7話。人形と勝利条件
思っていたより多くの方に見てくれていてビビりました…遅れに遅れてすみません。失踪では無いです(多分)
ブックマーク一件!ありがとうございます!(歓喜)
(追記:最後に色々追加しました!1/15)
表示されたものは、スキルの欄が最初とは少し違っていた。未開放とあった光魔法の横に、(10)とあったのだ。
「かっこの中の数字は…?」
僕の独り言が聞こえたのか、ルリがまた話しだす。
《魔法などのスキルは使うために、開放する必要がある。その人形は各階層の最後にあり、どの人形に話しかけても同じことができる。スキル解放のためには、ポイントが必要だ。そしてそれぞれのスキルによって解放に必要なポイントは変わり、スキルの横にかっこで示されているのが必要なポイント数だ。》
「解放、なるほどね。これが使えるようになるなら…きっと…」
「どしたんや?」
「ううん…何でも無いよ、色菜」
《既に解放されている場合は、一定のポイントを消費することで強化出来る。複数持ってるやつも要るんだ。よく考えるこったな》
「そういえばポイントってどうやったら貯まるんだ?」
「確かにそうですね。しかしこちらから聞いたとしても答えてくれるとは…」
《俺らの気分だな》
「「気分!?」」そんな抽象的な…
《冗談だ。》さすがにそうだよね。
《各自の役職に沿った行動をした。とこちらが判断した場合、一定数のポイントを与える。》
「一定数とは具体的にどのくらいでしょうか。」
《めんどくせぇなぁ…
「だめ…だよルリ…ちゃんと説明してあげなくちゃ…」》
《わーったよ。しゃーねぇなぁ。気分だ。こっちは冗談じゃねぇぞ。せいぜいハクや俺様たちが気に入るような行動をするんだな。特にゆ、う、しゃ、さ、ま?》
これは…僕に向けて言っているのか…?
「あ?勇者の行動が鍵ってか?…まるで小説だな」
「いえ、勇者だけでなく、役職持ち全員がどう行動するかが鍵となるでしょう。勇者はその中でもポイントを取りやすいのかもしれません。」
「つまり…どうゆうことだ?」蘭雨…
「自分の役職に見合った行動をしろってことだと思うよ。」
「どうゆうことだ??」
「あ~もう!蘭雨は盾術を持ってるんでしょ?だから皆を護るとか、それっぽいことをすれば良いって事!」
咲ナイス!
「なるほど!分かったぜ!」やっとか…
「ふむ…であれば俺は………ですか…」
「どうされましたか?月熾さん」
「いえ。なんでも。」
月熾さんは役職を持っているのか…?
誰かと敵対するなんて…嫌だなぁ。
裏切り者の人とかを…説得できたら、皆で行きて帰る道は拓かれないか…?その方がきっと〝勇者らしい〟気がする…
「無理ですよ「え?」既に死人が出ていることもありますが…きっと対立している役職同士は、どちらかしか生きる道は無いです」
どうして…?
「栗出さん!で、でも!協力し合えば…」
「無理…だと思いますよ」
「月熾さん…」どうして月熾さんまで…
「俺の勝利条件を見てると分かるんです。対立?してると言われた役職と同時に勝利するのは…無理です」
「いってしまってええんか?あんたが役職持ちやって言うてるようなもんやけど。」
確かに!大丈夫なのか?
「構いませんよ。おそらくここにいる大半が役職持ちでしょう。」
「「なっ…」それは…」そう…なのか?
「皆さんも何となく察していたことでしょう?ただ現状、俺達の中で疑心暗鬼に陥っていても仕方有りません。さて…休憩所、と書いてありますね。」
《やっと終わったか~長すぎるんだよお前らは。案内するからさっさと入れ。…ったく、なんで俺様が案内なんかしなきゃならねぇんだよ
「ルリ…おすわり…」
はいはい…》
「とりあえず…入ります…?」言われたし…
「待って下さい!…罠…では無いですよね…?」
「?んじゃ先に俺が入るぜ??」ちょっと待って!さっきは大丈夫だったけど今度もとは限らないんじゃ…
「あ~もう!ウチが見るから待っといてぇや!」
色奈…助かるよ…
「蘭雨!そんなに突っ込んでっていたら、命が何個あっても足りないよ!」
「でもよ…咲…」
「だってもへたくれもない!色奈さんが居たから良いものの…」
あぁ…咲の説教が始まった…離れとこ
「大丈夫そうやで!いこか!」
「よっし!んじゃ、お先!」
「蘭雨~?お説教はまだ終わってないからね?」2人とも早いな…
「色奈。有り難う」
「お安いご用やでぇ。それより早よいこや」
「そうだね」
全員が順に休憩所に入ると、さっき居た場所とは違い、通路と左右に3つずつドアが付いていた。
《あ~全員入ったか?んじゃ説明を、ハクからやってもらうか。面倒いことは丸投げするに限るわ。んじゃな~》
え?ちょ、ちょっと待って…
「ここ…廊下…」
「「!?」」いつの間に?ずっと見ていた筈なのに
「いつから…そこに居たんですか…?」
「ん?…僕たちの…専用…ドア…から入ってきた…だけ」
「何処にあるってんだそんなの」
「そんなことは…いい…説明…する」
相変わらず聞きとりにくい…
「君達から…右側…奥から礼拝室、雑魚寝部屋、雑魚寝部屋…」
れ、礼拝室?なんでそんなものが必要なんだ?
「なるほど、あって良かったです…」
「どうしました?月熾さん」
「いえ。どうぞ続けてください」
「左側…水場、食糧庫…」
「おっしゃあ!お腹すいても…ないな?」
あれ?確かに…でもまぁエネルギー補給は大事だもんね
「じゃあ…ね。…なにかあるなら…人形…に」
そういうと、ハクは出てきた時のようにいつの間にか消えていた。
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「色々準備したんだけど、あまり出なかったね」
「…迷路が…簡単…?」
「それもあると思うけど、一番は■■■■■に○○○○を担うよう誘導させたことじゃない?」
「■■■■■…ハイスペック…」
「そうだね。それに、この迷路…いやダンジョンを熟知してるからね」
「弟には…教えたくなる」
「みんなそうなんだもんな~。ま、あの子が末っ子なのは共通認識だしね。」
※色奈はエセ関西弁です
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