エピソード4
団地では夫婦して、平和に暮らしていた。百合子は再び、羽根さんを好きになっていた。
エピソード4
夫・・・・・・現実の世界で妻を守れるのは僕だけだ。でも、妻の現実って何だろう。
妻・・・・・・夫とは平穏無事に生活していた。団地の皆様とも心の中で会話していた。そして、空の声の羽根さんと野谷さんとも話しをしていた。羽根さんは相変わらず野谷さんに譲ってくれと懇願しているのでした。そして、こんな私は羽根さんとの過ちを何度も甘く思い出すのでした。それは夫では得られない快楽であった。
そうしているうちに、私は羽根さんを好きになっているのでした。夫、羽根さん、野谷さん、どの人も同じくらい好きなのでした。そして、今度は羽根さんとディケアの部屋で会う約束をするのですが、現実に彼が私の前に現れる事はないのでした。
そうして、現実にしびれを感じた私は羽根さんに告白するのでした。でも、彼に妻と子供がいるから・・・という理由で断られるのでした。
そして、失恋のショックを抱えながら夫とともに団地に帰宅すると、また羽根さんの声が聞こえてきて
「さっきはごめん。本当は百合子が好きだ。」
と言ってきて、私は
「それならどうして。」
と返事をするのでした。
そして、その夜も寝付く前に羽根さんと野谷さんの甘い囁きを聞いて眠りにつくのでした。そして、自分がますます狂っていく事に気づかないのでした。
夫・・・・・・恋が妻の生きるすべならば、僕は黙ってそれをみとどけよう。何故ならば僕は妻を愛しているから。
好きな羽根さんに妻の百合子は告白するが、失恋するのであった。