表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/300

第72話 突然の攻撃

ピロリン!ピロリン!テレッテレー!テレッテレー!


瞬く間に私の脳内にいくつかのスキルの音が鳴り響いた。私は来たる対魔族戦争に向けて、自らの力を向上させるべく、考えられるあった方が良いスキルを取得していた。


「魔人はどのくらい強いのかが分かんないな。過去の戦闘経験がある者の話が聞けるといいのだが。」


私は独り言をブツブツといいながら、イズラート国の近くにある森を歩く。特に気にすることなくこの森を歩いていたが、この森は一部『指定危険区域』があるらしい。あることを知ってしまえば、行くしかないというものだ。


「ん?何だこの嫌な感じは。どんよりとした感じだ。あの試験の時のような。。。」


私は嫌な雰囲気を感じつつも、先に進む足を止めようとは思わなかった。歩いていくにつれて、徐々に嫌な感じは強くなっていく。試験の時にも同じような感覚を覚えたが、この感覚は"魔素"であることを私は知っている。


「この近くに何かあるのか?ん?あれは。。。」


突如森の木々が変化したのがわかった。恐らく高濃度の魔素が充満しているこの地域こそが『指定危険区域』なのだろう。言われてみれば、この先 "指定禁止区域" と書かれた看板が立っていた。知ってて進んだが、ここまでとは少々甘く見ていたようだ。


「この木。。。色が紫色だ。。。正しく"魔"を感じるな。。。魔素浴びた生物はこうなるのだろうか?それとも特有の生物なのだろうか。」


この区域に足を踏み入れる手前で立ち止まった私は、一度魔力探知を行ってみる。魔力探知には大きな魔力反応があった。私はこの魔力反応を詳しく調べたいとそう思い、私が深く想像したことによって作成した魔獣識別スキルを試してみる事にした。


「あった方がいいかと思って作ったが、上手く発動してくれるか分かんないし、使ってみるか。」


私は魔素によって辺りが暗く、どんよりとした重い空気になったこの区域の先の見えない状態に少々警戒しつつ、魔獣識別スキルを使った。このスキルは魔獣のランク帯と名前を知ることが出来るスキルだ。もっと細かな物を理解できるようにしようとしたが、効果を多くすればするほど作成が難しくなってしまう。


『猛毒魔獣アザルベルク・雌・上級魔獣・討伐推奨ランクC』


「猛毒魔獣アザルベルク・・・??なんか聞いたことがあると思えば。毒魔獣アザルダルクと一戦交えたな。」


過去私が戦って勝利した魔獣の上位個体というわけだろうか。そう言えばあの魔獣がいなければ、当時マナと名乗っていたミナと出会うこともなければ、今こうして一国の領主をやっていることも無かったのだろうか。私は少々過去を思い返す。


「雌ということは、もしかしてアザルダルクは雄なのか??にしてもネーミングセンスよ。。。1文字しか違うじゃん。。」


アザル()ルクとアザル()ルク。一文字変えただけなんて気楽なネーミングをしているものだ。だが逆にその方が分かりやすいというものだろうか。


「何はともあれ、久しぶりの戦闘だ。油断せずに警戒していきたいところだが。訛ってないといいな。」


少々時間を取りすぎてしまったが、立ち入り禁止区域へここで初めて1歩踏み出した。入った途端周りの空気感の変化に少し怯んだが、一度味わったことのある空気感ということもあり、特に気にする事はないと言い聞かせる。


危険区域を歩く道中。こまめに魔力探知は行っているが、この区域は魔獣が相当数いる。危険区域に指定されているだけのことはある。だが、今のところはアザルベルク以上の反応はない。危険区域なだけあって魔獣の量は多いが、平均した力量はさほど高くはないように思えた。


「アザルベルクのいる場所が近くなってきたな。その分魔素も濃い。。。やはり奥地に行くと濃くなるか。」


私は危険区域を奥へ奥へと突き進んでいた。アザルベルクがいる場所もこの先である以上、行くしかないわけである。倦怠感や吐気などの魔素による効果を無効化しているとはいえ、この雰囲気はやはりまだ慣れないものである。


「ん!?危ない!?」


私の攻撃察知が危険を知らせた。私は咄嗟に後ろに飛ぶように逃げることで避けた。身体能力が上がっているのもスキルのおかげたげあって助かっている。


「なんだ。どこからだ。見えない。魔素が濃すぎる。。。」


魔素浄化の魔法を試してみたが、範囲が足りなかった。一瞬ではあったが見えるようなった。だが、直ぐに周りの魔素が流れ込んで結局見えなくなってしまう。Aランク試験会場のように限られた空間ではない。危険区域にもなるほどの広さは私には賄いきれないのだ。


「来る!!!」「また来る!!!」「もう一発来る!」


危険察知スキルが今の私の唯一の救いである。一体どこから攻撃をしてきているのだろうか。私は攻撃された場所に戻ってみる。なにか手がかりがあればとそう考えたのだ。


「これはなんだ。。。。?槍???燃えている。。。」


そこにあったのは炎を纏った槍であった。試しに触ってみたが、当たり前に熱かった。どこからの攻撃なのかもわからず、ただただ逃げ惑う。このままではダメだと私は考えるが、何せ魔素によって阻害されている。


「ダメだ。これじゃ埒があかねぇ!魔力探知引っかかれー!!!」


私は力一杯に魔力探知を発動させた。それと同時に魔獣識別も発動させる。引っかかればそのまま名前がわかるというものだ。今まで引っかからなかっただけあって、ダメ元で放つ。


『炎槍魔獣ファイザガイル・雄・超上級魔獣・討伐推奨ランクB』

【今回獲得スキル】


★集中Lv5・・・周りの状況に左右されない心身状態にする。

(※このスキルをLv5にした際、超集中Lv1を解放する。)


★超集中Lv5・・・周囲のあらゆる音を取得しないようにし、精神を落ち着かせる。


★Oスキル:魔獣識別・・・任意の魔獣に対し、名前・性別・ランク・討伐推奨ランクを識別する。


★Oスキル:魔族察知・・・半径5km以内にいる魔族を察知する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ