表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
コンビニ宇宙に進出する  作者: 中村 あんず
3/3

船内

タネヤカホルは母さん見たいな人だ。


ナカガワイツコは18歳ながら、しっかりしている。彼女の問題はポニーテールの髪だ、時々、発作的にカッターナイフを押し当てては、やめる。


シャンプーは3日に一回しか出来ないからだ。

シャワーも3日に一回。


労働者階級こそ入浴は必要なのに、入浴チケットが馬鹿高いから買えない。いや、買えるけど、使う気になれない。


3日に一度は福利厚生費に含まれる。


ミナミはショートカットで正解だった。


高水圧シャワールームは車の洗車機を応用しているらしい。


ぼんやり突っ立っているだけで、たった3分で身体をくまなく洗い、乾燥までしてくれる。


「ぽんぽこ行こか?」

「うん、行く、行く」


イツコはショートパンツにTシャツを、しこたま持ち込んできた。かしこい子だ。


「ミナミさんはあれだね」

「毎日言わなくてもわかってるからいい」


私は黄緑色の高校指定のジャージの上下とジーパンが2本、ナマズストアの制服が10着。1年に1組の計算で支給されている。


イツコは生意気にも、持ち物を完璧に揃えて来た。貸してもらうには料金を支払わなければならない。


コイツはそれも見越したように、郵便局で貰ったポスト型の貯金箱まで持ち込んだ。


すべての料金表が壁に貼ってある。


なんと300種類も持ち込んだのだ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ