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第17話 全適性者

「金塊ですと!?!」


魔術士が驚くのも無理もないだろう。なぜなら私自身もそれ相応に驚き参っているからだ。


「一体何を連想したら金塊なんて出せるんですか。。。」


「連想したのは"金"です。正しく金の塊を連想しました。」


結果的にいえば私は無属性の適性をも持っていたということだ。つまり私は全ての属性を使えるというチート性能である。


「もう私には手が負えません。。。驚き過ぎると人間は逆に冷静になるようですね。」


魔術士は頭に手を当てながら半分呆れた様子だ。呆れられても困るというものだ。私だって驚いているのだから。


「すみません。私もなにがなんだか。ただ何故か上手くいってしまったようです。」


「上手くいく、いかないの話では無いですよ・・・。適性があるか、ないかなのですから。このことはしっかりと報告させて頂きます。恐らく相当な目で見られるでしょう。。。」


何はともあれ、私は全ての属性を使うことの出来る無詠唱魔法適性者という最強中の最強になってしまった。


「適性の有無は分かりました。ですが、まだまだ知識自体は乏しいです。ある程度で構いません。ご教授頂けませんか?」


私は魔法士に最低限度の知識を身につけさせてもらおうと願った。魔術士も少々戸惑いながらも了承してくれた。


「私が教えられる全てのことを教えましょう。」


隣で驚きすぎて一時的に心臓が止まっていたかのように動かなかったマナも、このタイミングで我に返った様子で勉学に何も言わずに戻った。


「驚きを通り過ぎると冷静になると言っていたが、これもそうなのかもしれないな。」




1日の魔法の授業が終わり、食事や入浴を済ませた私は借りている魔法の書籍をまた少し眺めていた。


「適性者にはそれぞれランクやランキングがあり、属性の適正個数によっても異名のようなものがあるみたいだ。男心を擽らせる素晴らしいものだな。」


どうやら、少々細かい設定があるようだ。理解度が試されるというものだが、どうにか理解はできた。

どうやら私は『(オール)適性者(アプティテューダー)』という異名を持つことになるらしい。


「横文字表記はもう男心を分かってるでは無いか!!」


私は高揚感に見舞われた。優越感でもあると言える。

魔法の知識や魔法の技術。これから先色々な戦いに大きく貢献できるはずだ。私自身も期待に応えたいと思う。


と、心踊らされている時に部屋ドアが私を呼び出した。


「お疲れのところ失礼致します。国王様がお呼びでございます。」


「メイドさん、ありがとうございます。すぐに向かいますね。」


部屋に来たのはメイドさんであった。どうやら国王のバゼルが呼んでいるようだ。国王と聞き思い出したが、私は国王の護衛の仕事で近々イズラート国に行く予定であったことを忘れかけていた。


「失礼します。」


「そんなの要らんから入っていいぞ。改まることはないといつも言っているだろう?」


「仮にも国王じゃないですか。」


国王相手に仲良くなどなれるはずがない。恐れ多いと言うよりかは、どちらかと言うとこの人の元気についていけない。


「聞いたぞ、主、無詠唱と全属性の適性があったと。なんとも驚いた。聞いた時は信じれんかったが、どうやら本当のようだな。この金塊をみて確信した。」


金塊のことなんて忘れていた。金塊といっても手のひらサイズのものではなく、正しく金塊。大きさは軽乗用車のタイヤほど。重さもそれ相応に重いことは想像つく話だ。


「すみません。出すだけ出して存在を忘れていました。」


「あー大丈夫だ。この金はこのまま様々な用途で使わせてもらう。2個もあるからな!そこで、この金塊を国で買い取ることにした。その買取金はまた後ほど支給しよう。」


この国王はやはり仕事はしっかりとやる男だ。何も言わずに取って使ってしまえばいいものをわざわざ私から買い取るというのだ。ありがたい話ではあるが遠慮しておこう。


「いえいえ、それは不要です。適性があることがわかった今、いつでも出せるものになります。買い取って頂く程のものでもございません。」


「私がそう決めたのだ。護衛の依頼達成後に速やかに支給すると誓おう。」


そうであった。この国王はとても頑固で元気な男だ。剣術の訓練をしている時も、そんな性格が大いに露出していた。真っ向から正真正銘の真実しか好まない割に、ずる賢い嘘つき国王だ。


「そして、数日後にイズラート国に出発するが、その準備はしておけよ?流石になにも準備もしないなんてことはしないと思うがな。」


私自身、準備なんてする必要はあるのだろうか。まだ準備するような荷物も持っていない。所持品がないのだ。

だが、そうだな。収納できる何かは欲しい。


「すみません国王、この世界には収納魔法は存在しますか?」


「収納魔法?これの事か?」

【適性者の異名】


・魔法の適性すら存在しないような魔法そのものが使えない者もいる。その者のことは『無適性者(アンスータブナー)』と称する。


・無詠唱魔法の適性がない者のことを『普通適性者(ノーマルアプティテューダー)』と称する。


・無詠唱魔法の適性がある者のことを『適性者(アプティテューダー)』と称する。




★詠唱魔法適性者★



・基本魔法属性である4つの属性のみ適性がある者を『普通適性者(ファーストノーマルアプティテューダー)Ⅰ』と称する。略称は『ノーマル』。


・基本魔法属性である4つの属性と他1つの属性に適性がある者を『普通適性者(セカンドノーマルアプティテューダー)Ⅱ』と称する。略称は『Nセカンド』。


・基本魔法属性である4つの属性と他2つの属性に適性がある者を『普通適性者(サードノーマルアプティテューダー)Ⅲ』と称する。略称は『Nサード』。


・基本魔法属性である4つの属性と他3つの属性に適性がある者を『普通適性者(フォースノーマルアプティテューダー)Ⅳ』と称する。略称は『Nフォース』。


・基本魔法属性である4つの属性と他4つの属性に適性がある者を『普通適性者(フィフスノーマルアプティテューダー)Ⅴ』と称する。略称は『Nフィフス』。


・基本魔法属性である4つの属性と他5つの属性に適性がある者を『普通適性者(シックスノーマルアプティテューダー)Ⅵ』と称する。略称は『Nシックス』。


・基本魔法属性である4つの属性と他6つの属性に適性がある者を『普通適性者(セブンスノーマルアプティテューダー)Ⅶ』と称する。略称は『Nセブンス』。


・詠唱魔法適性者の内、基本魔法属性である4つの属性と、他無属性にのみ適性がある者を『普通無性適性者(ノーマルノンアトリビューター)』と称する。略称は『アンノーマル』。


・詠唱魔法適性者の内、全ての属性に適性を持っている者を『普通全適性者(オールノーマルアプティテューダー)』と称する。略称は『オール』。




★無詠唱魔法適性者★



基本魔法属性である4つの属性のみ適性がある者を『適性者(ファーストアプティテューダー)Ⅰ』と称する。略称は『テューダー』。


・基本魔法属性である4つの属性と他1つの属性に適性がある者を『適性者(セカンドアプティテューダー)Ⅱ』と称する。略称は『Fテューダー』。


・基本魔法属性である4つの属性と他2つの属性に適性がある者を『適性者(サードアプティテューダー)Ⅲ』と称する。略称は『Eテューダー』。


・基本魔法属性である4つの属性と他3つの属性に適性がある者を『適性者(フォースアプティテューダー)Ⅳ』と称する。略称は『Dテューダー』。


・基本魔法属性である4つの属性と他4つの属性に適性がある者を『適性者(フィフスアプティテューダー)Ⅴ』と称する。略称は『Cテューダー』。


・基本魔法属性である4つの属性と他5つの属性に適性がある者を『適性者(シックスアプティテューダー)Ⅵ』と称する。略称は『Bテューダー』。


・基本魔法属性である4つの属性と他6つの属性に適性がある者を『適性者(セブンスアプティテューダー)Ⅶ』と称する。略称は『Aテューダー』。


・無詠唱魔法適性者の内、基本魔法属性である4つの属性と、他無属性にのみ適性がある者を『無性適性者(ノンアトリビューター)』と称する。略称は『アンテューダー』。


・無詠唱魔法適性者で且つ、全ての属性に適性を持っている者を『全適性者(オールアプティテューダー)』と称する。略称は『ベスト』。



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