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第14話 魔法の独学

「突然だけど"魔法"に興味はない???」


魔法・・・。そりゃ興味しかない。ないわけがない。


「確かに突然だな。どうした急に。興味は大ありだ。」


「私ね、いつも家に魔法士を呼んでね?魔法の授業してるの!だから一緒にどうかなって!」


なんと都合のいい話なのだろう。異世界といえば魔法。そして、その魔法に関しては今は無知。その無知な魔法を、教えてくれる先生までもいるというのだ。大チャンスでないか。


「それはいい、マナと一緒にできるならなお良しではないか。」


「そんなこと言っても何も出ないよ!」


私は思ったよりも早く魔法についての知識を得ることができそうだという事実に、今から楽しみでしかなかった。


翌朝、魔法の授業への楽しみなのか、少し早めに目覚めた私は魔法に関する本を読んでいた。


「昨晩、借りておいてよかった。」


昨晩マナが部屋に来た時に、せっかくだからと魔法の本を数冊借りておいたのだ。全くの無知状態よりも、多少の魔法知識があった方が何倍も理解が早いだろう。


「詠唱魔法と無詠唱魔法か。。。まぁ、無詠唱ができるといいのだが。。。」


早速魔法の入門レベルの本を開いてみると、魔法とは何かについての記述があった。その文には『詠唱魔法』と『無詠唱魔法』という文字が強調されていた。

これもどの異世界転生ものにもあるような平凡なものだが、その両方が存在しそれぞれの特徴を持っているというのは少々面白い。


詠唱魔法にしかできない魔法というのも存在し、その逆に無詠唱魔法でしか発動できない魔法もどうやら存在するようだ。


「詠唱魔法は誰しもが行えるが、無詠唱魔法には適性が必要・・・。適性がなければ、使えない魔法が出てくるというのか。」


詠唱魔法と無詠唱魔法の違いとそれぞれの優劣がある事実。やはり無詠唱魔法の適性があることが全ての鍵になりそうだ。


その他は、在り来りな設定が羅列していた。


・魔法には4つの基本魔法属性(火・水・土・風)があり、6つの適性魔法属性(雷・氷・光・闇・聖・魔)と無性魔法属性の計11もの属性が存在する。

・基本魔法属性は、魔力を持つ者は勉学次第で、誰でも使用出来る魔法属性。

・適性魔法属性は、その属性の適性がある者に限り使用できる属性魔法。

・無性魔法属性(別称:無属性)は、適性がある者且つ、その魔法を使用するに値する魔力量の保持者に限り使用できる魔法属性。


である。


「在り来りではあるが、在り来りを全て詰め込んだみたいだな。。。」


この世界は少々欲張りな世界なのだと感じる。設定が入り乱れているような気もするが、まぁ異世界ライフを様々に楽しめるならそれもまたいいのだろう。


「とはいえ、俺には果たして適性はあるのだろうか。凄く気になる。」


属性がなければ、学ぶ必要が無いものもある。無詠唱の属性がなければ無詠唱の勉強をする必要はないだろう。勿論、属性についても適性がないものは学ぶ必要はないわけだ。


色々と考え事をしながら一人ぶつぶつと呟いている時、部屋の扉が音を鳴らした。


「失礼致します。おはようございます。お食事の準備が出来ております。」


「あ、そうですか。ありがとうございます。」


そういえば、今日はメイドさんは部屋に立っていたなかったな。気を使ってくれたのだろうか。


「今日は部屋の中に居なかったのですね。」


「メイドたるもの、いつでもご要望にお答えできるよう、精進しております。」


意味深だ。メイドさんがこの建物の中で最も不思議な存在であると言える。


「扉の外側にでも立ってたのですか?」


「メイドは常にご要望が聞ける所に居ますよ。」


段々と怖くなってきた。これ以上聞くのはやめよう。

変なことを考えてしまう。ただでさえ、屋根裏やベットの下などの隠れられそうなところに目を向けてしまっているのだから。


「皆様お待ちです。どうぞこちらに。」


言われるがままに、私は朝食を食べに部屋を出る。

今日の魔法の授業が楽しみで仕方がない。そんな胸の高まりを抑えながら、皆が座ってる無駄に大きなテーブルと椅子に腰掛けた。

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