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第15話 魔法の勉学

「では、本日の魔法の授業を始めましょう。今日は新しいは生徒さんもいらっしゃるようで。よろしくどうぞ。」


「宜しくお願い致します。」


ついに待ちに待った魔法の授業が始まった。この授業でいかにして魔法を身につけることができるか。王家ともある場所に家庭教師としてきている魔法士。。。さぞ実力者なのだろう。


「さて、まず初めにどの程度の魔法の知識をお持ちですか?」


「全くの無知と言っても過言ではございません。ですが先程、魔法の入門の本を少々読みましたので、詠唱魔法と無詠唱、属性やその適性があるかないか等の知識はあります。」


私が知っているのはあくまで本の中の内容。本はできるだけ読者にわかるように説明はしてくれるが、それでも専門的なことは含まれてしまう。それを理解できるかは読者しだいではあるのだが、筆者と読者との間に誤差が生じることは避けられないものだと私は考えている。


「少し勉強してきたのですね、ではその"適性"について、貴方も相当気になっていることでしょう。自分自身がどれ程の適性を持っているのか。」


「それは気になりすぎて心が痛い程です。」


無詠唱の適性と属性の適性。これ有無は私の魔法人生を大きく左右するものだろう。高望みはしない。だが、男のロマンを追求したい気持ちもあるのは確かだ。


「因みにマナはどのくらいなんだ?」


隣で必死に魔法についての勉強をしているマナに声をかけてみた。ドリルのようなものを解いているみたいだが、魔法にも筆記を以てする勉強方法があるようだ。


「私?私は無詠唱魔法の適性はないけど、属性の適性は基本属性の4つを加えて7つの属性の適性があったよ!」


無詠唱魔法の適性がないとは、やはりそういう場合も多からずあるというのか。。。だが、属性全11種の内7種もの属性を扱うとは。マナは凄い適性の持ち主なのだろう。


「マナ様は、火・水・土・風・光・雷・聖の7つの属性適性がありました。適性のある属性の詠唱魔法を使うことができます。」


「無詠唱魔法の適性は何人に一人何ですか?」


確率が知りたい。無詠唱魔法を使える者はどのくらいいるのだろうか。10人に1人か?はたまた100人に1人か?私の心は踊らされていた。


「そうですね、今わかっている無詠唱魔法の適性者は14人でしょうか。先月程に14人目が発見されたばかりかと。」


「あの、聞き間違えかもしれないのですが、14人に一人では無いのですか?」


「いえ、今までのこの世界の中で現在は14人だけしかいません。」


絶望的ではないか。まさかそんなに確率が低いとは。せめてまだ何人に1人のレベルであって欲しかった。これでは私が無詠唱魔法の適性があるかもしれないという期待が持てないではないか。


「そんなに落ち込まないでください。まだ分からないのですから。まぁ、もしも無詠唱魔法の適性があった場合は様々な機関からのオファーが来ることになるので、それもそれで大変でしょう。国も絡んで来ますから。」


「そうなんですね。因みになんですが、マナは7つの属性を使えるじゃないですか。今まで1人が使えた適性はいくつなんですか?平均的な適性数も知りたいです。」


やはり無詠唱魔法に対する望みは低いだろう。あまり期待はできない。ほぼ無詠唱魔法の適性はないものと思うしか無いかもしれない。属性ならまだ希望はあるだろう。せめてもの救いを望んでいる。


「そうですね。平均適性数は5つですかね。マナ様はそれなりに多く使える方ですので、7つは驚かれるでしょう。」


「えへへー凄いでしょー!」


マナが可愛く見えてきた。危ない危ない。私はこの世界では48歳。駄目だ。ダメだぞ!


「私が知る限りでは、過去最多は9つと聞いております。今は亡き伝説の"転生騎士エクスカリバー"に登場する騎士が9つの適性を持っていたという記述があります。」


まさかのあの転生騎士エクスカリバーが過去最多の適性持ちだったとは。なお一層転生騎士のことが気になってしまうでは無いか。


「そうですか、それは楽しみですね。」


「ではそろそろ、適性をお調べしますよ。」


私の鼓動は大きく音を鳴らし、大太鼓を叩いたかのような響きを体に感じさせた。


「まず、無詠唱魔法の適性を調べます。無詠唱魔法の適性を調べるには、基本属性の属性石を持った状態でその属性を思い浮かべるだけです。ではやってみて下さい。」


そんな急に言われても。と思いながらもやらなければ分からない。1番想像しやすいのはやはり『火』だと思い『火』の魔石を手に取った。


「炎を思い浮かべるのですか?」


「はい。火が燃えている情景を思い浮かべてください。」


私は、自分が知る限りの燃える火を浮かべた。

魔石の反応は何も無い。音沙汰もない。


「音沙汰ないですね。無詠唱魔法の適性は無いかもしれません。適性がないのも無理はないでしょう。」


私は酷く落胆した。やはり少しは希望があった。その希望に数パーセントの確率にかけていた所はあったのだ。


「燃え盛る炎をしっかりとイメージしたのですが。」


「炎ですか?炎と火は別物です。もしかして違うものを連想していたのでは無いですか?」

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