表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
smile  作者: あくま
1/1

だれ?

 階段が5段しかない低いロフトを気に入った男は、仙台市泉区の1Kアパートに部屋を借りた。駐車場付きで家賃は6万円だ。仙台では平均的な相場だろう。なんと言っても新しい勤務地まで徒歩5分が最高に魅力的だったのだ。

ちなみに勤めている会社は車通勤OKだ。

 男の勤める会社はたくさんの部署があるが、男は営業部に所属している。役職は平社員よりちょっと上の副主任のため、そこそこ営業成績は評価されているのだ。

 今回の転勤は新年度を1か月後に迎えるにあたっての転勤だっため社員の名前と顔を一致させるのが、最初の仕事だ。それでも6年目を迎える男には以前、一緒に働いていた後輩の中山亮吾が営業部にいたためスムーズに業務遂行していた。新しい職場にも慣れ始めていた男は亮吾を夕飯に誘った。男と亮吾が勤める営業部は土日休みのため、以前勤めていた事業所でも金曜日の夜に夕飯に行くことは多かった。一般的には飲みに誘うのが定番だと思うが、仙台市中心部から離れていると車通勤が多いのが仙台で勤めている会社員の常識なのだ。

 亮吾は学生時代ホストクラブで働いていた経歴もあり、なんといっても男前で話が上手なので先輩である男も気分良く過ごせる、一緒に居て心地良い後輩でもある。気分良く話している時に、ふと亮吾が「来週も一緒にメシ食うっすよね?後輩呼んでいいですか?なんか先輩と話したいって言ってるんですよ!」男は「お!誰?」と聞き返し「同じ部署のキョウですよ!」、「キョウ?誰そいつ?」「女の若いやつですよ!キョウ。まだ話してないっすか?」「女のコ?キョウちゃん?!たぶん話してねーな」という具合で、翌週を迎えるのだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ