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エピソード1

妻はディケア職員の野谷さんに恋し始めた。

エピソード1


夫・・・・・・僕はただ妻が壊れていくのを見守るだけしかなかった。それでも、僕は妻を愛していた。


妻・・・・・・私の夫は優しい。貧しいながらも、私は夫を愛していた。なのに何故あの人を愛してしまったのだろう。8年目の結婚記念日に思い出した不実の記憶。それまで、羽根さんに対してずっと叶わぬ片思いと信じていた。それなのにその記憶は私を甘く狂わせる。

私と夫は神経内科にかかってて、昼間は大きな病院のディケアに行っている。羽根さんはそこの主任であった。そして、記憶の中で私は同じ時で何度も彼に抱かれてる。

私は自分の頭が狂うと主任の羽根さんと職員の野谷さんに相談して、自分の心を整えるのであった。

そんなある日、ディケアのサークルで病院の近所の図書館に皆で行った。その時、私の心は何故だか恐怖に包まれていた。そして、大人しく1冊の本を読んでいたら、空中から野谷さんの声が聞こえてきた。そして、その声は私に甘い愛の言葉を囁くので、私は辺りを見渡したら何と不思議な事に彼の姿は全然見当たらないのであった。その声は

「・・・もし、百合子さんが離婚していたら、僕がプロポーズするつもりでした。・・・僕が嫌いですか。」

と。だから、私は心の中で

「そんなの困ります。困ります。」

と言うのでした。

そして、ある眠れない夜、声の野谷さんは私に語りかけ、そして、私は現実の野谷さんに恋するのでした。

こうして、私は幻聴にのめりこんでいくのでした。


夫・・・・・・誰が僕の妻を救えるのだろう。


妻は野谷さんとの恋に、うつつを抜かし、夫の気持ちを察しないのであった。

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