冷静な姉ちゃんは強い。あれ?でも、イラついてるんだよな?ん?
〈あ、起きた起きた〜〉
(秋野瀬君!大丈夫ですか!?)
《おぉう!七瀬!?だ、大丈夫だけど。》
(良かったです・・・後1分遅かったら死ぬとこでした・・・)
《え!?どういう状況だ!?》
(秋野瀬君・・・あの後4分程気を失っていたんです・・・心配させないでください・・・)
《お前、たったの5分で死のうとしたのか!?》
(私にとっては1年程に感じました!)
《それ軽く病気だぞ!どっかの死神の薬よりかはマシだが!あっちは1秒が100年に感じるからな!》
〈ボクがそういう風に弄ったからね〜〉
《・・・え?》
(・・・は?)
〈ん〜?またボクなんかやっちゃいました〜?〉
《グハァッ!!!・・・そ、そうじゃない!誤魔化すな!今のが本当ならお前は俺達に気付かれずに意識を弄れるってことに・・・》
〈嘘だよ〜そっちの子の固有技能だよ〜〉
出来るけど
《良かった・・・のか?》
(良かったに決まってるじゃないですか)
「アァァァァァァァァ!うるせぇよ!」
《ご、ごめんなさい・・・》
「それで、七瀬、変わって」
(え?どうして?)
「あのガキ生き返らせてよ」
(な、何故私に?)
「出来そうだから」
(で、出来ませんよ!)
「じゃあ紅葉は」
《で、できるっス!》
「じゃあやって、ごめん、イラついてんの」
《じゃ、じゃあ・・・》
「ふぅ・・・【終焉皇神之聖裁ⅹ救世聖人之原罪(ラグナロク・ジャッジⅹメサイア・シン)】」
ぐふっ・・・
えーっとなになに?
【加速崩壊時帝秒針】・・・【唯一無二之絶対不逃拷問器具】・・・【腐食之群蟲晶群王】・・・【無限喰牙源流呑世蛇龍】・・・【救世之神浄堕妹天使】・・・【終局之時空破壊星煌原初砲撃】・・・【遊戯之永劫安楽心守檻】・・・【銀之凱聖正史炉腕】・・・
もう死にたい・・・でも、マリアンニーが死にたいなんて思うのは傲慢だって言ってたな・・・
あ、【世界之語部】なんていいかもな。
「【世界之語部】、どうだ?」
「う、うーん。あれ?ママは?どこー?」
「目が覚めた?ママはあそこだよ。行っておいで。」
「ママー!」
「ああ、良かった・・・本当に良かった・・・あら?この子こんなに背が低かったかしら?」
これでいいだろう・・・
(まぁ、もうやることはやりましたし、少しは反省してくれるでしょう。)
「そ、そうだな・・・ハハ・・・」
《紅葉・・・あんた、絶対何かやったでしょ》
「いや、なんでも・・・」
《言いなさい》
「・・・はぁ・・・分かりましたよ、あの少年だけの状態を巻き戻した。つまり、コントロール出来ない今ではやり過ぎてしまいまして、あとは分かるな?」
《はぁ・・・さっきやった事の記憶が無いどころか体の成長、そしてあの体からさっきまでの体だったまでの記憶が無いのね》
「オゥケェイ!」
《なぁにがオゥケェイ!じゃあ!あれ程コントロール出来ない今はやめとこ言うたのに!》
「元はと言えば殺ったの姉ちゃんだろうが!」
《それが何か?》
「開き直りやがった!とにかく生き返ったんだからいいだろ!」
《それより、今後の方針はどうするの?》
「お、おう。そうだな・・・異世界の街色々回ってく?」
《こういうのは、何か私達が動いたら暗躍する何かも動くのがテンプレだよね。》
「・・・っ・・・そうだよなぁ特に学園生活とか。」
(異世界に暗躍組織は付き物・・・)
「・・・ぐっ・・・なら、どうするんだ?」
《潰す》
「あれ?おかしいな、今、潰すって聞こえたけど、あれ?」
《言葉の通り、潰す》
「どうやって?」