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2話。帰るためには…

文章を先に書いてしまった方が、設定詰めるのが楽と気づいたので、思いのままに次話を書いてみました。

拙い文章ですが、読んでいただけると幸いです。

「落ち着いた…説明…する…」

白いマントを着たその子が入ってきた途端、部屋の中は自然と静まりかえった。が、次の瞬間には「どういうことだよ!!」「早く帰してよ!」「説明しろ!!」などと、さっきまで混乱して仲間内で争っていた人達がその子に詰め寄った。肝心のその子は、複数の大人に物凄い形相で詰め寄られているにも関わらず、気にした様子は無い。


何かを知ってそうではあるけど、小学生くらいの子に寄って集って責め立てるのはどうかと思うけどな。

「え!?めっちゃあの子可愛い!」さ、咲、そんなこと言ってる場合じゃ…

「えだってマントのフードでよく見えないけど、綺麗な白髪に、透明っぽい青色の目!めっちや可愛いでしょ!アクアマリンってあんな感じなのかなぁ」

のんきだなぁ…まあちょっと分かるけど

「しかもクマのぬいぐるみ抱っこしてる!可愛いい…」

…咲って、こんな性格だったっけ…

「ははっ!咲は可愛いものと玲谷を前にすると性格が変わるからな!」え、蘭雨、僕もってどういう…

「わ、わわわ、何でも無いから!」うおっびっくりした~咲さっきからどうしたんだ…

そういえばあの子は!?助けないと!

見てみると、その子は囲まれている事など気にもせず、話し出した。


「全員…役職…この場所攻略…勝利条件…元の世界…帰還」

その場にいる全員の頭の上に?マークが浮かんだ。

今の今まで騒いでいた人達も黙って、無言の空間ができあがった。

「あの子は何を言っているんだろう」そこに居る全員の気持ちが一致した。

とその時、その子の方から違う声が聞こえてきた。

「ええぃまだるっこしい!ハクが説明してたら日が暮れるだろうが!」

…「「クマが…喋ったぁ!???」」

その子…ハクの抱きしめているデディベアが突然動いて、喋り出したのだ。

「気がついたら知らない場所なんだ。クマがしゃべり出したっておかしくはないだろう?」


確かに…っていやいやいや、それにしてもおかしいよね!?

「いや、おかしいやろ!なんでクマがしゃべっとんねん。」あ、色奈さんに先に言われた……ツッコミのキレが良いなぁ


「まあ気にするな。そんなことより俺様が状況を説明してやろう!」やけに上から目線のクマである。

「元の場所に帰りたいとか言ってたが、元の世界に帰るためにはこの…ダンジョンとするぞ…このダンジョンを攻略していく中で、各自の勝利条件を満たす必要がある。取り敢えずおまえらが持ってる鞄の中を見てみろ」

その言葉を聞いて、皆一斉に自分が持っている鞄を覗きだした。


かばん?…ってこれか…うおっ、なんかでっかい水晶玉と、これは…剣?取り出したから分かったけどよくこんなの入ってたね…

見ると、咲はクナイ。蘭雨は盾を取り出していた…ってクナイ?

「私忍者じゃないんだけど…」

まあ確かに…


「カバンの中は見たか。そこには各々の武器と水晶が入っているだろう。水晶を触ると、それぞれの役職と勝利条件が分かる。あぁ、自分の役職は言わない方が良いぞ。死にたくなければな。」

クマの声を聞いた途端、先に水晶を触っていたのか、何か話そうとしていた人達が慌てて黙った。

「じゃあ続けるぞ。役職は全部で9つ。勇者、裏切り者、聖者、暗殺者、預言者、盾使い、怪盗、探偵、農民だ。農民以外は各一人ずつとなる。勇者と裏切り者、聖者と暗殺者、預言者と盾使い、探偵と怪盗の勝利条件はほぼほぼ対立していると考えろ。そしてそれぞれの勝利条件は、主に3つに分けられる。」


その話を聞いて、水晶を触ってみた。

…役職:勇者。勝利条件は…“皆と協力してダンジョンを攻略し、ラスボスを倒すこと”か。


「1つ目は農民と協力し、《裏切り者》を見つけた上で魔王を倒し、勝利条件を満たす者。

2つ目は前者と対立し、農民や役持ちを排除して勝利条件を満たす者。

3つ目は裏切り者だな。誰にも見つからずに、全員を排除し、単独勝利を目指す者だ。」


なるほど…僕は裏切り者を見つけて、魔王を倒せば良いのか。…対立する役職も居る。と。それに魔王を倒す…こ、殺さないといけないって事なんだろうか…


「それぞれに役職に合わせた能力と、武器に合う能力が付与されているはずだ。それを駆使して勝利条件を満たし、ダンジョンを攻略していって貰う。」


能力?って…あ、水晶になんか書いてある。

役職:勇者

能力:光魔法(未解放)、剣術

勝利条件:味方と共にダンジョンを攻略し、ラスボスを倒す

なるほど、僕は鞄に剣が入ってたから剣術と、勇者の能力っぽい光魔法って事か。でも未解放…?


「僕ら…離れる…好きに…話し合う」

「あぁ、そうするか。何人かで固まっているようだし、考えたいことがあるやつもいそうだしな。一段落したら次の説明しに戻ってくるから好きにしろ。」

そう言ってクマとハクは去って行った。


考えたいことがあるやつ?クマの言葉に疑問を感じ、周りを見回すと、栗出さんが何か考え込んでいた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。作者の励みになりますので、宜しければ評価ボタンポチッとして頂けるとありがたいです。宜しくお願いします。

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