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地図の上の堕天使

作者: 平榎えい

雑食の堕天使は人間界で不思議な地図を手に入れました。

この地図に願った場所に行けるというのです。


非日常を味わうのが大好きなずる賢い堕天使は

この地図に願います。

僕を人間界の非日常が堪能できる素敵な場所へ連れて行ってください。


地図は素敵な場所へと案内しました。


堕天使が目を開けると砂しかありません。

これは何だ!


歩いてもとんでもずっと砂しかないのです。

雑食の堕天使は砂をたくさん食べました。

うまいうまいと言って沢山食べました。


天使界に戻ったら、この話をみんなにしよう

そう思っていました。


しかし砂を食べ過ぎた堕天使は

歩けなくなり、銅像のような姿で

そこに立ちすくみ動けなくなってしまいました。


地図も砂でカピカピになって願っても反応しません。


この地図はずる賢い堕天使への罰として与えられたものだったのです。

人間界にそんなものがあるわけがないのですから。


堕天使は立ったまま泣きました。

ずっとずっと泣きました。

悲しくてもそこに立ち続け耐えたのです。

そして思いました。

もう二度と悪さはしないぞ!と。

そもそも堕天使にならなければ、穏やかな天使界にいられたのです。


10年も泣いた頃、天使の仲間が助けにきました。

堕天使はこうして天使に戻ることができました。


-おしまい-

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