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この世界で願いのために戦う僕の物語  作者: KOKOA
第7章 閉幕《イ二ティウム》
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62話 《迷う鳥》と《淡い音》

 ――――長い間、悪夢を見ていた気がする。

 出鱈目な温度を肌で感じて起き上がる。熱さと冷たさ、同時には成り立たないはずの感覚。

 目をゆっくりと開ける。

 ――開けた瞬間に世界が歪んだ……。いや、正確にはそう感じた。

「あ、カズマやっと起きたね」

 目の前には傷つき、それでもなお立っている翼と希美がいた。まるで僕を守るように――いや、僕を守って立っていた。

「ごめんなさい和真さん、出てきちゃいました」

 何でもないことのように希美は言う。

 でも、希美がやられたら作戦は失敗だ……。だけど、希美は全く悪くない。あのままでは確実にユグドラシルごとやられていた。そうしたらそれこそ御終いだ。

 だから希美と翼は託したんだ。僕に……。

 二人はもう力を全て使い切ったのだろう。体が、光となって消えていく。

 でも二人は僕を信じきった目をして微笑んでいた。

 皆、僕を信じて、後を託して、世界を託して、消えていった――――。

 まるで今までのことが嘘のように……。全てを一瞬で失った。

 もう、僕の願いは消えた。もう、成すべきことは消えた。

 前からは絶望がこちらに向かって来ている。

 もう、どうにもならない。

 残りの力、全てを使えばもしかしたら別の世界に飛べるかも知れない。最高神は今ここにいて力を使ったはずだ。それにまだ慣れていない可能性もある。だとしたら世界は不安定のはずだ。近くの世界になら飛べる。

 そうしたら、そこの生命の種を奪ってここに――。

 正義と仲間。

 どちらを拾う? どちらを捨てる?

 頭がぐちゃぐちゃする。

 僕はどうしたらいい……。





 

 

 

 

 

 

 

 

 

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