highway race ep.1
メモⅠ スタート:浜松市 → 磐田市 → 掛川市 → 藤枝市 → 島田市 → 静岡市 → 富士宮市 → 富士市 → 沼津市 → 長泉町 → 裾野市 → 御殿場市 → 小山町 → 松田町 → 山北町
メモⅡ 浜松SA(浜松市浜名区)、遠州森町PA(周智郡森町)、掛川PA(掛川市)、藤枝PA(藤枝市)、静岡SA(静岡市葵区)、清水PA(静岡市清水区)、駿河湾沼津SA(沼津市)
メモⅢ「加速/最高速/グリップ/耐久」の4つの要素
メモⅣ
車体の強化以外でカートに細工は禁止。
能力使用は禁止。
高速道路から出てはいけない。
走行不能になった場合相手がゴール出来るまで待機。
各サービスエリア(SA)ごとに、先についた人はゴールタイムから2秒ずつ引きます。
最大で14秒のタイム差が出ます。
最終的なゴールタイムが短い方が勝ちとする。
カート同士の軽度の接触はあり、悪質なクラッシュ行為は禁止。即失格。
周囲の一般車には接触禁止。
ギークボーイ「第二関門について少し変更しようかな」
レンチガール「こんなに仕掛けもしたのに?」
ギークボーイ「二人もさ、陽の光浴びたくない?」
プルトン・カミキ「出たい!というか出せ!」
ギークボーイ「そのカートに乗って、転移装置をくぐって!」
地面から円形のゲートが現れた。前進があらわになると青白く光りその中をくぐった。
ギークボーイ「君たちにはレースをしてもらいます!」
(さっきとはルールを変えちゃったけどいっか)
ルール
新東名高速道路の静岡区間(愛知との県境から神奈川の県境)のレース
7つのサービスエリア(SA)ごとに、カートを強化できる。
サービスエリア(SA)では、「加速/最高速/グリップ/耐久」の4つの要素のうち1つ強化できる
車体の強化以外でカートに細工は禁止。
能力使用は禁止。
高速道路から出てはいけない。
走行不能になった場合相手がゴール出来るまで待機。
各サービスエリア(SA)ごとに、先についた人はゴールタイムから2秒ずつ引きます。
最大で14秒のタイム差が出ます。
最終的なゴールタイムが短い方が勝ちとする。
カート同士の軽度の接触はあり、悪質なクラッシュ行為は禁止。即失格。
周囲の一般車には接触禁止。
ギークボーイ「大体2~3時間くらいかな?気になることがあったらカートの無線から聞いてね」
レンチガール「私は転移装置をくぐってカートを改造しに行きます。改造は1分かかるよ」
ギークボーイ「新城ICから静岡の県境までは自動でカートが動くよ、県境の前に合図が出るから運転の心構えをして。」
レンチガール「マップと時間、速度は画面に表示されるよ」
双子「それではご武運を!」
レンチガール「ネットのみんなはSAごとにどっちが先につくか、最終的にどっちが勝つか賭けてね。」
レンチガール「SAタイムは掛け金の1.5倍、総合タイムは掛け金の3倍だよ!」
レンチガール「私たちの作った、「catch on」っていうアプリにログインして参加しよう!」
---スタート直前---
カミキ「プルトンだったか?名前」
プルトン「そう、カミキ君だっけ?」
カミキ「これでたぶん俺らは開放してもらえると思うんだよな」
プルトン「なぜ?」
カミキ「ずっと捕まってたけど殺すわけじゃないし、観察対象として俺らを拘束してたみたいなんだ」
カミキ「これを政府に報告して研究費を工面してもらおうとしてるんだよ」
カミキ「俺らは多分もう用済みなはず、まぁ楽しくゲームに興じようぜ」
プルトン「勝負事には勝たないとな!」
カミキ「俺も手は抜かねえぞ!」
そしてスタートのカウントダウン
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「3」
「2」
「1」
「GO!」
一斉に駆け出した。
浜松市から磐田市へ向かう。2人はMAX100km/hで進む。前方を走る車はほとんどおらず、大型トラックが僅かに走る程度だ。朝早く涼しい、寒いくらいだ。
カミキ「最高に気持ちいいぜ!」
プルトン「気持ちい!」
風の音とエンジンの音が声を阻むが気持ちは同じだった。
他に人がいない道を独占している非日常感が気持ちを高ぶらせた。
双子は気を利かせて、運転手二人と双子と会話できるよう無線を付けてくれた。ボタンで切り替えができる。
互いに最高速で進んでいく。
車からユーロビートが流れている。ノリノリだ
プルトン「そういえばさカミキ君は何歳なの?」
カミキ「21で大学3年」
プルトン「どこ大?」
カミキ「東大」
プルトン「がち?」
カミキ「嘘、東京〇×大学」
プルトン「近くじゃん、僕は関東〇×大」
カミキ「えー近、部活とかやってんの?」
プルトン「してないね、研究室こもりっぱなし。そっちは?」
カミキ「俺はね色々掛け持ちしてんだけど、人に言うときはバドミントンって言ってる」
プルトン「バドか、なんか以外もっとチャラそうなのやってそうだけど」
カミキ「手伝いで野球とか武術サークルとかいろいろやってるぞ」
プルトン「面白そう、残り9か月なんかやりたいなぁ」
カミキ「来る?外部の人も参加可能だぞ、武術とか」
プルトン「いいね」
そう言う間に、浜松SAが20km先の距離になった。
カミキ「先についた方が2秒カットだぜ、勝負な」
プルトン「先輩にケンカ吹っ掛けるところ注意されなかったか?」
カミキ「うるせぇよ笑」
多分こいつは言われなれてる、ちょい小生意気で可愛がられるタイプだ。
道路は三車線で一番左にカミキ、真ん中挟んで、右に僕。走行する位置的に少し不利だ。
カミキのすぐ右に並んだ。
僕の前にゆっくり走るトラックが前からやってきた。
カミキを抜かすには前に出る必要があったのだが、大型トラックが前方をふさぎカミキの後ろを走ることにした。
カミキ「あれれ?先輩、俺の後ろじゃ俺を抜かす事なんてできませんよぉ?笑」
プルトン「うっぜぇー」
10km程まで後ろにつく状態は続きまた横に並んだが、カミキは最高速で走るため抜かすことができなかった。
浜松SAの手前で残念ながら諦め泣く泣く後ろにつくことにした。
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浜松SAでの結果
1位 カミキ 21分10秒
2位 プルトン21分12秒
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互いにカート強化を何にしたのかは分からないようになっている。
ギークボーイ「うわー二人ともおんなじ最高速を強化したね!」
レンチガール「最初はそうだよねー!」
ギークボーイ「高速はほとんど直進だし車がいない今はそれが一番いいよね!」
レンチガール「道とか天気とかいろいろあるからね楽しみ!」
ギークボーイ「見てみて視聴者は、カミキに6割、プルトンに4割が賭けてるみたい」
レンチガール「逆転したら面白いなぁ」
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浜松SAから 磐田市へ2人は走り出した
客1 「どっちだろうな~」
客2 「多分カミキなんじゃね?だってさSA先についたし流れで行っちゃうだろ」
客1 「がち?それだったら何の展開もないじゃん」
客2 「俺はカミキにかけてるからさ10万」
客1 「バカじゃんバイトの給料全溶かし?」
客2 「おうよ」
客1 「バカじゃん」




