表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

地球への帰還と惑星破壊者

「なあ…地球に戻ったらなんて言うんだ?」

 タクヤはタクミに聞く。


「え?」


「だからどういうふうに紹介するんだ? この子達…」


 今は惑星を出て星系の外。


 地球へ向かっている。

「そうだな…僕もけもの耳としっぽを付けておどる?」


「あー。ねえ。考えてもみなさい。宇宙人とのファーストコンタクトなのよ。

あなたの奇妙な踊り。今世紀からずっと先までその映像が残るのよ。

何人の人が見ると思っているの? 今の世代だけではなくて…あなたがひょっとしたら結婚して、子供を作って…孫を作って…その先。ものすごく後の世代の子があなたの踊りを見るかもしれないのよ?」


「え? あ。ああ。そうか…ぐふふ。みんなみるのか…なら本気を出さないとな…」


 タクミは付け耳としっぽを付ける。そして奇妙な感じで腰をふりふりし始める。


「あ。あたしもー」

 本物のけもの耳をつけている子もタクミを見て踊り出す。


 本物のけもの耳の子が数人踊り出す。


「か。かわいい。しっぽもふらせて…」

 エリカは我慢できなくなる。


「こら。すぐにもふろうとしないの…

そんなことをしていたら法律ができるぞ…『むやみやたらにもふらないこと。もふったら死刑とか』」


「えー。そんなのダメだよ」

 エリカがタクヤに言う。


 フルファは「そうだね。賛成かも…やたらともふろうとする人いっぱいいるらしいし…」


「いっぱいって。そんなにいないと思うよ…でも一部の人はもモフモフするかもね」

 タクヤはそばにいるヌルファのしっぽをさわる。

 あたまもなでる。


☆☆☆


 空間移動をしながら太陽系の方向へと進める。


 そんななか、一隻の宇宙船の信号を受信した。


「なんなの?」タクヤはヌルファに聞く。


「なんだろうね。友好的な感じはしないんだけど…」

 ヌルファは映像を確認したり、計器をつかって何かを受信していないかを見る。


「なーに」エリカはネコミミのルリを背後から抱きしめ、あたまの上に自分のあごを乗っけて言う。

 あごがネコミミにあたり、耳がぴくぴく動いているのがわかる。


「なあ。無視して逃げたらどうだ? 海賊とかいるのか?」


「うん。まあ。いるところにはいるね…もしかしたらそうかも…

友好的だったら挨拶してくるもんね」


☆☆☆


 空間移動の機能を使って、いっきに3星系ぐらい離れることにした。


 移動後にヌルファは計器をみて言った。

「どうやらついてこないみたい」


「そっか」


「なんだったんだろう…」


 どこまでも星空が続く。目立って綺麗なところはない。

 星雲や星団。銀河団は見かけない。


 ここは星とかがまばらなところみたい。


「ねえ。あとどのぐらいで到着するの?」


「そうだね。1週間ぐらい?」


「そっか。じゃあその間。みんなをもふって暮らそうかな…」

 エリカはターゲットを見定める。


 そんな中。背が大きいけもの耳の子がエリカを見た。

 その後エリカのほうへと歩いてくる。


 ぎゅ「え?」大きい子はエリカをぎゅっとして体の動きを封じた。


「あたしが抱きしめておけば、他の子が強制的にもふられることを避けることができます。

あたしをもふってもいいのですよ」


「あ。え。んー。手が頭のてっぺんに届かないんだけど…そしてしっぽ。しっぽもなかなか触らせてくれないんだけど…」


「そうですね。あなたの手が届かないところに耳としっぽがあります。あたしのお尻の位置も上なので…簡単に触らせてあげませんよ。そして…あたしがエリカの身を封じているので我慢してくださいね」


「えー。この。このぉ。バカ力なんだから…こうなったらあたしが持ち上げて…

ってびくともしないじゃない」


 エリカはあきらめる。


☆☆☆


 平和に日時が過ぎ、地球がある太陽系が近づいてきた。


「やっと太陽系の中にはいったよ。今は冥王星? だっけその近く」


「そう。ねえ。この反応はなんなの?」

 タクヤは計器の隅にある表示をみつけた。


「え? あ。あれ? この表示…前いたあやしい宇宙船?」


「本当?」


 計器の表示を見ていると…


 ちゅーん。何かがその船から発射された。


 冥王星。その横付近を航行していたが…


 冥王星はくだけた。


「なっ」


 急に船を旋回させた。

 くだけた冥王星の破片をやりすごす。


「なんなのもう」エリカはヌルファを見る。


「大変だよ。あの船。悪者みたい…冥王星を攻撃してこなごなにしちゃった」


「えー。どうするの? このままだと太陽系の他の惑星も…て。地球が危ないんじゃない?」


「うん。その可能性もあるよ」

 ヌルファは考え出した。


 通報しても、仲間の船が来るまで時間がかかる。


 かといって、この船には武器は積んでない。


「ね。ねね。ねえ。ひょっとしてあの船。この宇宙船に狙いをつけたら破壊される?」

 うさ耳の女の子。ふるえながらタクミにくっついて、ヌルファに聞く。


「もしかしたらそうなるかな…でも攻撃する気だったら。最初にあった時にしているのかも。

あ。でも行先の惑星を割り出そうとしているだけだったら…僕たちはもう用済み…」


「えー。あたしこわい。しんじゃうの?」

 ぷるぷるしている女の子。


「えーい。暗くなるな。こうなったら踊るぞ。踊って、何かいいさくがないか考えよう」


 ネコミミとしっぽをタクミは装着し、ふりふり腰をふりふり。踊り出す。

「ねっこみみ。ねっこみみ。地球はいいところ。マタタビ茶。おさかな。マグロもあるよ。

おっさしみ。漆の実をおててでちょんちょんとつっついたらカブレるぞ」


「な。なにそれ変な歌」エリカがそれを聞いて笑う。


 その時…急に宇宙船の中に男の人が現れた。


「くっくっく。子供ばかりだな… さて。この星系はお前たちの故郷だろう。

俺は今むしゃくしゃしている。ある惑星の施設をふっとばしてやろうとしたんだがな…

79%しか破壊できなかった。79%というのは惑星の数だがな…破壊できなかった惑星だが引っ越していて、破壊できなかった。そこであともう1つ有人の惑星を破壊したら80%になるのだ。

80%がノルマでな…お前たちの故郷の惑星を破壊させてもらう…なおお前たちは生かしておいてやる。

船の航行システムを破壊した後でお前たちの故郷の惑星の近くまでひっぱってってやる。その後は知らん」


「な。何いっているんだ。そんなこと…」


「しっ」ヌルファは黙るように言う。小声で「逆らわないほうがいい。気がさわったらすぐに殺される…」


 みんな固まった。


 エリカはその男の人の後ろからばしゃっと何かの液体をかけた。


「ん? なんだ?」

 皮膚にその液体がついて…皮膚が赤くなってくる。


「ふふーん。その液体はね…腐食性の液体なの。あたし達は大丈夫なんだけど…

早く手当しないと、死ぬわよ。溶けて。1日ぐらいかな?」


「は? な。そんなことを言っても…」

 男の人は皮膚に着いた液体をぬぐう。

 するとさらに皮膚の赤い色はひどくなり、皮膚がただれてくる。


「くっ。油断した。じゃあ。お前たちはしね。船にもどったらまずは惑星を破壊してやる。その後は…そうだな… 時限爆弾をおいていってやる」

 男の人は床になにかを転がし… 急に消えた。


 そして…コンソールにさっきの男の人が現れる。

「早くばかなことをやめなさい。やめたら解毒剤をあげる」


「ふん。いらん。今ちょうどお前たちの故郷の惑星をサーチして照準をあわせているところだ。みてろ」


「やめろ。やめるんだ。ばかなのか? 大勢の人がしぬんだぞ」

 タクミは言う。


「ふん。女が液体をかけたからだ。じゃあ。やれ」

 部下に言う。


 何かが発射され…


 どがーん。


 惑星は真っ赤になった。


 そしてぼん。


 内部から破裂するように砕けた。

「ふっふっふ。これで80%。ノルマ達成だな。そして…航行不能にしろ」

「はい」


 その直後。何かのビームが宇宙船をつつむ。


 がこん。


 音がして、宇宙船のエネルギー共有が止まった。


 そして悪人の宇宙船はあっという間に消えて行った。


☆☆☆


「なあ。これって信じられるか?」

 タクミ。

 タクヤ。


 エリカ。


 みんながっくりしている。


 本当なんだ。


 地球が破壊…


「ああ。よかった」

 いきなりヌルファが言う。


「何言っているんだ。このやろう」タクヤはつかみかかる。


「ああ。ごめん。破壊されたのが金星でよかったって」


「は?」


「だから、あの悪人の船。僕がハッキングして金星を地球に見えるようにしてたの。

ねえ。金星は無人なんだよね」


「そ。そうだけど…え? ほんとう?」


「うん。だって地球は太陽をはさんで反対側だからね。こっちにあるのは金星」


「そ。そうだったの…」


 悪人は去ったし…で、あの謎の液体。


「あの液体。ポケットに入れていた大学の備品の薬。あるものと混ぜると腐食性のものになるの」

 エリカが言う。


「そっか」


☆☆☆


 で。地球に降り立った。


 わざとアメリカのホワイトハウスの前に下りる。


 攻撃されるのかと思ったが、放送で大統領にコンタクトをしていた。


「英語わかるの?」タクヤが聞く。


「うん。この学習装置でおぼえたの。日本語のほうが難しいよ」


「そっか」


 ヌルファは先に宇宙船から降り、大統領に向かって歩き握手をする。


 その後からルリ、タクヤ、タクミ、エリカが降り、その後からネコミミの子。うさ耳の子。きつね耳の子。その他長身の子が降りる。


 それぞれ、異星人の姿を見て、大統領はあまり焦らず堂々とした態度でこういった。

「地球へようこそ。ネコミミの子もようこそ。地球はいいところ」

 かたことの日本語で言う。


 タクミはこのときを見計らい。

 付け耳と尻尾を付ける。

「ねこみみ。きつね耳。うさみみ。けもの耳。みーんな可愛い。しっぽもかわいい。ほーらほら。

腰をくねくね。みんなしっぽを見せろ。こんな子達がいたら世界も平和になるぞ。戦争はやめろ。みんな仲良くみみとしっぽを見せて踊ろう」


 大統領はそれを見て、通訳に何を言っていたかを聞いた。

 すると…

「わっはっは」と大きな声で笑い。こう言った。


「ありがとう。これからも仲良く…」

 大統領はヌルファに握手をした。そしてルリにも。そして続けて言った「おー。ネコミミ」


☆☆☆


 そのあと、金星が破壊されたことを告げた。

 地球が破壊されるところだったことも…


 ヌルファの機転とヌルファのハッキングによる行動。

 それがたたえられ、名誉市民になった。


 日本の大使とも会い「ようこそ地球へ」


 けもの耳の子達は地球へ迎えられ、ヌルファ達の星系と国交を結ぶこととなった。


 西暦とは別に宇宙標準で使っている標準歴も地球に伝えられた。


 それから宇宙の地図。知的生命体がいる星系。


 地球の環境破壊や、地球温暖化。それらを解消するための知恵や科学なども提供されることとなった。


 そして、大統領とともに、タクミの奇妙な踊りも永久保存版の映像として残ることになった。


 地球にはけもの耳の子達が、たくさん訪れるようになるだろう。

 日本の大使は言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ