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6話。一階層攻略ののち…

罠の位置を調整するために、僕達の位置を報告している人が?…もしかして“勇者”と対立している“裏切り者”っていうのは…。


「報告…?そんなことをして、その人に何の利点があるんだろう。」そうだよ…自分も巻き込まれるんだから…

《“裏切り者”はお前らの世界でいう狂信者みたいなもんだな。まあ、せいぜい頑張って見つけ出してくれ。》

「狂信者ですか…それは厄介です。早く見つけ出さないとまずいですね。」

「まぁ、そうだな。誰がそうなのか分からなかったら、後ろから刺されるかもしれないからな。」

「それもありますが、狂信者は…いえ、何でもありません」

栗出さん…過去に何かあったのか?…触れない方が良さそうかな…

「それはともかく進まないか?ここで待っていたとしても、どうにもならないと思うが。」

「蘭雨が珍しくまっとうなこと言ってる…」

「俺はいつも真面目だぜ!」え…?そんなわけ…

「そ、それはおいといて…進みませんか…?」

「せやで!蘭雨くんが言うてたのに自分らが話し込んでどうすんねん。」

あ、確かにそうだな…申し訳ない…


後からついてきた人たちも、進まないと帰れないからか、いつの間にか立ち直って、開き直っているような様子だったので、皆で動く罠に警戒し、不審な行動が無いか見張りながらも進むことになった。

さすがにこの人数で見張っているからか、そこからは何事もなく、迷宮の最後であろう場所までたどり着くことが出来た。


あ、出口…なのか?入ってきたものと同じような穴が開いてる。

「やっとゴールか!疲れたな!」あ、蘭雨、いきなり走って行ったら危ないんじゃ…

「お~い、皆こっち来いよ!すげぇぞ!」良かった。何もなかったのか…

今度こそ皆で先へ進むと、白い部屋があった。


最初の空間よりも、少し狭い部屋と、向かい側の壁に木で出来た扉。そして扉の上には《休憩所》と書かれた看板が下がっていた。扉の横には簡素な椅子があり、精巧なマネキンが座っている。


《…おめでとう…一階層…クリア…減ったの…2人だけ…初めて…すごい…》

マネキンの方からハクの声が聞こえてきた。

「初めて…と言うことは今までこのようなことは何回も行われてきたと言うことですよね…であれば…」

「栗出さんどうしたんですか?」

「いえ、なんでもないですよ。気にしないでください。」

「犠牲になった方が居たのは辛いですが、俺達は一階層攻略できたんです。喜びましょう。その方が亡くなられた方の気持ちも浮かばれるでしょうし。」

月熾さんは優しいな…

《んじゃ、次の説明行くぞ。まず、扉の横に居る“人形”だが、そいつに話しかけると、2つのことが出来る。1つ目はスキル解放だな。》


なぜか戸惑っている人が多い中、僕は水晶の表示を思い出していた。たしか水晶に出たスキルの横に(未解放)とあったよな…

確認したところ、確かに光魔法と書かれた横に(未解放)とあった。

「光魔法は未解放…剣術は何も無い…?」

ここまで武器を全く使ってなかったからな…よく分からないや。

「そういえば、俺もスキル持ってるぜ!」蘭雨はおもむろに鞄から盾を取り出して…

「ちょ、ちょっと待って!急に振り回さないでくれ!というかその盾はどうやって出したんだよ!鞄の口に入る大きさではないだろ!」

思わず突っ込んだ。明らかに鞄より大きな盾がにょろんと出てきたのだ。

「ウチとしたことが…ツッコミ負けするとは…」

「そんなの…言ってる場合じゃ…無いんじゃないの…?」

「う、でもな凛 ウチにとってはツッコミはどうしても譲れへんねん!」

そんな掛け合いをしている間、蘭雨は重そうな盾を自由自在に操っていた。


「にしても蘭雨、それだけ重そうな盾を振り回してるってことは…」

「おうっ!そりゃそうだろ、俺のスキルは…」え。

「ちょ、ちょっと待って蘭雨、そんなに簡単にスキル教えたら…」敵対する役職?も居るってハクが初めに言っていたし…そんな人がいるなんて信じたくないけど…

「そうだよ蘭雨、切り札みたいなものなんだろうし、あんまり言わないほうが良いとおもうけどな。」

「それは大丈夫でしょう。」栗出さん?

「蘭雨くんに関しては、盾を持っている時点で察するところがありますので。」そういえばそうだな。怪力とかそんなところなんだろうな。

「筋力強化とかそこらか、いやうらやましい限りだ。」

「確かにそうですね。純粋な身体能力を強化するタイプは、役に立つ場面が多いですしね。」月熾さん…共感力が高いのか、ただただ優しいのか、よくわからないけど、こんな兄がいたらよかったな。

「いや、俺のスキルは盾術だぜ?」

「「だろうね(でしょうね)」」ちょっと違ったけど、そんなことだろうと思ったよ…ほんとに言っちゃったし。それにそれってほぼ役職言ってるよね…


《そういえば言ってなかったな。水晶の表示だが、一度認識すると、その次からはいちいち見ずとも、念じれば理解できるぞ。わざわざ言ってやったんだ。感謝しろ。》

念…じる?ルリの上から目線には腹が立つが、確かに水晶の表示を思い出し、念じると同じ表示が目の前に浮かんで見えた。


見ると、前とは少し違うように感じた。

名前:藤弘(ふじひろ) 玲谷(れいや)

役職:勇者

能力:光魔法(10)-未解放-、剣術

勝利条件:味方を守り、共にダンジョンを攻略してラスボスを倒す。

…ネタ切れで…キャラの設定を詰めていたら話の続きが…出てこず、ここまでかかりました。(ゴニョゴニョ)


改めて、ここまで読んでくださり、ありがとうございます。つたない文章ではありますが、よければ評価、ブックマークしていただけると嬉しいです。

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