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第37話 書庫の知識

テレッテレー!!


私は本の表紙を人目見て、私が探していた魔導書たるものを付け出した。その本を手に取るや否や開き中身を見た時に、スキルの音が私の脳内を響き渡った。


「一体なんのスキルが解放したんだ?」


いつもと違うスキルの音。前に聞いた時はRスキルが解放した音であった。同じ音ということはまたレアスキルを手に入れたのだろうか。これは好都合である。


「Sスキル:目録・・・。目で見たものを完全に記憶できるそうだ。。。しかも魔法やスキルは使えるとまで来た。こりゃぁ神スキルだ!?」


正しく神スキルである。目で見たものを覚えて行使できる。なんと便利な。だが、どうやら文書的なものに限るらしい。そこは少々残念である。敵の放つ攻撃を奪えるとまでは行かないようだ。


「やはりスキルはまだまだ無限大の可能性を秘めているのだな!ここにある本全て取り込みたい!そしたらとてつもなく強くなれるはずだ!」






あの時に突発的な考えは良くなったかもしれない。本を読み切ると心に強く決めたその勢いに身を任せ、この書庫にあった本を手当たり次第に読み漁った。書庫の本を全て読み終えるまでに実にまる3日を要した。この3日間は無駄ではなかった。何故ならば数多くのスキルや魔法を手に入れたからである。


「ふぅーーーやっと読み終えた。何冊あった?軽く10000冊はあっただろう?」


「はい。合計で12055冊でございます。」


まる三日と言っても、食事や睡眠、入浴等の日常生活の上である。それに、中には全く意味の無い書物も数え切れぬほどあった。実際自分のスキルや魔法の取得に貢献した書物はここにある半分にも満たないであろう。


「だが、この書庫にあった書物には色々と興味深い内容の物もある。あのエクスカリバーについての記述もあった訳だが、どうやらあの時アリスさんから聞いた話とは少し違うようだな。」


この書庫のおかげで様々なことが分かった。このイズラート国の歴史。王都を嫌う理由や、イズラート国周辺国の事。勿論、王都のことについても詳しく載っていた。また、スキルについても詳しく載っている書物までも存在し、スキルについても理解できた。


「面白い話も沢山あったが、結局何を隠したかったのかがよく分からなかったな。この部屋を隠したかった意味はなんだ。15年前は確かこの本に載っていたか。」


私はある一冊の本を手に取った。その本はイズラート国の歴史が載っている本である。この本にはこの書庫が隠蔽魔法により隠された当時の事も含めて記されている。


「王都が誕生したのは、今から数えて約600年前。そしてイズラート国の始まりである村が誕生したのは約520年前。王都と差程変わらない年数である訳だが、栄えていた事や王都よりも優れた技術力を持っていたことを考えるとおかしくない話だな。」


王都が600年も前の国であることに私は驚いているが、それほど"シャラベル"という名前は続いたのだと考えるとなんとも面白い。


「エクスカリバーらしき話は、今から220年程前なんだな。割と最近の話なわけだ。肝心な15年前は。。。特に何の変哲もない話だな。だが、王都との関係は相当悪かったようだ。」


書物に記されている内容では、15年前は王都との関係性が1番バチバチしていた時であり、度々小規模な暴動が起きていたらしい。相当物騒な時であったのは間違いないな。国自体が、戦争を起こす準備をしている真っ只中なわけだ。


「この書庫を隠したことを裏付けるような話は私も探しましたが見つかりませんでした。お役に立てずすみません。」


メイドさんが申し訳なさそうにそう呟く。魔導師カイズについては、とっくに仕事に戻している。あの者はここに居るよりもあっちの仕事の方が何倍も向いているのだ。


「大丈夫ですよ。それより、今ここは2人しか居ないのでお聞きします。この書庫に王都についての記述があったのでそれを見た時おかしな点がありました。お聞きしても?」


「はい。どうぞ。なんなりと。」


私は王都について詳しく記されていた書物に不可解な点が幾つかあったことをメイドさんに聞いてみることにした。何か知っていてくれていると、私は信じている。


「書物には、現代の王都シャラベルには2人の子供がいると記されています。姉妹であり、長女は27歳・次女は3歳だそうです。この書物は最低でも15年前の話。また、長女の名は"マナ"。次女は"ミナ"であると。そう記されています。おかしくないですか?」


どう考えてもおかしいのだ。マナといえば王都に居る私が魔獣から助けた娘だ。だが彼女は今18歳のはずだ。どう考えても年齢が合わないのだ。


「・・・・・・・・・」


メイドさんは黙り込んでいる。何か知っているのだろう。だが言い難いのだろうか。口を開こうとしない。だが、言いたくないから言わないようには何故か思えなかった。苦しそうな表情はしていないからだ。


「私の年齢は今42歳です。そして、私の名前は・・・マナ・シャラベルです。」

【今回獲得スキル】


★Sスキル[目録]・・・目で見た書籍について全て記憶する。また、記憶した物が魔法やスキルであれば、それを使うことができる。

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