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ドリンクholic  作者: 鹿目
三章
7/10

青い光

サリナ「お父さんに何かあったかも、サリナ、お父さんしかいないのに...」

プルトン「大丈夫、社員の方もいるし実際に行って確かめようよ」

サリナ「そんな余裕ないわよ、運転手もパニックで発電所の現場の人と連絡してるしっ、怖い」


僕も下手なことは言えない、詳しくないから、でも嫌な予感は頭にちらつく。つい昨日も「チェルノブイリ」の映画を見たから青い光が何を意味しているのか理解していた。本当は全然大丈夫じゃないのだ。

程なくして緊急避難警報が地域に鳴り響いた。僕らは近所の体育館で避難することになった。


プルトン「お父さんには連絡着いた?」

サリナ「全然つかない、サリナ達ここから動くの止められてるし、どうしよっ」

プルトン「行ってみるしかないか」

サリナ「正気?10kmも歩いて?」

プルトン「もちろん車で、体育館の駐車場に車もあるし」

サリナ「誰も貸してくれないわよっ」

プルトン「だったら自力で開けるよ」


以前商品名は出せないがSNSでコアな人向けに流行った物がある。

それは車のオートロックや電波を受信して動作する機器に電波を送り操作をすることができるポケットサイズの機械がある。イルカが印象的な商品だ。所持自体は合法だが、人の所有物に干渉したり、ロックを掛けたものを勝手に開けることは違法で捕まってしまう。

それを使って人の車を勝手に開けた。


プルトン「サリナちゃんは体育館で待っててよ」

サリナ「君ってちょっとやばいねっ」

プルトン「なんかあったら電話するね」

サリナ「待ってるっ」


嫌だな、死神が後部座席で今にも命を刈り取ろうとしているような恐怖があった。

冷静に考えて勢いで飛び出したものの、発電所の警備の人が施設に入れさせてくれないだろうなとは思っていた。


道には消防車や救急車が止まっておりせわしなく動いていた。

だが消防士や社員の方が出入りしていてその混乱に乗じて入ることができた。

だが社員に連行され、社員たちの事務所に連れていかれた。

そこでここに来た理由を聞かれ怒鳴られ送り返されそうになった。


社員A「君はここにいてはいけない、俺が乗せるから早く逃げろ。ここにいると死ぬぞ。」

プルトン「待ってください、僕たちは社員ではないが雇われている身です。共に働いた人たちがまだ原子力発電所にいるはずなんです。その人たちの安全が確保できるまで、私は何も得ずに帰ることはできません。」

社員A「こんな状況で自分の身すら危険な状況で、非正規社員の人たちの安全が保障できるわけないだろ!」

プルトン「じゃあお前らは何のために給料をもらって働いてるんだよ。電気作って終わりじゃないだろ。原子力という扱いの難しいものを管理するからこそ存在として認められてるんだろ!」

発電所責任者「やめろ!わかってる。俺らは死ぬ覚悟で挑まないといけない。」


事故が起こったきっかけは詳しくは割愛するが「福島」と似ている。発電所内の老朽化で水素を排出する管から水素が漏れ出て、中は超高温で原子力の燃料棒が稼働していた。普通は燃料棒は水に浸されているが、海水を浄化している設備に不備があり水の注入が不足したらしい。


発電所責任者「今から原子炉に海水を入れる。その為には原子炉近くのポンプ栓を開ける必要がある。誰か言ってくれる人はいるか。もちろん放射線量はちゃんと管理して限度量は守る。だがかなり体に無理をさせてしまう。誰かいないか?」

みんな口を出せない中


???「僕にやらせてください」

死神が笑っている気がした。

勉強をして結構無理やりな仕組みを考えましたが、専門家の方が見ていたらコメントください。

「チェルノブイリ」、「fukushima50」を参考にしました。

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