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黒白の協奏曲《コンチェルト》  作者: 笹坂佐々人
第一章:二対の太陽
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第四話:RISING SUN

「んだよ…あれ…」

 窓の外を見ながら、嵩弥は絶句した。

 空を埋めつくさんばかりの数の人影が、神々しい光をバラ撒きながら、高層ビルよりも高い位置を滑空している。

 その情景を共に目にしていたレヴィアは、自分を責めるように言った。

「あの時、私が死んでいれば…こんなことは起きなかったはずなのに…」

「どうしたんだよ!!なにがあったんだ!!今から何が起こるって言うんだ!!」

 状況を飲み込めない嵩弥は、本能的にくる焦りや異様な程の神々しさ――禍々しさに圧倒され、苛立ちを隠せない。

「――怒り狂った天使達は、人類と同盟を結び、最後の悪魔である私を殺しに来ます。こうなった以上、もう誰も止めることは出来ません――」

「まさかここで…人界でやるわけじゃねぇよな!?」


 三勢力が一気にぶつかり合えば、この世界は確実に破滅する。平和な世界が、楽しかった日常が消えていく。嵩弥はその事実に愕然とした。

「何か止める手だてはないのかよ!?」


「今のところ何もありません――すべて私のせいです…」

 発せられた少女の声は、悲しみと不安と恐怖が入り交じっているように、震えていた。

「私が全てどうにかします。私が招いたんです。責任はとらないといけません」


 この子一人が、解決できるほど甘い問題じゃないということは、彼女自信にもわかっているはず。だがそれを知った上で彼女は、なにかアクションを起こそうとしているのだ。


 ――ったく世話の焼ける悪魔だな。レヴィアは。


 大空を舞う天使たちの姿は、徐々に大きく見えはじめる。

 これ以上の接近を赦せば、魔力を検知されレヴィアの存在がバレてしまう。もしそうなってしまえば、黒瀬家にいる親族にも危害が加わってしまう。


「何のために、俺を眷属にしたんだよ。一人でなんでもやっちゃ意味ないだろ――」


 嵩弥は、再び胸を張って続ける。


「さっきも言ったろ、俺は君の眷属だって。行くぞご主人様!!」


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