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ドリンクholic  作者: 鹿目
四章
11/12

highway race ep.1

メモⅠ スタート:浜松市 → 磐田市 → 掛川市 → 藤枝市 → 島田市 → 静岡市 → 富士宮市 → 富士市 → 沼津市 → 長泉町 → 裾野市 → 御殿場市 → 小山町 → 松田町 → 山北町ゴール


メモⅡ 浜松SA(浜松市浜名区)、遠州森町PA(周智郡森町)、掛川PA(掛川市)、藤枝PA(藤枝市)、静岡SA(静岡市葵区)、清水PA(静岡市清水区)、駿河湾沼津SA(沼津市)


メモⅢ「加速/最高速/グリップ/耐久」の4つの要素


メモⅣ

車体の強化以外でカートに細工は禁止。

能力使用は禁止。

高速道路から出てはいけない。

走行不能になった場合相手がゴール出来るまで待機。

各サービスエリア(SA)ごとに、先についた人はゴールタイムから2秒ずつ引きます。

最大で14秒のタイム差が出ます。

最終的なゴールタイムが短い方が勝ちとする。

カート同士の軽度の接触はあり、悪質なクラッシュ行為は禁止。即失格。

周囲の一般車には接触禁止。





ギークボーイ「第二関門について少し変更しようかな」

レンチガール「こんなに仕掛けもしたのに?」

ギークボーイ「二人もさ、陽の光浴びたくない?」

プルトン・カミキ「出たい!というか出せ!」

ギークボーイ「そのカートに乗って、転移装置をくぐって!」


地面から円形のゲートが現れた。前進があらわになると青白く光りその中をくぐった。


ギークボーイ「君たちにはレースをしてもらいます!」

(さっきとはルールを変えちゃったけどいっか)



ルール

新東名高速道路の静岡区間(愛知との県境から神奈川の県境)のレース

7つのサービスエリア(SA)ごとに、カートを強化できる。

サービスエリア(SA)では、「加速/最高速/グリップ/耐久」の4つの要素のうち1つ強化できる

車体の強化以外でカートに細工は禁止。

能力使用は禁止。

高速道路から出てはいけない。

走行不能になった場合相手がゴール出来るまで待機。

各サービスエリア(SA)ごとに、先についた人はゴールタイムから2秒ずつ引きます。

最大で14秒のタイム差が出ます。

最終的なゴールタイムが短い方が勝ちとする。

カート同士の軽度の接触はあり、悪質なクラッシュ行為は禁止。即失格。

周囲の一般車には接触禁止。



ギークボーイ「大体2~3時間くらいかな?気になることがあったらカートの無線から聞いてね」

レンチガール「私は転移装置をくぐってカートを改造しに行きます。改造は1分かかるよ」

ギークボーイ「新城ICから静岡の県境までは自動でカートが動くよ、県境の前に合図が出るから運転の心構えをして。」

レンチガール「マップと時間、速度は画面に表示されるよ」

双子「それではご武運を!」


レンチガール「ネットのみんなはSAごとにどっちが先につくか、最終的にどっちが勝つか賭けてね。」

レンチガール「SAタイムは掛け金の1.5倍、総合タイムは掛け金の3倍だよ!」

レンチガール「私たちの作った、「catch on」っていうアプリにログインして参加しよう!」


---スタート直前---

カミキ「プルトンだったか?名前」

プルトン「そう、カミキ君だっけ?」

カミキ「これでたぶん俺らは開放してもらえると思うんだよな」

プルトン「なぜ?」

カミキ「ずっと捕まってたけど殺すわけじゃないし、観察対象として俺らを拘束してたみたいなんだ」

カミキ「これを政府に報告して研究費を工面してもらおうとしてるんだよ」

カミキ「俺らは多分もう用済みなはず、まぁ楽しくゲームに興じようぜ」

プルトン「勝負事には勝たないとな!」

カミキ「俺も手は抜かねえぞ!」


そしてスタートのカウントダウン

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

「3」

「2」

「1」

「GO!」


一斉に駆け出した。

浜松市から磐田市へ向かう。2人はMAX100km/hで進む。前方を走る車はほとんどおらず、大型トラックが僅かに走る程度だ。朝早く涼しい、寒いくらいだ。


カミキ「最高に気持ちいいぜ!」

プルトン「気持ちい!」


風の音とエンジンの音が声を阻むが気持ちは同じだった。

他に人がいない道を独占している非日常感が気持ちを高ぶらせた。

双子は気を利かせて、運転手二人と双子と会話できるよう無線を付けてくれた。ボタンで切り替えができる。

互いに最高速で進んでいく。

車からユーロビートが流れている。ノリノリだ


プルトン「そういえばさカミキ君は何歳なの?」

カミキ「21で大学3年」

プルトン「どこ大?」

カミキ「東大」

プルトン「がち?」

カミキ「嘘、東京〇×大学」

プルトン「近くじゃん、僕は関東〇×大」

カミキ「えー近、部活とかやってんの?」

プルトン「してないね、研究室こもりっぱなし。そっちは?」

カミキ「俺はね色々掛け持ちしてんだけど、人に言うときはバドミントンって言ってる」

プルトン「バドか、なんか以外もっとチャラそうなのやってそうだけど」

カミキ「手伝いで野球とか武術サークルとかいろいろやってるぞ」

プルトン「面白そう、残り9か月なんかやりたいなぁ」

カミキ「来る?外部の人も参加可能だぞ、武術とか」

プルトン「いいね」


そう言う間に、浜松SAが20km先の距離になった。

カミキ「先についた方が2秒カットだぜ、勝負な」

プルトン「先輩にケンカ吹っ掛けるところ注意されなかったか?」

カミキ「うるせぇよ笑」


多分こいつは言われなれてる、ちょい小生意気で可愛がられるタイプだ。

道路は三車線で一番左にカミキ、真ん中挟んで、右に僕。走行する位置的に少し不利だ。

カミキのすぐ右に並んだ。

僕の前にゆっくり走るトラックが前からやってきた。

カミキを抜かすには前に出る必要があったのだが、大型トラックが前方をふさぎカミキの後ろを走ることにした。


カミキ「あれれ?先輩、俺の後ろじゃ俺を抜かす事なんてできませんよぉ?笑」

プルトン「うっぜぇー」


10km程まで後ろにつく状態は続きまた横に並んだが、カミキは最高速で走るため抜かすことができなかった。

浜松SAの手前で残念ながら諦め泣く泣く後ろにつくことにした。


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浜松SAでの結果

1位  カミキ 21分10秒

2位  プルトン21分12秒

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互いにカート強化を何にしたのかは分からないようになっている。


ギークボーイ「うわー二人ともおんなじ最高速を強化したね!」

レンチガール「最初はそうだよねー!」

ギークボーイ「高速はほとんど直進だし車がいない今はそれが一番いいよね!」

レンチガール「道とか天気とかいろいろあるからね楽しみ!」


ギークボーイ「見てみて視聴者は、カミキに6割、プルトンに4割が賭けてるみたい」

レンチガール「逆転したら面白いなぁ」

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浜松SAから 磐田市へ2人は走り出した







客1 「どっちだろうな~」

客2 「多分カミキなんじゃね?だってさSA先についたし流れで行っちゃうだろ」

客1 「がち?それだったら何の展開もないじゃん」

客2 「俺はカミキにかけてるからさ10万」

客1 「バカじゃんバイトの給料全溶かし?」

客2 「おうよ」

客1 「バカじゃん」


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