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第22話 勝利の魔法

「耳が・・・。」


魔獣の呻き声が徐々に弱まっていくのと同時に、聴力も戻ってきた。


「殺ったか?」


私は恐る恐る穴を覗いた。魔獣は生きていた。憤怒している。


「おおっと。こりゃまずい。」


私は穴から距離を取り、穴から魔獣が上がってくる場所を大技で決着をつけようと準備をした。今の状態の魔獣はとても危険であるからだ。


「水がやはり弱点であったか。これは水の攻撃をした方が良さそうだ。」


私は魔力監視を駆使し、魔獣の動向に注意しながら攻撃準備をする。警戒スキルによるとどうやらジャンプして穴を抜けるらしい。そこを狙うつもりだ。


「水を極限まで圧縮して、水のレーザーで魔獣の心臓を撃ち抜いてやる。」


まだ予測であり予測中の可能性でしかない。他にも準備をすることで、確実に且つ一撃で決着をつけるつもりだ。


「来る。」


私は強い警戒心を感じた。それと同時に魔獣が飛び出してきた。私は今だと言わんばかりに素早く水属性魔法を繰り出した。


「タイミングはバッチリだ!このまま行けば上手く当てれるだろう!」


魔獣が飛び出してくるタイミングと魔法を繰り出すタイミングを上手く合わせ、魔獣の心臓部分と思わしき箇所に向けて放つ。


「大丈夫だ!私ならできる!」


私は心な中で"当たれ"と豪語していた。正直自信はない。生憎標的スキルは物理用。魔法には使えない。つまり、完全に私のコントロール次第だ。


「いっけぇえええ!!!!」


私の思いはどうやら届いてくれたようだ。魔獣の心臓部分と思わしき箇所に見事命中し、警戒心も澄んだ青空のように晴れた。


「魔力反応も消えたな。完全に死んだな。」


戦いが終わった後の一時的な静かさを感じながら、私は自分の勝利を確信した。


「良かった。。。殺れた。。。。」


魔獣を倒したことの安心感に駆られながらホッとため息を着いた。私は魔獣の観察よりも先に、メイドさんのことをふと思い出した。


「そうだ!メイドさん!!助けてもらったお礼しなければ!」


私は、メイドさんに駆け寄った。


「メイドさん。助けてもらってありがとうございます。メイドさんも魔法使えるのですね。」


「メイドたるものお仕えする者が危険であれば、如何なる時も御守りできるようなの力がなければ務まりません故。」


メイドさんらしい返しだといえばそうだろう。メイドさんにはいつも助けられてばかりだと思う。


「なにかお礼がしたい。何か欲しいものがあればなんでも言って下さい。」


「メイドに優しくはしないものですよ。」


メイドさんは愛想がない訳では無い。だが、笑ったり怒ったりするような、そんな喜怒哀楽が全く感じられない。外面だけ見るととても堅苦しい人だ。


「そう仰らずに!何かあったら声掛けてくださいね!」


私はそう言い残して、魔獣の方へ歩みを進めた。余りしつこく纏わり付くのも失礼かもしれないからだ。


「せっかくだから雷撃耐性とか欲しかったなぁ。」


私は少々残念な気分である。せっかく雷属性の敵と対峙できたと言うのに、スキルを何も得れないのは勿体ない。

だが、あの雷撃を食らったら命が危ない。けれども、食らわなければ耐性が付かない。


「いや待てよ?猛毒耐性の時も食らっても耐性付かなかったじゃないか。あの時は確か。。。」


私は毒魔獣アザルダルクと戦った時の事を思い返した。


「そうだ!あの時は食べた!てことは。。。こいつを食べるか。。。?」


私は目の前にある魔獣の肉片を手に取り恐る恐る口元に運んだ。何故か臭いは特にない。私は意を決して肉をかじった。


「まっっっっずい!!!!!!!!!」


私はあまりの不味さに飛び上がった。一口齧った途端に猛烈な腐敗臭とビリビリと電気が走るようなそんな感覚を覚えた。


「匂い何も無いのになんでも腐敗臭が。。。」


だが、肝心のスキルがまだレベルを上げていない。仕方がない。もう一度食べるしかないようだ。私は鼻をつまんで魔獣の肉片を口に運んだ。


「不味い。。。とてつもなく不味い。。。」


ピロリン!ピロリン!ピロロリン!


地球上にもある臭いものや不味いものはあるだろうが、そんなものとは比べ物にならないレベルで不味い。。。


「魔獣食と雷耐性か。。。雷撃耐性も欲しいなぁ」


雷耐性も嬉しいがやはり雷撃耐性があった方が今後も安心と言えるだろう。


「もう何回か食べてみるか。。。」


こういう時の自分は本当に努力家だと自負している。普通は一度で諦めるだろう。私は再度鼻をつまみ、今度は目も力一杯に瞑った。そして、魔獣の肉片を口に運んだ。


「ん。。。?不味くない。。。?美味しくもないが不味くもない。。。」


私は不思議でならなかった。さっきまでは不味かった肉が不味くないのだ。


「これか。魔獣食。いいスキルだな!」


ピロリン!


新たにスキルがレベルを上げた。


「おぉ!!!雷撃耐性!!これは嬉しい!!」


雷耐性のLvを5にしたことでどうやら雷撃耐性を解放していたようだ。


「いいスキルもゲットできて!上位魔獣も倒した!いい気分だ!」


私は自分の勝利を噛み締め、その高揚感を強く感じ浸っていた。

【今回の獲得スキル】


★魔獣食Lv5・・・魔獣の肉を食す際の独特な味を無効化する。食べた魔獣の属性に応じた耐性が付く。


★雷耐性Lv5・・・全ての雷状態・雷攻撃を無効化する。

(このスキルをLv5にした場合、スキル:雷撃耐性Lv1を解放する。)


★雷撃耐性Lv5・・・全ての雷撃状態・雷撃攻撃を無効化する。


★標的(魔法)Lv5・・・念じた狙い通りの場所に魔法動作ができる。

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