天才君
僕の名前は、小村直人。でも、誰も僕を名前で呼ばない。
皆は、僕を天才君と呼ぶ。
それは、僕が常に成績トップだからだ。
でも、それは違う。
皆は、努力していないから、勉強していないから、僕がなんでも出来るようになっているだけだ。
僕は、人一倍努力をして今、成績がよくなった。
だから僕は、こんな発言が嫌いだ。
「いいよな、お前は、最初から才能があって。」
「天才君は、勉強しなくてもなんでもわかるね。」
「俺たちは、最初から、神様に見下されているんだよ。
天才君は、神様に選ばれたんだよ。」
こんな事を聞くと僕は、拳を握り震えている。
僕が一番嫌いな日は、テスト返しの日、順位発表それは恐怖。
「また天才君が一位だやっぱり、最初から才能がある人は、違うな。」
僕は、今日こそはと、勇気を出し
「うるさいな。大切なのは、才能じゃないんだよ努力なんだよ。
皆は、毎日ひたすら、勉強したことがあるか?
僕にだって、皆と同じで、才能なんかない。
君たちは、努力してないから、僕より、、。」
僕は、泣いてしまった。
今まで、思っていた事を言いながら。
皆は、ハッとした。
きっと、僕の言葉が届いたんだろう。
みんな揃って、
「ごめん。今まで、あんな事言って。俺たち天才君が努力しているの知らなかった。
だから僕達これから、勉強頑張る。」
そして、みんなは、僕のいいライバルになった。