第一話
えー。活動を再開するので新規小説を書こうと思い、この作品が投稿されることになりました。
本文はかなり短く、 サクサク読める作品を目指してます。
まだ書き始めで肝心のスライムが出てきてませんが、次辺り出てくると思います。
不定期になりますが、どうかよろしくお願いします。
春の暖かな日差しが心地よいある日、そんな日差しが入らない、薄暗い路地をゆっくりと歩いていた。
理由があったわけではない。僕は趣味の一つである散策をしに近所の公園に向かっている途中なのである。
この街に引っ越してきてからまだ日が浅い頃、買い物に出たら途中でスマートフォンの充電が切れてしまい、歩き回る中で道を歩いているのが段々と楽しくなり、趣味と化している。
数少ない親友にはジジ臭いと笑われるが、自分としては気に入っている。
僕もちょっと前までは、スマートフォンの地図アプリを使えばわざわざ自室から出なくても周りがわかる時代だと思っていた。が、スマートフォンの情報と実際に目で見る情報は全く異なっている。その違いを見つけるのがとても楽しい。
そういうわけで今日はまだ行ったことのない場所の一つとして公園を選んだのである。実は散策というのは目的地に着くまでの道中も中々面白かったりするのである。例えば街頭の看板の内容や新しい道の開拓、人に道を尋ねた後にする世間話など様々だが自分的には新しい道の開拓が特に気に入っている。そんな僕は偶々見つけた裏路地に興味を抱き足を踏み入れたのだった。