表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/300

第32話 イズラート国の現状

イズラート国の新しい領主となった今、私はこのイズラート国を再建するだけでなく、昔よりも遥かに栄えた街へ変えようと、メイドさんと一緒に街を見回っていた。


「魔導師カイズから聞きましたが、この国の国防は三つの兵力があるとか。」


「そうですね。歩兵・騎士・魔導師の3種類です。歩兵は基本的にこの国に常駐しております。騎士は基本的に馬での戦闘を得意としており、国から離れて戦います。最後に魔導師ですが、部隊が4つに別れております。第1・第2部隊は国から離れて戦います。反対に第3・第4は国防を主としており国に常駐しております。」


とても詳しく教えて貰って助かる。カイズは第三団と言っていた。つまり国に常駐している部隊ということだ。常駐部隊が外に出て襲ってきたということは、第1・第2は戦死したのだろうか?


「第1・第2は今はどうしてるのですか?」


「明確に人数までは把握出来ていませんが、半数以上は戦死。残りは王都の捕虜になっているかと存じます。」


やはりこの国の戦争での失ったものは大きいようだ。魔導師は戦闘には必須である。国防は現に薄い。それもそのはず、国防を担うもの達が半数以上減っているわけだ。


「なるほど、御説明ありがとうございます。」


「メイドです故。どうぞ何なりとお申し付け下さい。」


なんとも頼りになるお方だ。私の秘書として共に仕事をしてもらいたい程だ。私も日本にいる頃は、パートナーのような仕事仲間がいた。とても頼りになる奴だった。


「大まかにこの街の現状は理解出来た。優先事項を明確にして、順序だてて対応していこうと思う。メイドさんが一緒に居てくれると助かるな。」


「はい。私もこの国に留まります故、ご心配なさらずに。」


「国王からそう言われてるんですか?」


「いえ、"まだ"言われてません。」


"まだ"とはどういう事だろうか。相変わらずのメイドさんだが、流石に今回のは未来予知でもしてるのかと少々怪しい目を向けてしまった。


「そうですか、面白いですね。勘か何かですか?」


「メイドです故。いずれ分かりますよ。」


とことん不思議ちゃんである。一体何を隠しているのだろうか。怒らせて敵に回さない方が身のためだと私は改めて感じるた。


「では最後に、強魔力測定器にでも足を運んで見てもいいですか?」


「はい。そう仰られると思っていたので、国王様より使用許可証を持参しております。念の為ではありますが、国王からの許可証には流石に逆らえないでしょう。」


「あ・・・ありがとう。助かるよ。」


なんとも準備万端で有能な気の利く方なのだろうか。なんでもできる完璧超人である。もはや恐い。もしや私よりも領主に向いているのではないだろうか。


そう思いつつも、口に出す事は抑え、夕方よりも少し夜に近い淡いオレンジ色の街を歩いていると直ぐに目的地に到着した。


「こちらがその強魔力測定器が設置されている場所です。」


そうメイドさんの案内があり、その建物を見ると一部が崩れ、また焼けたように黒い部分もあった。そんな外観はともかく、建物の前には歩兵と思わしき完全武装した人が二人立っていた。恐らく門番であろう。


「すみません。測定器を使用させて下さい。」


「身分証の提示をお願いします。」


身分証か。そう言えば私の持っている身分証など、王都の役所で発行した狩猟許可証しか持っていないが、それで良いのだろうか。だが、考えても無駄である。何故ならば、他に持っていないからだ。


「これじゃ駄目ですか?」


「Fランクなので無理です。Dランク以上の方の入室とさせてもらってます。」


Fランク?許可証にランク制度があったのか?あの時の説明で聞かされていないか、若しくは私が聞いていないか。だが、入れないのなら使用許可証があっても難しいのでは無いだろうか。


「どうしたらいいですか?メイドさん。」


「今まで狩猟をした後に、役所にて申請をしなかったので、ランクがFランクのままになってしまっています。ソータ侯爵様は中級・上級魔獣を狩猟なさってる経歴があるので、しっかりと申請をしたらAランクになるかと存じます。ですので、一度王都の役所にて申請する他ないでしょう。」


私とした事が、こういう時に使えなくては困るではないか。だが、Aランクとは・・・。なかなか高いランクなのは私でも分かる。


「ソータ侯爵様はくどいからソータでいいよ。それはさておき。では、一度王都に戻る必要がありますね。仕方ないですが、他に手は無いのですよね。」


「はい。イズラート国の役所は現在機能しておりません故。また、Cランク以上になる為には、その度試験があります。その試験に合格して初めてランクアップです。」


試験か。。。面倒だ。筆記試験と言うよりかは恐らく実技試験であろう。実際にそれほどの強さがあるかどうかや、戦い方を見るのだろう。


「そうですか。分かりました。では、また今度にしましょう。王都に一度戻ってせっかく戻るのなら、そのまま帰りに捕虜の人などを連れ帰るとしましょう。」


私はそう会話をメイドさんとかわしながら、自国となったイズラート国の明かりの乏しい街を領主邸に向けて歩く。

【異世界ちょぴっと豆知識】


狩猟許可証にはランクが存在する。S⇒A⇒B⇒C⇒D⇒E⇒Fの順番である。



★ランク別周りの目★

S・・・世界に2人しか居ない。最高ランク。


A・・・国からも一目置かれる。魔人討伐依頼が受けられるようになるランク。世界に5人しか居ない。(※ソータ込み)


B・・・国からの依頼が来る。指導する側になる。


C・・・戦闘能力に長けていると思われる。低ランクのパーティーに誘われる。


D・・・一目置かれる。それなりの実力者。


E・・・何らかの狩猟依頼をクリアした人物であると思われる。平民。


F・・・最低ランク。発行するとこのランクになる。





★ランク別ランクアップ条件★

S・・・最高ランクな為なし。


A・・・五体以上の超上級魔獣の撃退・討伐でランクアップ。

※試験あり。


B・・・一体以上の上級魔獣の狩猟でランクアップ。

※試験あり。


C・・・二体以上の下級魔獣以上の撃退でランクアップ。

※試験あり。


D・・・一体以上の上位魔獣以上の撃退でランクアップ。

※試験あり。


E・・・一体以上の下級モンスター・中位魔物以上の狩猟でランクアップ。

※試験なし。


F・・・一つ以上の狩猟依頼クリアでランクアップ。

※試験なし。




★ランク別推奨狩猟許可★


S・・・全モンスター・魔物・魔獣・魔人


A・・・全モンスター・魔物・魔獣・神話級未満の魔人


B・・・全モンスター・超上級魔物・魔獣


C・・・超上級モンスター・中級魔物・魔獣


D・・・上級モンスター・下級魔物・魔獣


E・・・中級モンスター・上位魔物


F・・・下級モンスター・下位魔物

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ