1/1
プロローグ
勢いのままに。
さ あ 黒 歴 史 と な れ
「無人島にひとつ、ひとつだけ、何かを持って行けるとしたら、何を持っていく?」
そんな質問をされたのは、たしか俺が小学生の……何年生だったか。
いつの話だったかは思い出せない。
でも、その質問に、何て答えたか。それは覚えている。
「…釣竿!」
「どうして?」
「だって、釣竿があれば、魚が釣れるだろ!」
…ああ、たしかにそうかも知れない。
だがな、あの頃の俺。
釣竿で釣れるのは、魚だけじゃあないんだぜ…
「…おはようございます♪」