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第39話 自己紹介

私は姉であるマナとその妹であるミナの2人の関係を羨ましく思いながら、マナの姉としての感情を強く感じていた。


「感動しました。私の言葉では表現できない程です。もう済んだ話と言ったのは、私がイズラート国の領主になったから、ということですよね。」


「はい。私がミナになる必要も、メイドでいる必要も無くなりました。ミナの命に危険があるような事はもうないと思います。魔獣に襲われない限りはですが。」


マナはメイドとしての役目を終えた為、やるべきことが無くなったようにあんなにも堅かった表情を緩ませた。その緩んだ表情は、言葉で表すならば、口に入れた途端に舌の上でとろける程、柔らかくなったステーキ肉を食べた時の表情である。


「マナさんのその柔らかい表情は、新鮮で綺麗ですね。」


「私を褒めても何もでませんよ。ただ、その言葉とても嬉しいです。」


忘れないで頂きたいのが、この異世界は日本の暦とは違う。私もマナに42歳と、打ち明かされた時は一瞬怯んでしまった。だが、心配はしないで頂きたい。日本の暦で表すならば、マナの今の年齢は21歳である。私の好きなタイプはそういう訳では無いことを認識して頂きたい訳である。


「宜しければですが、私の秘書として。イズラート国領主秘書として、私と共に働きませんか?」


「言われなくとも、既にそうですよ。」


今までのメイドさんは跡形もなく消え去った。ダイヤモンドよりも硬いメイドさんだったが、秘書になったマナは日本にいる同年代の女性と全く変わらない程、表情豊かである。


「私の秘書は少々大変ですよ。」


私はそう苦笑いしながらマナにそう伝える。マナは嫌そうな顔一つせずに、勿論ですとそう言わんばかりな顔をしている。


「せっかく今後も一緒にいるなら、もっとマナさんのこと知りたいです。」


私はマナとの今後の関係がより一層深まるような、また別の何かになる様なそんな雰囲気を感じた。その感情を表に出したら、それはもっと知りたいという言葉だったのだ。


「そうですね、詳しい自己紹介といきましょうか。」


マナもそれなりに乗り気の様で、私とマナは2人ちょっと詳しい自己紹介を、書庫の中にあった椅子と机に腰掛けて話す。


「私は王都シャラベル領主・国王のバゼル・シャラベルの娘、長女のマナ・シャラベル。42歳です。魔法は詠唱魔法で、属性は雷以外全てです。基本属性と氷・光・闇・聖・魔・無属性の10種類。Nセブンスです。また、私は『無限魔力保持者(インフィニティマジックホルダー)』です。そして、スキルはOスキルとSRスキルを一つずつ持っています。 "Oスキル:天声の呟き" と "SRスキル:生体観察" です。とりあえず以上です。」


今の一連の自己紹介を聞いて、目がコンタクトレンズのように落ちて、どこに行ったかわからなくなってしまったように驚いた。と、思ったが私の眼球は正常のようだ。


「え、えっとえ?ちょっと待って下さい?『無限魔力保持者(インフィニティマジックホルダー)』で?Nセブンスで?Oスキル???SRスキル????なんですか、なんなんですか?」


私は魔力が無限であることよりも、OスキルやSRスキルとやらがとても気になった仕方がない。SRスキルは何となく想像がつくというものだ。私自身も、RスキルとSスキルを所持している。それを考えるとR➡︎S➡︎SRという順番であろう。だがOスキルについては全く検討がつかない。


「あの・・・Oスキルってなんですか?」


「Oスキルですか?オリジナルスキルのことです。つまり、その人専用のその人にしかないオリジナルなスキルのことを表します。」


なるほど。オリジナルスキルを略して、Oスキルという訳か。分かりやすいが、私の知ってる日本ではそれを「ユニークスキル」と言い表す傾向にあると思う。


「凄いですね。Oスキル。どんなスキルなんですか?」


大いに気になる。どれほどのスキルなのか、SRとの違いはどの程度あるのか。私は隅々まで聞き出そうとそう質問した。


「私のOスキル:天声の呟きは、私が自分に質問すれば、その答えが返ってくるスキルです。私が今まで様々な質問に答えられていたのはこのスキルのおかげです。ですが、必ずしも分かるわけでもないので、不安定といえば不安定です。」


天声の呟きというスキルの名前からして相当なスキルであることは容易に想像ができたが、ここまでとは思ってもいなかった。私にもそのようなオリジナルスキルが欲しい!とそう強く願うが、スキル解放の音は何も無かった。


「では、SRスキルの生体観察ですか?はどんなスキルなんですか??」


「生体観察は、そのままの通り生体を観察できます。私が過去にソータ様に、"貴方にもできますよ。" や "いずれ分かりますよ" のようにまるで分かるかのように言っていたのは、このスキルのおかげです。実際に分かってました。睡眠時間から起きる時間まで観察し、その時間までは私も睡眠をとっておりました。任意で観察できるので便利ですよ。」


SRスキル恐るべし。。。スキルだけでなく、マナ本人も只者ではないことが、今日この数分でよく分かったと言える。私はやはり、魔法よりもスキルの世界だなと強く確信した、そんな自己紹介であった。

【本日登場スキル】


★Oスキル[ 天声の呟き ]・・・任意の物を知る事ができる。場合によっては未来を見れる事ができる。頭の中で自分自身に向けて質問をすると、その答えが理解できる事が多い。また、自分の身の危険がある時は即座に感知する。他に、悩んだ時に正しい道を理解できる場合がある。➡︎マナ・シャラベル


★SRスキル[ 生体観察 ]・・・任意の生物に対し、内面的な強さを観察・理解できる。魔力量、感情、欲、思考、性格、行動等、様々な物を任意で理解できる。➡︎マナ・シャラベル

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