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第3話 初戦

「冒険者ギルド?なんですか?それは。」


的外れにも程がある。これまで幾つもの異世界転生もの漫画やアニメなど見てきたが、流石にこの展開はなかった。

危うく驚きかけてしまった。危ないところであった。


「では、モンスターを狩るなどしてお金を稼ぐ方法はありませんか?」


「あ、それなら・・・」


どうやら、ここは冒険者ギルドという集会所はないらしい。であれば何があるというのだろう。


「それでしたら、役所に行って、モンスターの狩猟許可を貰ってください。倒したモンスターの換金も基本的に役所ですよ!」


今回話しかけた者はとても良い人柄で良かった。

にしても、役所でそのような手続きをしなければならないとは、少し日本に似ているところもあるようだ。


「すみません。モンスターの狩猟許可を頂きたいのですが。」


「はい。ではこちらにお名前をお書き下さい。」


名前。。。そう言えば私の名前は日本の名前だ。

この世界ではどのような反応をされるのだろうか。


「高木颯汰さんですね。承りました。狩猟許可証を発行致しますので、少々お待ち下さい。」


とてもあっさりと話しが進んでしまった。名前に驚くこともなければ、狩猟許可も簡単に取れてしまいそうだ。

試験か何かを恐れていだが、怯えていたようだ。


「お待たせ致しました。こちらが高木様の狩猟許可証になります。簡単な説明をさせて頂きます。」


簡単な説明と言っていたが、情報は沢山入った。

説明は、狩猟したモンスターが登録される。それに応じて狩猟許可の範囲が広がる。その分お金も貰える。というものであった。

つまりは、強者と認められれば、その分狩猟して良いモンスターとその報酬が増えるというなんとも平凡な事だ。


狩猟許可証は何処の国でも使え、身分証明にもなるらしい。大層なものだ。

せっかくならモンスターの一つでも狩猟して、今日分の宿代ぐらいは稼ぎたいものだ。


「ここから近いモンスターが出る場所はどこですか?」


「王都をでて右手側の森なんて如何でしょう。皆様よく初めての時は行かれるみたいですよ。」


まだ自分の実力も分かっていない。そんな不安定な状態であるなら、初戦はそこにしよう。



どうやらこの森は "宿りの森" とい名前らしい。

さっそくだが、なにかに見られているような感覚を感じる。


「そうか。これもスキルか。」


もっと、ハッキリと。。。モンスターの何かを感じるように。。。。。。。


「ピロリン!」


どうやらスキルのレベルが上がったようだ。


「スキル:生物探知Lv5・・・。」


Lv5になっている。確かこのスキルはLv1だったはずだ。

間のLv2・3・4はどこに行ってしまったのだろうか。


「ピロリン!」「ピロリン!」「ピロリン!」


「地中察知Lv5」「魔物探知Lv5」「周囲探知Lv5」


色々試して見たがどうやらLv1であっても、一度使用すれば、必ずLv5になるようだ。これもまた不思議なものだ。


ともあれ今はモンスター討伐だ、生物探知スキルで生物を探してあげれば。


「そこにいるのは見え見えだぞ。」


「ピロリン!」


たった一発殴っただけなのに、どうやらモンスターを討伐出来たようだ。相当弱かったのだろう。


「スキル:素手打撃Lv5」


ここに来て初めての攻撃スキルだ。これはとても嬉しい。

この調子でスキルももっと解放できたらいいが。


「ん?この反応は・・・人・・・?それと力強いこの感じは・・・・・・もしや」

【今回の登場スキル】

★スキルLv5・・・一度使用したスキルはLv1であっても、最大Lvになる。また、スキルの能力を知ることが出来る。


★生物探知Lv5・・・通常生物の生命力を感じ取ることが出来る。並びにその場所と強さを把握できる。


★魔物探知Lv5・・・魔物生物の魔力を感じ取ることが出来る。並びにその場所と強さと属性を把握できる。


★周囲探知Lv5・・・身の回りのありとあらゆるものの危険を探知する。また、生命力や魔力のない物を探知する事ができる。


★地中察知Lv5・・・地面に設置された罠や、地中内にいるあらゆる生物や危険を察知できる。


★素手打撃Lv5・・・武器を使用しない素手の状態での打撃が最大限に強化される。

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