第54話 変貌した街並み
━━━━━━━━テレッテレーー!!!━━━━━━━━
私は魔法作成を使用し、魔法で"スキル作成"を作ることに成功した。そして、その"スキル作成"を使用し今欲しいスキルを作成した。私自身も上手くいくとは思っていなかったが、上手くいったのならば、存分に使うしかない。
「Oスキル:建築。。。それらしい名前にしてみたが、これはオリジナルスキル扱いのようだ。それもそうか。無理やり作ったスキルだしな。」
まさか出来るとは思っていなかった事が、できてしまっている今、正直もうわざわざスキル解放の為に戦わなくても、魔獣を食べなくても良いのではという考えが浮かぶ。当たり前だろうが、それはそれでどうなのかと思う。
「とりあえず作ったんだから使って、大きな宿を建てよう。」
そして私は、日本にいた頃の建物を思い浮かべる。そして、200人が寝泊まりできるような部屋数を誇る建物と言えば、マンションやビルのようなそういう建物になる。私は躊躇いなく一層20部屋を縦に11階分重ねた物を建造した。
「ななな、ななななななんじゃこりゃぁあああ!?!?」
王都から来た支援者達約150名と捕虜だった約50名が皆、口を揃えて言う。私は何も考えずにとりあえず200人入る建物を作ったつもりであったが、この世界ではどうやら普通じゃないようだ。
「風呂とか諸々含めて11階建てにしたけど、思ったよりも横長になっちゃったな。まぁいいか。」
日本ならば、杭を打たなければならなかったり、耐震性を計算したりと面倒なことをして安全性を確立させるが、私にそんな知識はない。スキルが造ってくれた物であるならば、安全だろうというスキル任せな考え方で、何とかなると私は思っている。
「いやいやいや!!!まぁいいかじゃないですよ!?なんですかこれ!?こんな高い建物建てられるんですか!?」
名前も知らない王都からの支援者のひとりがそう問い質してくる。私もこの世界の普通を認識していなかったことはまずかったかもしれないが、日本にできるならば、この世界にだってできるだろうとそう思ってしまう。
「まぁいいじゃないか。とりあえず、君たち全員の寝所は確保出来た。これから頼むぞ。とりあえずたびの疲れがあるだろうから、今日は休んでくれて構わない。だが、働いてくれると言う者がいるならば、あそこにいる工場を作っている者達と変わってやってくれ。」
私は今まで働かせまくった盗賊達を、流石にそろそろ休息をさせないと反逆されると恐れた私は、盗賊達に変わって仕事をしてくれと頼んだ。思いのほか立候補者は集まってくれたので、盗賊たちに休息を与えることができそうだ。
「にしてもテキトーにつくったこのマンション。。。どうなってんやろ。」
私は自分が作ったものでありながら、中身がとても気になり、恐る恐る中に入ってみた。見た目は普通の建物で扉も日本のと瓜二つである。つまり、オートドアなのだ。
「マジか。。。ここまで巧妙に再現されている。。。でも電気などここは無いはずだが。。。。」
オートドアだけでは無い。風呂場の水はしっかりとお湯がでる。そして建物内の照明はしっかりとした電気の明かりが点いている。ガス・電気・水道のライフラインが揃っているのだ。まるで日本だ。そのライフラインは一体どこからなのかがわらない。
「魔法ですよ。全て魔法です。」
私にそう答えできたのはマナであった。本当に相変わらずだが、また天声の呟きでも聞こえたのだろうか。便利なようで怪しいスキルだ。だが、そのスキルが魔法というのならば、恐らく魔法なのだろう。
「そうですか。魔法ですか。面白い話もあるのですね。」
私は半ば信じれていないが、それでも魔法と言われてしっくりくる。というのも他に考えられるような理由はないのだ。どこからか電線が届いているわけでもなく、地中に水道管が通っている訳でもない。謎の塊である。まるで日本にあるビルを丸ごと一つ持ってきたようなそういう状態だ。
「確かに、スキルから魔法を作って、そして魔法からスキルを作っている訳ですから、魔法が関与してもおかしくないとは思います。もしそれならば、スキルと魔法は同時に発動・使用出来るという事ですが。。。」
「私も考えにくいですが、ソータ様にしか出来ないことと言ってしまえば、納得もできます。」
そうなのかもしれないが、この異世界には何でもありなのだろうか?それならば、一度この街全体を建て直した方が早いのでは無いのだろうか?私は色々考え出してしまう。
それからと言うもの、私の建築スキルは手で作るよりも何倍も早く、そして内装・ライフライン共に整っている為、メリット尽くしである。手で作る必要がなくなったようなものだ。私は建物を立てまくった。色んなお店・仕事場。ありとあらゆる物を作り上げた。そして、たったの1日でイズラート国全体の建物をある程度再建し直してしまった。
「まさかこんな事になるなんて思ってもいなかったです。。。」
マナがあまりの凄さに手で口を抑えて目を輝かせている。私も同感だ。まさかこんな事になるなんて思っても居なかった。復興に時間がかかると思っていたが、1日でほぼ終わってしまったというのだから。
「工場はについても、私が建てた方が何倍も便利なものが出来るだろう。ただ、今作ってしまってるやつを壊すのは勿体ない。あそこはそのまま倉庫にしようと考えている。」
私がそう言うと、マナもその方が良いとそういう目を私に向けてきてくれた。無言の了承とは、前からそういう節があったが、たまに分からない時があるから辞めていただきたい。
「とりあえず、まぁ。。。やることが終わった訳では無いからな!まだまだ仕事は残ってるぞ!!」
私はそういい、敗戦後とは思えないほど綺麗に変貌したイズラート国の街並みを歩き出す。
【今回獲得スキル】
★Oスキル『建築』・・・脳内に想像した建物をそのまま建築する。




