表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/46

3話。過去の事件

一個目の前の話を書いているつもりが、あれもこれもと長くなり、とうとう3話目となりました。次から本編?に入れると思います。

上手い訳ではないですが、読んでいただけると幸いです。

考えたいことがあるやつ?クマの言葉に疑問を感じ、周りを見回すと、栗出さんが何か考え込んでいた。


「どうしたんですか?」玲谷が声をかけてみるが

「…………」気づいていないのか、返事をする気配は無い。


「あの~?」

…ん?気のせいか?栗出さんの目が一瞬黄色に見えたけど。

「あ、私か。気づかず申し訳ないです。どうやら考え事をしてると周りの音が聞こえなくなるらしくて…」あれ?普通に黒色だ。

「いえ、大丈夫です。考え込んでいるようで、大丈夫かな。と思っただけなので。」僕の見間違いだったのか…

「あぁ、ちょっと思い出したことが…と、これは皆の前で言った方が良いですかね。」

そう言うと栗出さんは他の6人を呼んできた。


「どしたん?話あるっていうてたけど。」

「私も気になる。何話してたの?」

「栗出さんが何か考え込んでたから、何考えてたかの話をしてたんだよ。」

「んで、考えてた事って何なんだ?今の状況や、私達にも関わることなのか?」確かに!思い出した事って何だろ。

「この状況を知ってる…んですか。」

「栗出さんは探偵ですし、もしかしたら過去に俺たちと似たような事件を聞いたことがあるとかじゃないですか?…まあ、そういう訳ではないでしょうけど。」

ありそうではあるけど…流石にないか。

「そのまさかです。」え!?

「私は警察などから解決の依頼が来るようなことは無いですが、依頼人から依頼ついでに事件の概要を聞くことはあります。そして、数年前。十数人が、同時に複数の場所で消え去るという事件がありました。その人達は、人通りの多いところで、忽然と消え去りました。」


この状況とかなり似ている気がするな…行方不明になった人達も僕たちと同じようになっていたんだろうか。

「十何人も一気に消えたら、かなりニュースになると思うんですが。」そんな事件、聞いたことないんだよね。

「行方不明者のほぼ全員に家族や恋人が居らず、騒ぐ人は少なかったんです。それと…居たんですよ。行方不明者の中に、偉い人が。」…僕でもマズいって分かるんだけど…


「冗談で言ったのですが合っていたとは…では、明るみにならないように、警察の上層部が事件について、もみ消したって事ですか?」

「ええ、そうです。不在とバレると色んなところが混乱する人だったようで。その結果、流石に不審に思った友人が、秘密裏に私に捜査の依頼をされたのです。」

「ん~よく分かんないけど、警察が隠した事件が俺らのことと似てるって事か?」蘭雨…分からないって言っときながら的確に表現してるよね。

「そうですね。まあ、頭の隅にでも留めておいて下さい。」めっちゃ気になるんだけど…

「それで行方不明になった人達はどうなったんだ?戻ってきたのか?」そうだよね…流石に消えたままだとどれだけ警察が隠しても、誰かが気づくはずだし…

「一応、その時は全員何事もなかったかのように戻ってきたそうですよ。(…見た目だけは。ということは言わない方が良いでしょうかね)」

?何か小声で言っていたような…まあ良いか。


「少し安心はしましたけど、栗出さんが言う行方不明者事件とこの状況が同じという確証が無いと今は、どうしようもないですし。な、何か話し合います?」

なにか気まずい雰囲気が…月熾さんのおかげでちょっとましになったかも。

「話し合ういうても、ハクっちゅう子とクマが帰ってきて、説明して貰うまで詳しい事ってわからんのちゃうん?」

「それぞれが…ここに来るまでのこと…話してみる?」

そうか。そうしたら、共通点?とかどうやってここに来たのか分かるかも。


結局他に手がかりがないので、それぞれここで気がつく前の、最後の記憶を話すことになった。

「私は…一仕事終えて成果を見ながら、一緒に働いてた奴らと打ち上げしようぜ!って盛り上がってて…その後は覚えてないな。」

「私は依頼人に会いに行くために、電車に乗って終わりですね。」

「ウチは確か部活の前で、授業終わったから部室向かってたとこやな。」

「私は、放課後に…本を読みながら帰ってたところだと思います…」

「俺は大学で、次の講義の準備をしてたところで途切れてますね。」

「私は学校でお昼ご飯を一緒に食べようとして、2人に声をかけて…」

「俺は咲に話しかけられたところまでしか覚えてないな!」

「僕もですね。」


「う~ん、これといった共通点は無いように思えるんですが。」そうだよね。何処かに行ってる途中…かと思ったけど違うっぽい。時間帯もバラバラ…

「強いて言うなら全員若すぎず、年寄りすぎず、病気持ちとかも居なさそうってくらいか?俺みたいに、運動が得意な奴らが集められてるって訳でも無さそうだしな。」う~ん、そうかなぁ…共通点としては少し薄い気がする。

「まあ、考えてても仕方が無いんじゃないですか?俺たちが考えていることとは全く別の理由があるのかもしれませんし。」そっか、誘拐した本人なりの理由とかだったらもはや僕達に分かるわけがないしね。


「後は…各自の役職について教えあってみます?」咲、それはちょっと…

「止めといた方が良いだろう。敵対する役職も居るんだ。嘘つかれてお終いだと思うぞ。」

「そやんな。ハクっちゅう子も対立する役職がおるいうてたしな。あんま実感わいてへんねんけど…」

ちょっと怖くなってきた…


周りも話し終わったのか、静かになってきた。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。少しでも「続きが気になる!」と思っていただけましたら、評価ボタンやブックマークをポチッとして欲しいです。作者の励みになりますので、宜しければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ