職業Ⅱ・⑤ 新地開拓
突き攻撃の強さに気付いてバンバン攻撃していったら、結構簡単にドラグモは倒れた。
うーん。天気でもなんでもないかも。
さて、帰るか。
ゲーム機をポーチから取り出す。
★キラーン★
「ちょっとまってちょっとまって~~~~」
なんだ。妖精か。
俺はだんだん妖精に慣れてきたようだ。大して驚きもしない。
「わたしはここの専属ナビゲーター・ラナ。よろしく」
あ、そう。もう帰るから。
「あんたがドラグモを倒したから、ラナク山の向こうにある村に行けるようになったの」
ん、それは耳寄り情報だ。
でもあんたって呼び方はどうなんだよ。あんたって。
「向こうの村までは歩いて行くの。案内はするわ」
サリアと違っておしゃべりな妖精だな。妖精によって性格も違うのか。
「ギルドへの報告はどうするんだ?」
「ギルドの支部は村にもあるわ。村で報告すればいいの」
よし。歩いていくのは面倒くさいが、世界が広がるのなら致し方ない。
「じゃ、案内よろしく」
「は~い」
といって歩き出したのはいいものの。
岩山であるラナク山はかなり険しく、村までが遠い。
歩いても歩いても、なかなか着かない。
「もうくたばってんの? 虚弱なやつ~」
お前は飛んでるからいいけどな。俺は一歩一歩歩いてるんだ。虚弱とか言うんじゃない。
「もうすぐ頂上よ♪」
なにっ!
頂上かっ!
俺は少々気分が良くなったらしく、走り出す。
それで、頂上に着いたのだが、大して景色が良いわけではなかった。残念。
ここからまたふもとの村まで下りていくのか……。
そんな俺の心を見抜いたのか、ラナが言う。
「村は山の下じゃなくて、崖の途中にあるの。登りより短いわよ」
良かった。
下りは登りより楽で、俺の足は早く動いていく。
見えた。村だ。
「あそこが【セアメ村】よ。わたしの役目はここまで。村にはわたしの親友がいるわ」
【セアメ村】か。
この村に、どんなクエストがあるんだ?
「そうだ。ボタンもらえるか?」
「いいわよ。サリアたちのと合体させといて」
近づけるだけで融合して一つになる。
じゃ、またな。
☆キラーン☆
いなくなった。
さあ、崖に張り付くようにして作られている【セアメ村】で、クエストクリア届けを出そう。




