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第73話 見えない敵との戦闘

『炎槍魔獣ファイザガイル・雄・超上級魔獣・討伐推奨ランクB』


「炎槍魔獣・・・なるほど。。。そのまんまやな。。。」


今まで定期的に行っていた魔力探知に引っかからなかったのは謎だが、現時点でちゃんと認識できているならば問題ない事だ。魔獣識別によれば、この魔獣は超上級魔獣。防聖魔獣ミネシャランと同等以上の強さということだ。


「よりにもよって炎かよ。。。火耐性しか持ってないのに。。。」


火耐性があるからと言って、炎に耐性がある訳では無い。さほど火と変わらないような気もするが、火と炎であれば、字からも分かるように炎の方が一段階強いと言える。生憎、炎耐性は持っていない。攻撃を喰らえば、ダメージが入るという事だ。


「戦いたくないが、相手に私のことは見えている。現に攻撃してきているからな。つまりは逃げれないということだ。立ち向かうしかなさそうだな。。。」


圧倒的に私の方が不利な状況である。私は濃い魔素によって視界を制限されている。魔獣の本体も見えていないのだ。その反面、相手は私に向けて的確に攻撃をしてきている。最悪な状況である。


「マジかよ。。。やべぇな。。。どうにかしないと。。。」


私はこの状況を如何に打破するかを考える。考えるがはっきりとした答えは出てこない。出てきていたら、苦労しないのだ。


「まずは視界を開けるのが優先か??それとも、攻撃手段の確率が先か?防御が先か???どうする。。。どうしたらいい。。。」


私は深く考える。今最も再優先にしなければならない事は何か、この状況を切り抜けるの為に有効的な策はないかを脳内で試行錯誤する。これが私のミスだった。


「あ!?集中しすぎてた!?やばい!!避けれない!!」


時にスキルは不幸を呼ぶ。全てのスキルが「善」ではない。場合によっては自分にとってマイナスの働きをする事がある。このことは、前々から承知していたはずだ。


最近手に入れた"超集中"スキル。これは周りの音を遮断し、心身を落ち着かせることが出来るスキルだが、この時に限っては良くなかった。周りの音が聞き入れられなかったことで、攻撃察知スキルでさえ避ける判断を遅らせてしまった。このタイミングでは避けられない。そんな状況である。


「私とした事が!!!間に合え!!!」


私は咄嗟に攻撃が当たらないであろう方向に飛んだ。幸い体術スキルは有効的に左右し、私の身体能力は常人よりも高くなっている。だが、まだ避けれた訳では無い。



━━━━━━━━━テレッテレー!!━━━━━━━━━



スキルの音が鳴り響く。その音が聞こえたかと思えば、私は凄まじい勢いで移動していた。私自身も驚いたが、その瞬間的な移動は直ぐに元に戻った。一瞬何が起こったか分からなかったが、攻撃地点からおよそ10mは離れる事が出来ていた。


「なんだ。。。?今のは。。。Xスキル:緊急回避???これのおかげなのか。。。」


結果的にはこのスキルに助けられた。もしあの時にスキルを取得できていなければ、私は二度目の死を迎えるところであった。超集中スキルにも気をつけなればいけないと、心から感じる。


「どうしたものか。。。まずはあの炎だよな。。。」


私は同じ過ちを繰り返さないように、断片的且つあまり深くは考えないようにこの後の策を考えた。


「弱点は簡単に考えれば水だよな。。。それはいいとして、前が見えないのが辛いな。。。」


色々考えたが、結局視界を最優先にすることにした。視界が制限されている今、ろくに闘うことも出来ない。例え弱点を水だと断定し、攻撃与えようとも、位置が分からないのであれば、攻撃のしようがないのだ。


「よし。もっと離れたところに一度逃げるのが正しい選択肢だ。そうと決まれば。あれ。。。でもどっちに敵がいるんだ?」


私は今の私自身のスキルやその他もろもろの状態では勝てる相手ではないとそう考えた。幸い、緊急回避で10mほど離れた際、敵は見失ったのか攻撃をしてくることは無かった。もっと離れる事が出来ればと思ったが、濃い魔素によって視界は全くと言っていいほど見えていない。一瞬にして期待を失ってしまった。


「いや、、、待てよ???魔力探知で方向は分かる。。。なら見えなくても位置は分かるな。。。であれば!!」


私は攻撃手段の作成に着手した。一度目の魔力探知では、炎槍魔獣は巨体であるという感覚を覚えた。であればそれに見合う大きさの魔法やスキルでなければならないというわけだ。


テレッテレー!テレッテレー!!


私はこの戦闘に勝つために必要そうなスキルを作成した。1つ目に、気配を察知するスキル。閉じ込められるような箱を作るスキル。


魔力探知で方向は分かっても結局根本的な形や肉体的な弱点が分からなければ攻撃が効かないというものだ。だが、その方向のある程度位置がわかっているならば、その位置全体を覆ってしまえばいいという大胆な考えに辿り着いたのだ。


「この攻撃手段で上手くいってくれ。。。頼む。。。私の懇親の策なんだ。」


私は魔力探知スキルで方向を把握し、スキルで気配を察知することで、ある程度の位置を確定させる。そして、ある程度確定させた位置全体をスキルで箱のようなも作成して覆う。この状態で攻撃を仕掛けるという魂胆である。私の懇親の策を私は力一杯に奮った。


「よし!!行くぞ!!魔力探知ーーー!!!!!!!!」

【今回獲得スキル】


★Xスキル:緊急回避・・・自分が死ぬと言う感覚に陥った際、一時的に身体能力と俊敏性を10倍に引き上げて、危険を回避する。


★Oスキル:気配察知・・・任意の見えない敵に限り、気配を察知する。気配の位置は、ある程度正確に察知できる。


★Oスキル:閉鎖空間(魔獣)・・・魔獣相手に限り、その魔獣を一定時間、閉鎖空間に閉じ込めることができる。外部からの干渉は行えるが、内部からの干渉は行えない。

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