第80話 実践戦闘訓練
魔族との戦闘が始まった今、初めての魔族と立ち向かっているが、魔族の姿がはっきりとせず、良く見えないのが現状である。手当たり次第に攻撃しては埒が明かないというもので、私はスキルを作成していた。
「スキル作成……魔族識別!!」
━━━━━━━━━━テレッテレー!!━━━━━━━━
極地詠唱を行ってでのスキル作成は、極致詠唱の効力を発揮しているのか、比較的簡単にスキルが作成できた。それも今までできなかった効力の多いスキルも、特に作成しにくいという感覚もなく、作成することに成功した。
「極致詠唱すげぇな。。。スキル作成にも効力あるのか。そりゃそうか、魔法作成からのスキル作成魔法だもんな。。。」
私が極致詠唱に感心していると、私の攻撃察知スキルは今まで魔族がいた場所とは真反対の方向からの攻撃を察知した。
「やばっ!危ね!!」
避けれないほどではないが、もし気が付かなければ死ぬところであったかもしれない。緊急回避スキルも、扱いが少々難しそうであった為、私はあまり期待しないようにしているのだ。
「とりあえず、見えないのはこの魔素のせいだってのはほぼ正解だろうしな。今なら極致詠唱がある。頼むぞ、作れてくれ。」
私は当たりを真っ暗にしているこの鬱陶しい魔素をどうにかして周りを見えるようにしたいと、そう考えた。何よりも最優先にしたはずだが、結果的に色々と後回しになってしまった。それがこうして今、仇となっている。
「スキル作成!魔素視界!!」
━━━━━━━━━テレッテレーー!!━━━━━━━━
「よし!!ナイス!!辺りが鮮明に見える!!」
やはり極致詠唱スキルの有能さは今までとは比べ物にならないものであった。優れものであることは明らかであるが、予想以上とはこのことだろう。だが、それもそのはず、スキル作成が楽になったのは、『極致詠唱』『想像力スキル』の2つの合わせ技なのだから。
「いや、、、、、、待てよ。。。。?なんで魔族見えないんだ???」
私は全ての状況下においての視界を綺麗にするスキル作成は難しいと感じ、戦闘中に作成するのは不向きであると判断した為、簡易的に魔素だけを排除して綺麗に見えるようなするそういうスキルにしたのだが、その後でも魔族の姿はハッキリとはしないままである。
「まじかよ!!そんなの聞いてないよ!!!なんで見えないんだ!魔族識別!!!」
私は今どんな魔族がいるのかを確認する為に魔族識別を放つ。それによりそこにいた魔族の属性は全て確認が取れたのだが、それが今こうして見えなくなっている理由の答えであった。
「氷属性と土属性は分かった。が、こいつは。。。光属性・・・か。。。」
私は属性において、光属性が最も苦手だ。自分が使う分にも使いにくい属性であり、光攻撃を行えば、一時的に自分の視界も一緒に見えなくしてしまうという、なんとも戦闘不向きな属性なのだ。しかもそれが敵にいるとなると尚更である。
光の屈折。これは水の入った透明なコップに指を入れた時、コップを外側から見たら指の位置がズレて見えるというようなものだ。光が水に入射した時に折り曲げられ、実際にある場所とは異なる場所に見えてしまうという、なんとも厄介なものだ。これが戦闘中に起こると考えて見てほしい。光属性は厄介なのだ。
「もしや。。。光属性のこいつが他の魔族も含めて隠している。。。というのだろうか???魔族にはそんな知能ないんじゃないのかよ!!シュタイズさんよぉ!!」
私は馬鹿正直にシュタイズの話を正確な情報として、受け取っていた事を恥じた。確かに戦闘経験があり、誰よりも情報を持っているシュタイズではあるが、魔族も馬鹿ではない。勝つために対策をとるのが普通だ。
例え知能が低くても、魔人という統率力よある者がいるならば、話は別だ。命令を降すことの出来るものがいれば、魔族を行動させることは安易なのだ。
「これは俺の失敗だな。もっと警戒心を絶やさず持っていれば。まぁ今言っても仕方がないことだろう。今できること、それは、、、。光属性魔族をいち早く討つこと。それだけだ。」
私はそう自分を奮い立たせ、光属性魔族に太刀打ちの出来る魔法属性と言えば、闇であることを思い出す。
「あんまりゲームでも闇とか相手に聞いてるのかよく分かんない属性は使ってきてなかったけど、光属性に限っては闇属性フル装備で言っていた記憶があるな。」
私は日本にいた頃のゲームに対して、少し懐かしさを覚えた。ゲームに関しても真面目にやるのが私だ。何事も完璧を狙って生きてきたが、人間至らないところがあるのは確かだ。
「闇属性魔法は使ったことがない。それに闇属性魔法を持っていないのが現状だ。あの辞書にも、らしい魔法は存在しなかったが、、、どうしたものか。」
私は少し悩んだが、魔法作成すれば良いことを忘れていた。最近は使っていなかった魔法作成だが、スキル作成を行うにあたって必要不可欠なものだ。魔法作成が存在していなければ、今頃私はこの場で魔族と戦ってはいなかったであろう。
「よし。。。魔法作成……闇属性魔法……。やっぱり口に出すと簡単に作れるな。」
意図も簡単に作成ができてしまった。威力は中くらいとしているが、実際に放ってみなければ分からない部分は多くある。
「光属性の魔族。悪いが、素直にやられてもらうぞ。標的。闇属性魔法……………闇御津羽神。」
【今回獲得スキル】
★Oスキル:魔族識別・・・任意の魔族に対し、名前・性別・ランク・討伐推奨ランク・属性・弱点属性を識別する。
★Oスキル:魔素視界・・・魔素による暗闇において、視界を鮮明にする。ただし、魔素によるものに限る。




