」(ま
「それはやだなー」(き
「まあ、その時はその時よ! マチ、おぶって!」(れ
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次回、「おんぶの日-2」ですー(ら
ラウラ、楽しそうだな(み
見ている分にはー^^(ら
さて、今年も押し迫ってきたな(な
なんのことー?(え
あっちの世界にゃ年末に忘年会というのがある(な
何よそれ(え
1年が終わる時期になると、1年間お疲れさまーって集まってやる宴(な
普段はないの?(れ
してんな 今日も一日お疲れ様ー ってか?(な
なんでわざわざ(き
農耕民族の祭り癖の名残だな。普段と違う気分を盛り上げよーと、普段よりは大規模だったりするが(な
ばかばかしい…(ま
じじー連中ほど、参加を強制するやな風習だ(な
そりゃほんとにやだねー(え
組織とかんけーねー仲間内で集まって騒ぐ分には、それなりに楽しいこともあるが(な
あたしたち毎日忘年会だねー(は
だねー(り
ですよねー(ら
伝統的に、酔ってハダカで踊るというケースもあるという(な
ライブラリーで見たよー 大抵見苦しいおっさんばっかじゃん(え
きれいな女の人って思ったら、観客が下卑た男の人ばかりってゆーダンス演芸場だったり なんかへんよね(ま
こっちの世界だったらー、踊ってるのが女のコでー、見てるのも女の人ばかりーってゆーのも多いですよねー(ら
そのほーが自然よね(れ
自然か?(み
で、年が明けたら新年会でしょー? クリスマス会もあんでしょー? 遊んでばっかじゃん(き
遊べてたら幸せだが、強要されてちゃータダのお仕事、そーなるとごーもんだ(な
だろーねー(え
世の中には、それでも楽しい人もいるのよねー あたしの屋敷でもそーだったわー///(め
ありゃ? メイ、何飲んでんの(き
お水の中に赤い実を落としてみたのー きれいでしょー///(ま
あら、マチも真っ赤(れ
おさけー! えりらー お酒造ってよー///^^///(は
ハチー! もー飲んでるのー?(え
前に作った残りがあったのよ///(れ
あっつーい(は
がば っと前を開く。うあああ、ハチのプリンなんていえない(な
いってんじゃん しっかし見事だねー、ハチは(き
レンダさんのおっぱいとはひと味違いますねー(ら
いや、レンダはレンダで見事だぞ ほら(み
向こうを向いたままシュッとレンダの胸元をミノの手が…残像が見えた気がした。
ばっ と前がはじけ飛ぶ。あー、ブラしたまんまだが、いい揺れです
さすがは竜のブラ、ちぎれないか(み
こーすんのよ(き
と、レンダの後ろ、背中あたりをしゅっとすり上げるような手の残像
カップがはじかれるようにして外れて下に落ちるのを当たり前のように手にすると、それを無言でポシェットへ。そしてそこからゆっくり大刀がその姿を現してくる。
一瞬でぱっと宙へ離れるミノとキラだが、着地の前にすでにその衣装は布きれになって舞っていた。
ふっふっふ////(れ
れ、レンダも酔ってる?(き
実は、先日あの刀で、例のスライムを斬りに行ってきたのです。おそらく、柄の部分にもスライムの呪いが浸透しているのでは…(る
あ、そー 服を通じても感染するみたいだねー これ///(き
といいながら、半分とろんとし、半分目が座ったキラが舌なめずりをした
ミノだけ平気ってゆーのもなんだよねー/// ミノ、勝負!(き
ほう..(み
と、くんっとアゴを少しあげてキラを見た時には、すでにミノの細い首筋に、キラが食らいついていた。
ん ああん(み
やだー みのちゃんってばいろっぽーい///(は
吸血恍惚攻撃…しかも、直接の接触でミノにもスライムの呪いがかかりました(る
なに冷静に解説してるのよー れんだ〜///(め
と、片手にグラスを持ったメイがルルアの口をふさぐ。口元から、赤い液体が流れて落ちた。
まあ、口うつしね メイ、あたしにも~///(ま
エリラ、ラウラ、無事なのはもうあたしたちだけ。ラウラ、エリラに触れて超グラビティを(り
リムちゃーん べつにいーんじゃないですかー?///(ら
ラウラも顔が真っ赤だ いつの間に…てか、あの果物は…
エリラ!(り
ふふふ いつもいつもみんなばっかー あたしだってさー////(え
と、マントをばっと脱ぎ捨てるエリラ
リム、ここは一気に氷漬け....リム?(な
ナシわさー、むちむちぶりぷりしたぐらまーばっかりかいせつしてばーっかでさー、あたしやらうらのこときらいなのー?////(り
ぱくちゃんはなんでもたべるからいーこだねー///^^///(は
と、あのブランデーの木の実をかじりながら、ハチがニコニコしている。
うふふふふ ふふふ へへー ふふふふふ ほほほほほ
ぼ、ぼーねんかいというより、バイオか……(な
ばいおー? おっぱいだよー ナシくーん へへー///(え
エリラ、おたく文明ではぱいおつというようですよ うふふ///(る
れんだのおっぱいやっぱりきもちいー///(は
マチのお尻ってすべすべだな///(み
きらー、だっこしてー///(め
ラウラの尻尾って気持ちいーな///(り
ぱくちゃん、ちゅっちゅっ♡////(ら
ナシくん、今夜はねかさないよー///(え
はい。夢オチではありません。
が、翌朝、記憶がある人はいませんでした。
ナシ、忘年会とは、なんかすごいものですね(る
すごいものでした////