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第92話 王立大図書館

魔竜という存在。そして、魔人との関係性。必ず訪れるであろう対魔族戦争。少しでも人間側が有利になるような策や情報を手にしたいものである。情報は武器になるという言葉はよく聞くもので、戦において情報は多くあるに越したことはないのだ。


「ここが王立大図書館か。。。」


私は更なる情報が無いか手当たり次第に書物を漁ることにした。とはいっても、禁書庫を漁った後に王立大図書館を漁るのでは少し順番は逆のように思えるが、何も無いとは言いきれない。


役所の職員に図書館の有無や場所を聞いたところすぐに案内してくれたが、まさか役所の隣にあるとは気が付きもしなかった。もう少し周りを自分でも調べてみるべきであった。


「すごい量の本があるとは聞いたものの、確かにこの量は凄いな。。。」


時間がない私は、躊躇いなく図書館に入館。借りる訳では無いので特に窓口のような場所には立ち寄らなかった。その場で読んでしまえばいいだけの事、特に借りる予定は立てないでいる。そう考えると、目録というスキルはとても役に立つ。一種の盗撮とも思えるスキルだが、特に気にしてはない。


それにしても図書館という程のことはある。数え切れないほどの本がびっしりと吹き抜けで2階、3階にも敷き詰めてあるのが分かる。予想を遥かに超える量で絶句した。


「ま、まぁ。とりあえず魔竜についてもっと詳しく知りたい。童話でもいい。だがこの量なんだよな。。。」


「なにをお探しですか?」


あまりの量に参っている私に声をかけてきたのは、この図書館の職員か、管理をしているものかは知らないが制服姿の女性であった。他にも何人か同じ服装をしている者を図書館内で見かけることを考えると、恐らく職員だろう。


「あー、魔物についての本を探してまして。」


「魔物ですね。ではこちらの機械に触れた状態で "魔物" と唱えるなり、頭の中に想像するなりして下さい。」


そういいながら図書館の職員と思わしき女性が、私の前に差し出してきたのは綺麗な白色の石に王都の紋章が刻まれたものだった。


これに触れた状態とのことだが、確かにこの石には魔力を感じる。私は少し恐れながらも、言われた通りに触れてみる。



『語句検索魔法(書)・約400年前・シュベルク・弱』



「なんだ!?」


「どうかされましたでしょうか?」


「あーっとー、、、これはなんですか?」


触れた途端に施されている魔法についてが頭に飛び込んできた。驚いたが以前使った覚えがある。イズラート国にある秘蔵書庫。その書庫に行くための扉に隠蔽魔法で工作されていた。その時に使った魔法が"魔法解析"のスキルだ。


あまりにも使う回数が少なかったこともあって忘れていたが、そういうスキルもあったというものだ。このスキルは触れた場所に施された魔法を解析するものである。この白い綺麗な石に施されている魔法も解析してしまったというわけだろう。


「これは"語句検索盤"です。触れた状態で探したい単語や文章・名称を念じたり、唱えたりすることでその単語が含まれている書物を教えてくれます。」


なるほど、つまりは文字検索というわけか。含まれている書物を全て教えてくれるとはなんとも親切な魔法だ。そういう魔法はもっと増えてもいいと思う。魔法と聞くとどうしても攻撃性のものを想像してしまうが、魔法は攻撃よりも生活方面で役に立てた方が良いと私は考える。


「なるほど、便利ですね。」


「はい!シュベルク様の努力の賜物です!」


確かにシュベルクの名前があったが、これは魔法をかけた付与者の名前である。妙にシュタイズと名前が似ている気がするがなにか関係があるのかもしれない。後ほどシュタイズに聞くことにしよう。


「改めて検索してみてもいいか?先程は少し驚いてしまってな。」


「はいどうぞ!」


私は白く綺麗な石に触れて念じる。"魔物"という単語では少々幅が広すぎるので、"魔竜"という単語にした。魔竜という単語であればヒット件数も大幅に減り、探りやすいというものだ。


「おおぉーーー。凄い。指定した本が光って見える。」


「説明しますね。その光っている書物が、貴方が念じた語句が含まれた書物になります。今の光は白色かと思いますが、一度手に取ると光は赤色に変化します。持ち出した棚も赤色に光ってますので、返す時はそこに返すのを忘れないようにしてください。複数持ち出したときは、番号も色と一緒に表示されますので、合致する場所に収納お願いします。


手に取った本を再度読み返したい時は、手に持った状態で『保留』と念じて頂ければ色が黄色に変化します。最後に、一度読んでそれ以上読まないものであれば何もせず棚に戻していただければ、光は消えます。以上です!」


語句検索魔法というものは一つの魔法でどれほどの効力をもたらしているのかと、私は少々驚きつつもしっかりと説明を聞いた。つまりは色分けで認識しておかなければならない。魔法の使い方が素晴らしいと感じた。


「よし。探るって情報を得るぞ!」


何故か私はこの魔法をみてから意気込んでいる。私は更なる情報。武器となる情報を得るために、自分の知識を向上させるべく、この王立大図書館を探り始める。王立大図書館とまで言われるほど大きな図書館。ここにある全ての本を読み尽くす勢いで、私は本を漁るのだった。

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