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この世界で願いのために戦う僕の物語  作者: KOKOA
第二章 能力者《イクシード》
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5話 チート

 本を読んでいたら朝日が昇り始めていた。時計を見ると五時だったので今から寝ても一時間しか眠れない。とりあえず睡眠の質を高めるため周りの環境を少しいじる。あとは時間の進みを自分だけ早くして眠る。これで一時間で八時間分の睡眠が取れる。

 この方法を見つけてから僕は一日、三十一時間で生活している。



 ――学校に行くとちらほら体育着の人がいた。

 そういえば一時間目体育だったな。急がないと。

 体育の時間。これはまあ楽な時間だ。

「えーと、今日は持久走をやる。準備体操が終わったやつから走れ!!」

 来たな持久走! 中学まではビリだったが今は違う。

 体力、脚力共に強化して走り出す。

 三十分立ち始めた頃から前を走るのは運動部になってくる。

 僕はとりあえず目立たないように真ん中あたりを走る。

「天野ー」

「ん?」

 隣を見ると知与川が小声で呼んでいた。

 ……これはやり過ぎたかな。

「一応、息も乱したほうがいいぞ」

 ……全然そんなことなかったみたい。

「そうだな」

 苦しくならない程度に息を乱す。

「こんな感じかな」

「そんなもんでしょ」

 よく考えなくても僕達って最低だよね。

 


 ――体育の時間も終わり制服に着がえているとみんなの動き――いや世界が突然止まった。

「天野、僕はユグドラシルに向かうから後はよろしく」

「ああ、わかった」

 ん、なにかがおかしい。カオスの時はどこにいるのかが大体分かったけど今回のやつは全くわからない。

「天野君、今回なんかおかしい気をつけて」

 廊下に出ると白金さんが体操着に剣という訳の分からん格好をしていた。

「あ、うんやっぱおかしいよね」

 二重の意味で言ってみる。

「た、体操着のことは置いといて」

「……また頭の中覗いた?」

「顔でわかるよ」

 白金さんを見ると少し赤くなっていた。

[おーい二人共とりあえず校庭に出てくれー]

 知与川のやつ着くの早すぎない?

 

 とりあえず校庭に出ようと走っていると突然刃物が頬を掠めた。身構えると同時に天井が割れ爆弾の様な物が落ちてくる。

 急いで爆弾を出来るだけ遠くにテレポートさせる。

 テレポートさせたのはいいが相手は爆弾に力を働かせてそれを邪魔してくる。この場合爆弾は相手の物だから相手の方が有利に動かせる。

 爆弾は僕達から少し離れたところで爆発するが煙が出て視界が悪くなるだけだった。

「煙玉か?」

[二人共その煙は毒が混じってるから浄化してくれ]

 浄化と言われてもイメージしずらい。体内の毒は自分の体の中にあるから相手より有利にイメージできから体外にテレポートさせるのも簡単だ。でもこの毒を浄化するのは案外難しい。殺菌スプレーをイメージしたところで効く気もしないし。この煙は相手が有利にイメージ出来る。

 しかしほっとくわけにも行かない体内に入ってこないようイメージすることも出来るが少しは入ってきてしまう。しかも体内に入ってきた毒をテレポートさせることは簡単と言ったが全部が取り除けるわけではない。

 つまり長期戦になると不利なのはこっちだ。

 ……考えるのがめんどくさくなった。でもさっきから何回も外にテレポートしようとしているが出来ない。多分結界か何かが張られている。どうしたもんか……。


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