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第13話 大きな弱点

「なぜこのスキルだけ赤文字で表示されているのだろうか。」


私はこのスキルのメリット・デメリットをまだ理解しきれていなかったようだ。


「スキル:疲労感Lv5。疲労感を一切感じさせない。。。そうか。そういうことか。」


私が転生してきた時から既に持っていたLv5スキルは数少ない。 "生活に必要最低限のスキル" を転生した時に授かったと解釈していたが、その中に必要最低限ではないスキルが1つあった。


「スキル:スキルLv5・・・。こいつのせいか。」


"スキル"という名前のスキルがある。『一度使用したスキルはLv1であっても、最大Lvになる。また、スキルの能力を知ることが出来る。』というものだ。


つまり、私のスキルはLv5にすぐしてしまう。結果的にマイナス効果になりうるスキルまでも、最大Lvに強化してしまうのだ。


「しかもこの赤文字スキル"疲労感"って、疲労を感じさせないだけであって、身体への疲労はあるってことじゃないか。どんなに疲れていても、どんなに身体が疲弊していても、疲労感を感じない。。。恐ろしいスキルだ。」


正しくこのスキル最大のデメリットであり、最大の弱点と言えよう。私はこの穴に気がつくことが出来なかった。やはりまだ心の何処かで、自分のスキルを過剰評価していたようだ。


この"疲労感"というスキルにおいて言えば、Lv1であればプラススキルに転じる。Lv1の効果は『疲労感を一定数値まで感じにくい。また一定を超える疲労は、その疲労感を和らげる。』というものである。


これに関してはあっても良いと思うスキルだ。ある程度の限界値は設定されているからだ。ただ今は一切の疲労感を感じさせないようにしてしまっている。今後恐らくこのようなスキルも目にするようになってくるのだろう。

対策を考えなければならないのだろうか。


「他に赤文字スキルは・・・。今のところは無いみたいだが。。。このスキルは怪しいな。」


私は似たようなスキルがないだろうか探った。私は一つのスキルに目が止まった。


「スキル:多食Lv5・・・満腹感を半減し、咀嚼・飲み込み速度上昇。ね。。。満腹感の文字に違和感だ。」


わざわざ『多食』という文字を使っている。これは上位互換スキルが存在すると考えていいだろう。『暴飲暴食』という言葉なあるが、その文字通りの、暴れるように飲み食いするというイメージがある。


つまり、多食の上位互換スキルは恐らく『暴食』。これがLv5になるということは、多食では半減するだけの満腹感を、完全に無効化してしまうのではないだろうか。


スキルの穴は相当大きな穴であったと私は落胆した。私だって男だ。異世界転生と聞いたら誰だって浮かれる。

自分が最強で、みんなにチヤホヤされるような、そんな漫画ばかり読んでいた私は、その夢をハサミで切られたかのような感情であった。


そんな感情に駆られている所に、私がいる部屋の扉がコンコンと声をあげた。


「どうぞ。」


「入ってもいい??」


マナであった。部屋に来るということは何かしら話に来たのだろう。


「どうした?怖い夢でも見たのか?」


「そんなんじゃないよ!子供扱いしないで!そうじゃなくて、お父様から聞いたよ!剣でお父様に勝ったんだって??」


既に知っていると思っていた。食事の時にこの話を持ちかけてこなかったのは他に理由があるとばかり思っていた。


「たまたまだよ。少々手を抜いていた可能性もあるではないか。」


「お父様はそんなことしないよ!いつも元気でいつも100%の力を出すの!」


確かに言われてみればそうだ。あの国王は何処ぞの芸能人のように暑苦しい。だがそれがいいのだ。


「ところでさ!突然なんだけどね?魔法に興味はない???」

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