職業① 送られてきたCD‐ROM
俺に、ひとつの小包が送られてきた。
俺の趣味はゲーム。小説みたいに中に入って遊ぶゲームじゃないぞ?普通のゲームだ。
まぁ一般的にゲムオタって呼ばれるような存在だな。働かずにゲームしてるわけじゃぁないんだが。
で、例の小包なわけだが。
差出人不詳。
代金引換ってわけでもなかったから受け取っておいたんだけど。
友達は少ないが怨まれる覚えもない俺にこんな小包か。
なんだ?
開けてみる。
PCで使えるCD-COMのゲームソフトのようだ。
ゲームか。
俺の趣味だ。
くわしく見てみる。
R・RPGって書いてある。
なんだ?
PCの置いてある部屋に行く。
といっても狭い俺の家だ。すぐそこだけどな。
PCに突っ込む。
「プログラムをインストールしています」
こういうの結構長いんだよな。
さて、この時間を利用して俺の家族構成を紹介しよう。
この家に住んでるのは……俺一人である。
そして別居の親。まだ生きてる。
妹が一人。しばらく顔を見ていない。
最近とある会社に就職したらしいのだが。
さて、インストールが終わったらしい。
「このファイルを起動しますか?」
もちろん「はい」だ。
「本当に起動してよろしいですか?」
なんでそんなこと聞くんだ。
いっつも間違えて押したファイル起動するくせに。
一応確認しておく。
うん。今入れたゲームだ。
「はい」
画面が強く光る。
はぅっ!?